IKU

Bedroom Sessions: DJ SPYK


DJcityTV Bedroom sessions、今回はベルリンを拠点に活動するDJ SPYKの登場です。母国ナイジェリアのナイトクラブやラジオ等で活躍した後、2015年に拠点をドイツへと移しました。現在はRed Bull 3Styleへの出場を目指し活動中。

〈 ルーティン解説 〉

先ずはゴキゲンなナンバーBlackstreet “Booti Call (K.C. Miami Mix)”からスタート!簡単なボディトリック(クロスフェーダーだけを触る)をしながら半拍ずらしで進めていきます。曲のコーラス部分「Hell Yeah」と定番スクラッチネタ「Ahh Yeah」のフレーズをスクラッチで掛け合わせ、トラックがMadonnaの“4 Minutes”に切り替わったタイミングで定番スクラッチネタ「Fresh」で擦ります。ドラムスが抜けメロディーだけになったところでTimbaland fr. Keri Hilson “The Way I Are”のフック部分のアカペラをブレンドします。ここはTimbaland楽曲繋がり。アカペラだけ残してDECAP & DJ Damianito “BRAZIL”を挿入すると同時にアカペラ側HOT QUEボタンの1番(ミキサーS9の赤いパッド)を押し「Baby, If You Strip」で軽くスクラッチ。トランスフォーム、チャップス3三連符などの簡単な技を組み合わせグルーヴを損なわない程度に留めています。

スクラッチの最後は縦フェーダーを使いフェードアウト。次にDavid Bowie往年の名曲“Let’s Dance”のコーラスのみがループしているDJ Toolサウンドをカットインしてからの、すかさずN.E.R.D “Lapdance”のRemixをMIX。そしてここで映画ビバリーヒルズコップのメインテーマ曲としても有名なHarold Faltermeyer “Axel F”を挿入!誰もが1度は耳にした事があるこのメロディーラインを使って2004年Usherのビッグチューン “Yeah!”をトーンプレイで再現します。有名な曲同士のトーンプレイは分かり易くていいですね!

さて、ここからはワードプレイのメドレーです。フレーズ「Yeah」をテーマにBurna Boy “Ye” → General Degree “Traffic Blocking” → Panama Cardoon “Oye!”と矢継ぎ早にカットインでクイックMIX。ここも先ほど同様「Yeah」という分かり易いフレーズなので皆が納得のワードプレイだと思います。最後は2枚使いをしていますが・・・ここはもうちょっと練習が必要ですね。

トラックリスト:

1. Blackstreet – Booti Call – K.C. Miami Mix
2. Madonna ft. Justin Timberlake – 4 Minutes
3. Keri Hilson ft. Timbaland – The Way I Are – Schull3r Acapella Loop
4. DECAP & DJ Damianito – BRAZIL – DJ SPYK Short Edit
5. David Bowie – Let’s Dance – 8Am Clapapella Loop
6. N.E.R.D vs. Deorro – Lapdance – FAED 2017 Bomba Bootleg
7. Harold Faltermeyer – Axel F – DJ SPYK Toneplay Edit
8. Usher ft. Lil Jon & Ludacris – Yeah – DJ SPYK Clap Intro Edit
9. Burna Boy – Ye – Jason Imanuel & Chike Chabwera’s Bootleg
10. General Degree – Traffic Blocking – Tribo 808 Remix
11. Panama Cardoon – Oye! – Tommy Remix

いかがでしたでしょうか。
個人的にはビバリーヒルズコップからワードプレイまでの流れが好きです。
日頃から「Yeah」とか「Ohh〜」「La La La〜」「Na Na Na〜」などのコーラスが印象的な楽曲を【Chorus Songs】【Word Play】的なタイトルの専用クレート(プレイリスト)に保管しておくといいかもしれませんね。実際自分もそうしています。

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“Bedroom Sessions”でルーティンを公開しませんか?”brs@djcity.com“に動画をお送りください。

関連: Bedroom Sessions: DJ General Mealz

イタリアにてDJcityTV「Cutting Room」


DJcityTVの人気シリーズ「Cutting Room」、今回はイタリアのミラノからお届け。2018年のRed Bull 3Styleの世界チャンピオンでありDJcity Italia代表のDamianitoを筆頭に Simo GDJ Myke aka MicioneroDJ AladynDJ DopsDJ Mateが出演。

それでは動画を見ていきましょう!

まず最初に気になったのは1番手Damianitoが擦っているレコード、これは昔DJcityとSeratoが共同制作したリミテッドエディションのコントロールバイナル(※非売品)ですね。そして1分25秒から登場するALADYNはターンテーブルの向きが横置きでターンテーブルも逆回転使用、しかもクロスフェーダー機能を左右逆にしたリバーススタイル(別名: ハムスター)という…癖が強過ぎます(笑)。後半2つ目のアッパーなビートでは「Rockin With The Best」のフレーズを綺麗にハメています。猫の着ぐるみを被っているDJ Myke aka Micionero、彼はポータブリスト御用達のアプリ “TableBeats” や “tablist.net” にスクラッチLooper(半永久的に流れるビート)を提供しています。どのビートもカッコいいので是非チェックしてみて下さい。世界共通で言える事は、こういう現場は言葉に代わってスクラッチがコミュニケーションツールになるのです。皆さんも機会があれば色々なDJと積極的にスクラッチセッションをしてみましょう。

映像制作: Vibe Room

使用楽曲:

“Instrumental” – DJ Damianito

“Felinusfunk” – DJ Myke a.k.a. Micionero

関連: シンガポールにて DJcityTV「Cutting Room」

DJ Tipsy HanがトリッキーなショートルーティンをDJcityTVにて公開


2019年に発足したDJcityマレーシアチームのメンバーである Tipsy HanがショートルーティンをDJcityTVにて公開。首都クアラルンプールにてレジデントを持つ彼はRedBull 3Styleのマレーシアのファイナリストになった経験もあるそうで、動画ではPioneer DJのMIDIコントローラー、DDJ-SP1を巧みに使っています。

<ルーティン解説>
French Montana “Slide”のイントロメロディからスタート。メロディ1音ずつにCUEポイントを設定しておいて、画面中央下部に置かれているMIDIコントローラー、DDJ-SP1をHOT CUEモードにしパッドを叩いて弾きなおしています。ここは次にプレイするするSaweetieの“My Type”のメロディを再現するTone Playかと思いきや…違うようです。My Typeを挿入後は簡単な2枚使いからのDavid Jay & TyRoの“Hands High”のアカペラを即座にブレンドします。

次にDDJ-SP1のSamplerボタンを2度押ししてアカペラ側をPitch Playモード(Serato DJ 1.9.6以降に追加された機能)にします。そしてフレーズ「Be Ya」の音程を変えてUsherがLil JonとLudacrisを迎えたメガヒット、“Yeah!”のメロディーに被せて弾いていきます。ここはTone Playと言えるでしょう。Tone Playの終わり際にUsherの「she was all up on me screaming」というフレーズをボディトリックしながらスクラッチしていますが、小節がズレているのでイケてないです。最後は”Yeah!”を一緒に歌いつつSP1のFXボタンにアサインしてあるブレイクエコーをかけて終了。

Tracklist:

1. French Montana – Slide – Instrumental
2. Saweetie – My Type – Instrumental
3. David Jay & TyRo – Hands High – Acapella
4. Usher feat. Lil Jon and Ludacris – Yeah! – KidCutUp vs Buko Breaks Edit

いかがでしたでしょうか?
Serato DJ × SP1の組み合わせでプレイしているDJって地味に多い気がするので、SP1使いのルーティン動画はまだ需要ありそうですね。個人的にはTipsy Hanさんのトリックをしていない時の所作は好きです。あと使っているDJミキサーが今は無きVESTAXのPMC05-Pro4ってのも懐かしくてアガりました。ちなみにPMC-05Pro4のボタンにもSerato DJのHOT CUE等をアサイン出来、スクラッチもしやすいのでもし安価で見つけたらGETしてもいいかも!?

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関連: Bedroom Sessions: DJ General Mealz

BYTEとMATSUがチュートリアル動画を公開

Super Hero DJのオンラインスクールにてDJ BYTE がトーンプレイのチュートリアル動画を公開しました。彼はRed Bull 3Styleの2015年世界王者です。ルーティンではPitbullの”Toma“とLaurent wolfの”Saxo”、Dayviの”Baila Conmigo“を使用しています。

<ルーティン解説>
先ずは左のデッキにPitbull “Toma”のアカペラ、右のデッキにドラムブレイクをスタンバイ。そしてドラムブレイク側のCUEポイントをタイミング良く押してビートを作りながら、それに合わせてアカペラをスクラッチで乗せています。
この時のパソコン画面に注目してほしいのですが、曲タイトルの右横あたりに「INT」(インターナル)という文字が青く点灯しているのが確認出来ますね。本来DVS機能を使う為には「INT」の上に表示されている「REL」(レラティブ)を選択しておかなければスクラッチ等のトリックはできません。今回BYTEが使っているRaneの”Twelve“というトーンアームが無いデジタルターンテーブル、設定は「INT」モードで動くようです。見た目や操作感は従来のターンテーブルと同じだけど、設定上はコントローラーという位置付けですね。この「INT」モードの場合は曲が停止中だと、CUEポイントを押した長さだけ曲が再生されます。よって冒頭のようなフィンガードラムが出来る訳です。
さて、、、続きにいきましょう。アカペラのフレーズ「Toma」で4小節スクラッチするとビートが”Saxo”のSAXメロディーソロに変わります。そのメロディーの1音をミキサーのCUEボタンとターンテーブルのピッチコントローラーを使い音程を下げていきます。この時Seratoソフト上のキーロック(マスターテンポ)機能はOFFにしておく必要があります。次に動画00:56秒あたりで別のSAX音にCUEボタンで飛び、今度は音程を少しずつ上げていきます。そして予めDayvi “Baila Conmigo”のメロディー音を1音ずつバラバラに配置しておき、それをCUEボタンで弾いていきます。

最後はBaila Conimigoオリジナル曲のSAX部分にジャンプしてBYTEは笑顔で終了。後半のトーンプレイは音階ごとに予めEDITしてあるのでクリエイティビティは低いですが、ド頭のフィンガードラム+スクラッチはRane”Twelve”の特性を生かした面白いトリックですね! そして選曲もBYTEらしくて安心します。

 


もう1つの動画はDJcity代表のDJ MATSUがCLBの”Booty Bounce“を使ったスキルフルなルーティンを披露しています。彼はRed Bull 3StyleのUSファイナリストであり、2018年の Goldie Awardsのワールドファイナリストです。

<ルーティン解説>
Booty Bounceの冒頭、アカペラのみになっている部分にループをしかけます。フレーズ「Ladies, Booty Bounce To This」のドロップをきっかけにサンプラーにアサインしてあるキック、スネア、ハイハットをフィンガードラムで乗せていきます。よく見るとサンプラーとCUEポイントを同時にミキサーのパッドで押しているので、おそらくユーザーモードで自由にアサインしているのかもしれません(※現在調査中、分かり次第追記)。

次に2回目の「Ladies, Booty Bounce To This」ドロップで楽曲のドラムが入っている部分にジャンプします。瞬時にインスタントダブルスをしつつ、左デッキのレコードを半拍分だけスクラッチして半拍ずらしの状態にします。しばらくクロスフェーダーのみを動かして半拍ずらしをアピールします。そして3回目の「Ladies, Booty Bounce To This」ドロップをきっかけに簡単な2枚使いに突入。4小節の簡単なビートジャグリングをした後すかざずCUEボタンを使ったフィンガードラムを開始。スクラッチも交えつつ左右のデッキを使い分けながらのフィンガードラムは見ている側を飽きさせません。

最後はこのルーティンのキーワードである「Ladies, Booty Bounce To This」のドロップにエコーアウトのエフェクトをかけながら無表情で終了。DJの基本である小節を守るのはバトルのルーティンでも一緒です。加えてMatsuのように”同じドロップをきっかけに展開が変わっていく”構成は音楽的だし聞きやすいですね。

DJって結構感覚的にPlayしてる人が多いと思うけど、やはり「音楽」を取扱う人としては「小節」「BPM」等の基本的な言葉の意味を再確認した方がいいかもしれませんね。(←自分に言い聞かせている)

Super Hero DJsは、Hedspin、Fong Fong、JFB、69BeatsやTrazeなどのDMC、3style等の大会で結果を残しているDJ達が自らが行ったルーティンを公開し解説しています。また、ルーティンで使用されたデータをそのままダウンロードできます。

チュートリアル動画の全編はSuper Hero DJsにサインアップをしてご覧下さい。(クーポンコード”djcity”を使用すると25% OFFのディスカウント)

関連: DJ Hammaがダンスホールを使ったトーンプレイのチュートリアル動画を公開

DJ Dean GuestがHip HopのショートルーティンをDJcityTVにて公開


カナダはトロントを拠点に活動中のDJ Dean GuestがHip Hopを使ったショートルーティンをDJcityTVにて公開。彼は、Skratch Bastidの”Bastid’s BBQアフターパーティーやラジオ局Vibe105FMへの出演など幅広く活躍しているようです。

<ルーティン解説>

Kanye Westのアカペラ「Throw your hands in the air, Hands up, Hands up !!」からスタート!こういった煽り系のアカペラループってあるだけ欲しいですよね。(DJcityでも配信されたら即GETしてます)

アカペラループを流したまま右のデッキでHip Hop Hoorayを挿入。この時にさり気なく手をクロスにしてレコードをリリースしているのがポイント。こういうちょっとしたオシャレ、大事。次はアカペラループの「Hands up」というフレーズを捕えてスクラッチ。技としてはトランスフォーム、クラブ、チャープの組み合わせ。程よく音数を抜きながらスクラッチしてくれているのでとても心地よいです。特に動画00:21秒の跳ねるようなトランスフォームスクラッチはお見事。フレーズ「Hands up」を「Hands」と「up」に分けてスクラッチしているのもポイントですね。

“Hip Hop Hooray”のサビが入ってきた所でスクラッチをやめ、コーラス「Hey, Ho」に”Sunday Service – Jarreau Vandal’s Vandalized Edit”のイントロ部分のコーラス「Ohh」を掛け合わせます。その掛け合わせを何回か繰り返した後にミキサー内蔵エフェクトのエコーアウトで”Hip Hop Hooray”を終わらせつつ、改めて”Sunday Service”を頭から挿入。ドラムスが入ってくる前にインスタントダブルス機能で素早く左のデッキから右のデッキへ同曲をスイッチさせ”Hypnotize”のアカペラを用意します。”Sunday Service”のドラムスが入って来ると同時に”Hypnotize”のアカペラでスクラッチを開始。動画01:25秒でドラムスがハーフタイム(半分のリズム)になったところでアカペラを頭から挿入します。DJミキサーZ2に備え付けのCUEボタンに予めアサインしておいたフレーズ「Never Lose」と「Easily」を交互に鳴らしつつ、ラストはエコーアウトで終了!

トラックリスト:

1. Kidd Spin – Hands Up Acapella Loop
2. Naughty By Nature – Hip Hop Hooray – DJ Rukus Intro
3. Kanye West – Sunday Service – Jarreau Vandal’s Vandalized Edit – Instrumental
4. Notorious B.I.G – Hypnotize – Acapella

いかがでしたでしょうか。2分程度のルーティンだけど随所に光るセンスが感じられる内容だったと思います。ちなみに皆さんはDJミキサーのパネルの色やフェーダー、ツマミってカスタマイズしていますか?この動画のDean Guestさんはフェーダーやツマミを赤や黄色に変えていますね。DJ TechToolsから発売されているChroma Capsというアイテムが有名です。国内の楽器店でも取扱っているのですぐ見つかるはず。DJミキサー全体のパネルの色を変えたいなら 12inch Skinzがオススメ。海外の業者なので到着まで少し時間はかかりますが、ミュージックハウスフレンズさんからもオーダーできます。イマイチDJ練習に身が入らないって方は、こんなちょっとした工夫でモチベーションがUPするかも!?

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関連: Bedroom Sessions: DJ General Mealz

3Style王者FummyとDMC王者YUTOがチーム “Gold Play”を結成しルーティン動画を公開


RedBull 3Style とDMCの日本王者Fummyと、DMC、Goldie Awardsの世界王者であるYUTOがチーム ” Gold Play “を結成し第1弾となるルーティン動画を公開しました。

<ルーティン解説>

イントロから中盤まではチーム名である「Gold Play」のフレーズを洗脳するかのごとくスクラッチで何度も聞かせます。あまり複雑な技はせず、シンプルだけど切れ味の良い技の連続でフレーズを綺麗にハメています。動画00:42秒からはYUTOの武器であるフィンガードラムが炸裂!Native InstrumentsMachine MK3のパッドを正確に叩いています。そして、YUTOが作り出すビートの上に畳み掛けるようにFummyがserato DJKey Shifting機能を使いながらスクラッチをのせていきます。最後は2人でパッドを叩き音数を増やしながら息を合わせてキメ!

使用しているメインのトラックはSinjin Hawke “Onset”。そして、TraktorユーザーであるYUTOがPioneerDJ M-S9を使っている!Traktorと言えばDJミキサーはZ2が定番でしたが、最近S9でも使える事が判明しました。朗報ですね!

そんな2人ですが、このGold PlayというDJユニットで今後もDJギグや動画リリースなど色々と活動していくとの事です。既に第2弾の映像も撮り終えているようなので今後も目が離せません。

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関連: ビデオ: Red Bull Music 3Style、日本のファイナリスト

Bedroom Sessions: DJ General Mealz

アトランタで活躍しているDJ/プロデューサー DJ General Mealz が新旧の曲を織り交ぜたクリエイティブなセットをDJcityTVのBedroom Sessionsにて公開しました。

のっけから笑顔のピースサインが可愛い30歳の彼。アメリカ国内は勿論、国際的に活躍しているようでRick RossDMXYFN Lucciとも共演した経験があるそうです。AMP’D ENTERTAINMENT 所属。

<ルーティン解説>

先ずは自己紹介がてら自身のDJネーム「DJ General Mealz」を”Nothin’ – KidCutUp Core Bootleg”のビートに合わせて軽くスクラッチ。そしてビート側をインスタントダブルスでスクラッチした側のデッキに素早くロードし2枚使い。個人的にはここでの短め&シンプルな2枚使いに好感が持てます。ルーティンはまだ始まったばかりなので、いきなり複雑なトリックをやるよりも簡単な分かりやすいトリックをサラッとメイクした方が後半への期待値も上がるし、見てる側も安心してそのプレイに見入る事が出来ます。2枚使いをした後は同じビートにSir Dukeのアカペラを乗せ、途中でビートを”Hyphy”に差し替えます。Sir Dukeのフレーズ「Hands」を4小節擦り終えたところで”Hyphy”のコーラスが入ってきます。

この場面で彼のPC画面(動画01:00秒あたり)に注目してほしいですが、画面上部の曲タイトルの右側に「Flip 1」という青文字が見えるでしょうか? そうです、その名の通りSerato DJのオプション機能である「Flip」です。この機能を簡単に説明すると”同じ曲中で予め指定しておいた箇所に勝手にジャンプしてくれる” というモノ。とても便利な機能なのでオススメです!そのFlip機能を使い”Hyphy”の終盤アカペラだけになっている部分に飛ばして、Sir Dukeの時と同様アカペラ残し → 次の曲を挿入 → スクラッチ〜 の流れでSweetest Taboo 〜 Question #1 〜 Paramedicとクイックミックスしていきます。故Nipsey Hussle “Question #1” からのParamedic 〜 Riseの流れはカリフォルニア繋がりで(RiseのアーティストHerb Alpertさんはカリフォルニア出身)、しかもRiseは次にかけるNotorious BIG, “Hypnotize”のサンプリングソース。個人的にここの流れは激アツ!

Hypnotizeのアカペラを残し”Policeman”を挿入。Flip機能でいっきにサビの手前までジャンプします。そしてサビの部分で”No Games”の同じ部分をQUEポイントでリズム良く連打。同じ音程なので違和感無しです。そのままタイミングよくリリースしてビートに乗せます。そして得意のアカペラ残し、からの最後の曲”Act Up”を頭から挿入。「Stripes on my…」のフレーズで簡単な2枚使いをしてからのスクラッチに突入。擦りネタは超定番の「Ahhh」。最後はミキサー Rane DJ seventy-two 内蔵エフェクターのEchoをかけてフィニッシュ!

トラックリスト:

1. General Mealz Intro
2. N.O.R.E. – Nothin’ – KidCutUp Core Bootleg – General Mealz Flip
3. Stevie Wonder – Sir Duke – Acapella – General Mealz Edit
4. The Federation ft. E-40 – Hyphy – KidCutUp Edit – General Mealz Flip
5. Sade – Sweetest Taboo – General Mealz Bedroom Edit
6. Nipsey Hussle – Question #1 – Acapella
7. SOB X RBE ft. Kendrick Lamar – Paramedic – General Mealz Edit
8. Herb Alpert – Rise
9. Notorious B.I.G. – Hypnotize – Acapella
10. Eva Simmons ft. Konshens – Policeman – General Mealz Flip
11. Serani – No Games – General Mealz Bedroom Edit
12. City Girls – Act Up – General Mealz Flip

新旧の選曲とグルーヴ感(彼の表情も込み)が良かったですね。これにスクラッチや2枚使い等のターンテーブルスキルがもっと付いてくれば更に良いルーティンが組めそう。それにしてもDJcity Bedroom Sessionsに出てくる人はこれ用にエディットを作ってる人が多い印象。プレイ中のPC画面も映るわけだからエディット音源無しでイケてるルーティンを披露したら男気があってカッコいいかも!?

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関連: Bedroom Sessions: DJ Blaze

Ethan Leoが最新のルーパーを使ったルーティーン動画をDJcityTVにて公開

様々な楽器や機材を使いパフォーマンスを行う事で知られているEthan Leoが新しい動画をDJcityTVにて公開。今回は最新のルーパー HEADRUSHのLooperboard を用いたユニークなルーティンです。

〈ルーティン解説〉

今年HEADRUSHから発売されたばかりのルーパー「Looperboard」と、エレキギターをスタンバイ。ルーパーとは「記憶させた音を半永久的にループさせるエフェクター」のことで、複数の音を重ねることが可能です。

先ずはルーパーにベースライン、カッティングリフを2小節ずつ記憶させます。00:26秒からはアナログレコードでTroped Boyzの “Welcome To The Sugar Show“のドラムブレイク、00:49秒からはDENON DJ「SC-5000」のQUEボタンを駆使してベースラインをそれぞれ足していきます。ちなみに「SC-5000」はパッと見た感じCDJに見えますが、CDは挿入できません。音源はUSBやSDカードから読み込み可能で、ハイレゾ対応やデュアルデッキ再生など様々な機能が搭載されている次世代型マルチメディアプレーヤーです。

曲の基礎的な部分(ベースライン、カッティングリフ、ドラム)が完成した所で、次はスクラッチを乗せていきます。ターンテーブルにセットしてあるDJ Braceのスクラッチ用7inchレコード「Nasty Cuts」に収録されている声ネタ「Watch The Breakdown」(Drakeの “Nice For What”でお馴染みのフレーズ!)をドロップ。この時にスクラッチの声ネタが引き立つようにベースラインとカッティングリフを消してドラムだけにするのがポイント。声ネタをドロップした後はフリースタイルで4小節擦ります。そして再び「SC-5000」のCUEボタンを鍵盤のようにしてメロディを弾きつつ、途中からピッチコントローラーを使ってメロディの音程をあげていきます。ここでもドラムだけの音にしてメロディを際立たせていますね。最後は”全部のせ”といった感じで全パーツの音を出しながら、ルーパーに搭載されているエフェクトのエコーアウトでフィニッシュ!

いかがでしたでしょうか。

彼の音楽偏差値が高いという事を証明するようなルーティンですね。ちなみに、DJ教室「宮島塾」で有名な”塾長”ことDJ宮島さんはDJを始める前はギターを弾いていたそう。そしてRed Bull 3Style 世界チャンプであるDJ SHINTAROはピアノが弾けます。

スクラッチの上手な人は指先を使う楽器なら何でもいけるのかな!?

使用機材:
ルーパー: HEADRUSH – Looperboard
DJミキサー: DENON DJ – X1800 Prime
ターンテーブル: DENON DJ – VL12 Prime
メディアプレイヤー: DENON DJ – SC-5000

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関連: Bedroom Sessions: DJ Blaze

DJ Hammaがダンスホールを使ったトーンプレイのチュートリアル動画を公開

 

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Super Hero DJのオンラインスクールにてDJ Hammaがトーンプレイのチュートリアル動画を公開しました。彼はRed Bull 3Styleの2018年フランス王者です。ルーティンではSpiceの”Needle Eye“とLloyd BanksがR&BシンガーのLloydを迎えた”Any Girl”を使用しています。

<ルーティン解説>

左右両方のデッキに同じ曲”Needle Eye”をロードした状態からスタート。ルーティンを作る時は、いきなり難しいトリックをするのでは無く「今からこの曲を使いますよ〜」というイントロがあったほうが見やすいし凄さが伝わりやすいです。「起承転結」で言うところの「起」にあたる部分。しかしこの曲、分かりやすいイントロ部分が無くいきなりボーカルから始まるという曲構成なので今回はイントロ部分を自力で作ります。

先ずは曲のラスト1小節のメロディー部分を曲終盤のドラムスだけになっている部分にスクラッチしながら乗せます。そして最後のフック部分を挿入。ここまでがイントロになります。

次に片方のデッキを”Any Girl”に切り替えて、冒頭メロディー部分を縦フェーダーとCUEポイントを使い徐々にフェードイン。”Needle Eye”のフックが終わるとボーカルが抜けてドラムスだけになるので、それに被せる形で”Any Girl”のメロディーをCUEポイントを駆使して乗せていきます。ここはメロディーを弾きなおして別の曲を再現する、というよりは既存のメロディーをアレンジして聞かせるトーンプレイになります。(動画00:28〜00:38秒)

この手のトーンプレイだと2016年Red Bull 3styleワールドファイナルの予選でPUFFYが披露したルーティンもイケてます。

00:38秒からは”Any Girl”のメロディーをオリジナルのまま乗せていきます。そしてCUEポイントを使って「Put Your Hands Up」のコーラスにジャンプ。最後はDoZay、“Swang”のコーラス「Put Your Hand Up」へワードプレイで繋いでフィニッシュ。

このルーティン、トーンプレイの部分が違和感無く聞けたので2曲のキーが合ってるのかなぁ〜と調べてみたらキーは別でした。 ということは・・・キーが一緒じゃなくても音の相性が合っていれば耳ざわりの良いトーンプレイは作れそうですね。もしキーに囚われている方がいたら、一度取っ払って考えてもいいかもしれません。

お試しあれ!

<使用機材>
ターンテーブル: Rane TWELVE
ミキサー: Rane SEVENTY-TWO

Super Hero DJsは、Hedspin、Fong Fong、JFB、69BeatsやTrazeなどのDMC、3style等の大会で結果を残しているDJ達が自らが行ったルーティンを公開し解説しています。また、ルーティンで使用されたデータをそのままダウンロードできます。

チュートリアルは上記から、Super Hero DJsの詳細はこちらから。(クーポンコード”djcity”を使用すると25% OFFのディスカウント。)

関連: DJ Deltaがトーンプレイのチュートリアル動画を公開

Bedroom Sessions: DJ Blaze

香港を拠点に活動するDJ Blazeがブルース・リーをインスパイアしたルーティン動画をDJcityTVのBedroom Sessionsにて公開しました。
DJ SnakeUsherLil Jon等のオープニングアクトをつとめた経験もある彼は2007年にカナダから自身のルーツがある香港へと拠点を移し、現在はアジア各国で活動中。

<ルーティン解説>

まずはイントロ、お馴染みブルース・リー主演「燃えよドラゴン」のテーマ曲からスタート。そしてヌンチャク登場!しかも上手い!! 彼のインスタグラムには運動系の投稿もポストされているので身体能力が高いと思われます。

こういったジェスチャーをする事で見てる側に音やフレーズの意味を伝える、という努力もパフォーマンスをする上で凄く大事なポイント。イントロ後はBodak Yellowのアカペラを倍近いBPMのビートに乗せ「I’m Quick」のフレーズ+格闘系の効果音でスクラッチ。ここはアカペラフレーズを聞かせることが目的なのでスクラッチは短く簡単に。そのままThe Way You Moveに曲をスイッチしつつ、「Feel That B-A-S-S bass」のフレーズを2枚使いでループ。簡単なループなど余裕がある2枚使いをする時はボディトリックを取り入れるとちょっと派手になります。ここでは一回転していますね。(ルックアップするだけでも効果的です!)

続けざまに今度は「Drip, Drip, Drop」のフレーズで一瞬ブレイクダウンをしていますが・・・ここはオンビートのまま次の展開にいった方が良い気がします。

さて、ここからはワードプレイのオンパレード!
まずはThe Way You Moveのコーラス部分「I Like The Way You Move」に被せる形で 「I Like To Move It」のフレーズをスクラッチしながら乗せます。そのまま今度は 「Move B#tch」のフレーズと掛け合わせ、次にLight Your Ass On Fireのフレーズ 「Move Girl, Like Your Ass On Fire」を挿入。ここでバックトラックWileyのFiremanのコーラスが入ってくるのでスイッチします。フレーズ的には最初「Move」で遊んでから「Fire」で遊ぶという流れ。続いて Ohaio Players / Fire → Rae Sremmurd / Set The Roof → CRAVFTMAN & Ape Drums / Fire と繋いでいきますが、 ここは全て「Fire」をキーワードにクイックMIX。

ラストはスクラッチのド定番ネタ「Ahhh」で擦り倒してフィニッシュ。スクラッチの技術的には全編ほぼベイビースクラッチ + チャープスクラッチの組み合わせ。
個人的にはベイビーとチャープの2つを極めれば充分カッコいいと思っているぐらい重要な技です。

そして余談ですが、DJならば恐らく一度は聞いたことがあるであろう世の中で一番有名なスクラッチネタ「Ahhh」と「Fresh」。オリジナル音源はFab 5 Freddy / Change The Beat という曲のラストの部分です。曲のタイトルが「チェンジ・ザ・ビート」なので皆このスクラッチネタの事を「チェンビ」と言ったりしますね。

トラックリスト:

1. Lalo Schifrin – Theme from Enter the Dragon – DJ Blaze Edit
2. Cardi B – Bodak Yellow – Acapella
3. Outkast ft. Sleepy Brown – The Way You Move – Fear Of Dawn Remix
4. Reel 2 Reel – I like To Move It
5. Ludacris ft. Mystikal & I-20 – Move B#tch
6. Busta Rhymes – Light Your Ass on Fire
7. Wiley – Fireman
8. Ohio Players – Fire
9. Rae Sremmurd ft. Lil Jon – Set The Roof – 1DAFUL Remix
10. CRVFTSMEN & Ape Drums – Fire
11. Wiley, Stefflon Don, & Sean Paul ft. Idris Elba – Boasty – DJ Blaze Blend

 
個人的にはイントロのブルース・リーから「Move B#tch」あたりまでの流れが好きです。後半はEDIT感満載で途中でお腹いっぱいになっちゃいました。しかしワードプレイでここまで攻められるのはお見事!そんな彼はRed Bull 3Styleにおいて香港初のWorld Finalistを目指しているようなので、今後も注目です。

ちなみに香港では過去に1度も3Styleの国内予選が開催されておりません。が、国内予選が無い国に限り動画審査のみでワールドファイナルに出場できる「Lucky Bastid」という枠があります。
2015年のDJ Ride(ポルトガル)、2017年のBeastmode(オーストラリア)もその勝者です。

国によっては国内予選で勝つより簡単かも!?

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関連: Bedroom Sessions: DJ Fanatic Jr

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