DJカルチャー
DJ BRAIZEとDJ 4RESTがそれぞれのDJ感について語る

DJ Braize & DJ 4Rest at DJcity Japan Takeover at Giraffe, on November 10, 2018.
六本木/西麻布にあるa-lifeにてレジデントDJそしてミュージックプロデュースを担うDJ Braizeと大阪はBeePM Managementに所属するDJ/プロデューサーのDJ 4RESTが、それぞれのDJ感についてDJcityのインタービューに答えてくれました。
お二人ともレジデントDJですが、新譜が毎日リリースされる中で、お客さんが聴きたい曲と、DJとしてプレイすべき曲にギャップって生まれてくると思いますが、そこの調整ってどうしているんですか?
DJ 4REST : 難しいですね。僕は結構自分でリミックスとかブートレグ作りますけど、まずは、どう上手く差し込めるのか?っていう視点がありますね。新譜に対して、原曲だと自分の現場ではかけずらいな、もうちょっとパワー欲しいなって感じたら、リミックス作ったり、みんなの知ってるようなアカペラ挟みながら、徐々に浸透させるみたいな感じでアプローチして、最終的にオリジナルに持っていくような流れですかね。
DJ Braize : かける時のタイミングとか、僕も結構気にしますね。リリースされていきなりBillboardチャートの1位に君臨する曲とかあるじゃないですか?そういうのは困らないんですけどね。例えば、日本で全くかからないけど、外国でめちゃめちゃかかってる曲みたいなのって多いじゃないですか?ちょっと濃いめのHip Hopとか。アメリカだとどこのクラブでもかかってるみたいな。そういう新譜の入れ方は結構気にしてますね。お客さんに「この曲は知ってないといけないんだな」って思わせるようなプレイで差し込むように努力しますね。わかりやすい曲とわかりやすい曲の間に綺麗に挟んでいくとか。そうすると「あれ?なんで今の曲知らないんだろう?流行ってるの?」って感じる可能性は高くなるじゃないですか?極論ですけど、誰もが知っている10曲の中に1曲だけ知らない曲があると「なんだろう?」っていう感覚は生まれやすいですよね。もしくは、ブートレグとか強めの音で流行らせて、オリジナルに差し替えていくとかもありますし。新しい曲がReggaeなのかHip HopなのかEDMなのかによって、多少はやり方は変わってきますけどね。
DJ 4REST : 流行ってる曲を1曲かけた後で、今はこういう曲だからこう聴いて欲しいっていうのを、温度感を持って伝えたいですよね。敢えて5秒くらい無音にしてからバンってかけて、その曲で一斉に全員が盛り上がるみたいな、そういう瞬間をみんなに共有して貰えるような差し込み方ですね。
具体例として最近そういう曲ありましたか?
DJ Braize : 曲によりますけど、静かなコードから入っちゃう曲とか、流石に頭からかけるのは難しいなって思うんですけど。でもDrakeのGod’s Planは最初のところから入れましたね。ボーカル始まるところで綺麗に繋いじゃうと、流れで聴いちゃってると思うんで。幸い、a-lifeの場合はMCがいるんで、MCに「この曲頭からかけるから頼むわ」みたいな感じでやったりしますね。1回お客さんを煽って、テンションをDJブースに向けるみたいな。DJってそういうの大事じゃないですか。ずっと綺麗に30分繋いだ後にいきなりスクラッチが入ると、やっぱり1回お客さんの注目を引き寄せますよね。「あれDJ変わったのかな?」みたいな感じで。そうやって新譜を入れたりしますね。

DJ 4Rest at DJcity Japan Takeover at Giraffe, on November 10, 2018.
クラウドコントロールするために上げたり、下げたり、波を作ると思いますけど、中には上げっぱなしのDJもいますけど、そういう上げ下げの部分って気にしてますか?
DJ Braize : そうですね、上げっぱなしにしちゃうと、今度はお客さんが上げっぱなしの状態に慣れてきちゃうんですよね。ずっと上がってる状態なんで、次どこで上がっていいのか、わからなくなっちゃう。上がってる状態の更に上ってないですし、次は落ちるしかないんで。だから、落ちてもいい時に落として、上がりたい時に上げられれば、波って作れるんですけどね。
DJ 4REST : フェスだと3,2,1でみんなジャンプして盛り上げるとか、お立ち台に女の子がいて盛り上がるとか、飛び跳ねるのも、手を上げてるのも盛り上がってる状態だと思いますし、逆に一旦足を止めてお客さんを一斉に歌わせるような、一体感のある瞬間も盛り上がってると言えるし、色々な要素を入れながら波を作る感じですよね。
DJ Braize : なんでフェスのあれが成り立つかって言うと、やっぱりEDMって1曲の中でブレイクダウンがあって、ビルドアップしてドロップ行くっていう流れが1曲の中で成り立つじゃないですか。クラブの1晩もあれでいいと思うんですよ。盛り上がる所があって、落ち着かせるところがあって、ちょっとなんかお酒を買いに行く間を与えるじゃないですけど、そういう雰囲気を作ったり、エロい感じにしてみたり、色んなシチュエーションで曲を変えて1晩を作るみたいな。やっぱりそれってクラブに必要ですよね。
お互いをどういうDJだって思ってますか?昨夜のプレイを見て(DJcity Takeover Osaka)、どんな感想を持ったのか教えて下さい。
DJ Braize : 僕は大阪に来て、DJがみんなフロアを見てるなって印象を受けましたね。それって凄く大事なことじゃないですか。僕もクイックだったりとか、忙しい作業に入ると、どうしてもパソコン見たり、触りっぱなしになりがちなんですけど、結構そこは気をつけるようにしていて。だから、DJを見る時に、当然ミックスとか、かけてる音楽は聴きますけど、どういう表情でやってるのかっていうのは大事だと思ってます。やっぱり楽しそうにやっていれば笑顔になりますし。自分はそうなんですけど、上手くいかない時って笑いたくても笑えなくなっちゃうんですよ。「あー全然上手くいかないな」って思ってる時は、ニコニコしたいんですけど、焦りが顔に出ちゃって(笑)。4REST君も含め、他のDJもそうでしたけど、凄くみんなフロアを見てるなって思いましたね。パソコンを見たり、CDJを見ている時間が少ないなって感じたんで、それが出来るってことは、フロアを良く見てるって事なんで、お客さんのコントロールが出来てるんですよね。
DJ 4REST : 僕はもう、Braize君は東京で一番会いたいDJで、DJcityの前回のインタビュー記事を読んで共感して、ずっとこの人に会いたいって思ってました。やっぱりゲストDJとして呼ばれると、自分の爪痕と言うか、自分の色を全開に出す人が多い中で、Braize君は早い時間からクラブを肌で感じて分析して、実際のプレイも本当に良いバランスで自分のスパイスを入れてるんで、やっぱり東京でレジデントDJとして、お客さんの事を考えてDJしてる人だなと。自分が思った通りの人だなっていうイメージですね。

DJ Braize at DJcity Japan Takeover at Giraffe, on November 10, 2018.
昨日は本当にいいDJでしたね。驚いたのは、お客さんのほとんどが20代前半の中で、彼らが聴いた事もない90sとか80sをかけて盛り上げてましたけど、あれはどんな感覚なんですか?
DJ Braize : 昔の曲のプレイに関しては、その「そもそも知らなきゃいけないのか?」っていうのがありますよね。食事に例えちゃいますけど「和菓子がめちゃくちゃ美味いと。だからお前これだけは絶対に食わなきゃダメだよ。でも嫌いなんだもん、食べたくないもん。いいの私は和菓子じゃなくカップラーメンでも。」っていうのが、間違いなんですか?って話なんですよ。正直、別にどうでもいいですよね?ってなると、古い曲を知っていなくちゃいけないっていう考えが、そもそも違ってるんじゃないかなと。あんまりそういうのをやり過ぎると、DJとお客さんの距離が離れていくと思うんですよ。なので、古い曲をかけます。それでお客さんが何か分からないけど楽しいって感じで踊っていれば、僕はもうクリアだと思ってます。でも「あ~このDJさっきから古い曲ばっかりかけてるよ~。」ってなった時はもう、お客さんの耳にその曲は入ってないと思うんで、無意味なプレイなんですよ。それはクールじゃないって僕は思いますね。音楽を聴く時間を持てないほど忙しいサラリーマン捕まえて「Spotify開いてもっとカッコいいインディーズあるんだから聴けよ!」っていうのおかしいですよね?それと同じで、DJがお客さんに対して新しい曲だったり、コアな曲を勧めた結果、お客さんの耳が閉じちゃったら、そこからは本当に無意味な時間が流れるんで。アメリカと日本でクラブカルチャーは違うんで、古い曲に関しては難しい話なのかもしれないですけどね。古い曲を差し込めるDJの良し悪しは、お客さんが「今日は楽しかった」って思えるレベルだと僕は思いますね。
DJ 4REST : 僕は新譜と一緒で、かければ良いと思います。よくありがちなのが「誰々君、何々かけてるやん、やばい、やばい」みたいな。でも実際フロアで棒立ちになってしまうような曲だったら、別にスタートボタン押したら誰でもかけれるじゃないですか。それでお客さんが踊れば正解だと思うんですけど、物知り風な奴が「お前これ知らんやろう」ってドヤ顔でかけて滑ってるんだったら、正解じゃないですし。おっさんが喜ぶような曲でも、20歳くらいの若い子が踊ることもありますし、古い曲も、新しい曲も、みんなが知らないであろう曲も、やり方は一緒というか。よく言われるチャラい曲って、チャラくかけたからチャラいイメージがあるのであって、古い曲が、全て古臭いわけではなく、新しい曲が、全てカッコいいわけでもないので、曲の良い部分をDJがどうコントロールしてお客さんに届けるのか?っていうのが大事だと思いますね。
DJ Braize : エンターテインメントっていう枠で見ると、最終的にはDJだけじゃなくクラブが作り出す雰囲気とか、環境も大きく関わってくると思うんですよね。全く知らない新譜かけた瞬間に、いきなり火がついたシャンパンがバーっと出てきて「超盛り上がってるぜ!」って感じさせたら、その曲はもう「アリ」になっちゃうんで。でも、滅茶苦茶シラけてるところで、新譜かけて誰も知らなくて更にどんよりしたら、もうダメですよね。また料理の話になっちゃいますけど(一同笑)、料理に例えるの好きなんで(笑)。ブロッコリー嫌いな人に、いきなりブロッコリー食べてって言ったら、100%食べるわけないじゃないですか。でも、雰囲気の良い和食料理に連れて行って「このブロッコリーどこどこで採れた希少種だから、今日だけでも食べてみない?」っていう前置きがあったら、全然違ってくると思うんですよね。DJも同じで、綺麗な前置きがしっかり組んであれば、どんな曲であってもすんなり入っていけると思うんですよね。DJも大事なんですけど、クラブの雰囲気とか環境とか、そこで繰り広げられるエンターテインメントっていうものを見据えて、もう少し力を入れるべきですよね。
DJ Travel Tips: 台湾の台北

DJ Vicar
もし知らない土地でブッキングを受けた場合はその場所でどこに滞在するべきか、食事を取るべきか、などの情報を得るのは簡単なことではありません。そこでDJcityではマンスリーの企画としてDJ Travel Tipsという記事を公開し、これまで多くの都市を公開していきました。今回は台湾の台北にもし行った場合のおすすめスポットを現地のDJ達の情報を元にまとめていきます。
どこに滞在すべきか
「眠らない街と言われる場所での休息時間は大切だよ。お金に余裕がある人はW Taipeiがおすすめだね、また1月に開催されるRed Bull Music 3Styleのワールドファイナルの観光者向けの宿泊プランも用意されているよ。W Taipeiは信義区に近いため、ショッピング、レストランやナイトライフに困ることはないよ。またGrand Hyattも近くにあるんだ、そこもおすすめだね。
Taipeiの良いところはMass Rapid Transit(MRT)という電車がある事なんだ。とにかく移動が速くて便利なんだ、街のどこから乗っても郊外まで1時間以内で到着する速さなんだ。だからどこに滞在してても、目的地にはすぐ着くと思うよ。また西門町にあるAmbaホテルもおすすめだね。西門町の近くにはレコードストア、ビンテージの服やスニーカーなどが良い値段で売られているよ。夜もすごい賑やかなエリアだよ。
賑やかな場所で滞在するのが苦手な方は淡水区にあるFullon Hotelに滞在するといいよ。Fisherman Wharfも徒歩圏内であり、自転車で観光するのに最適な場所だと思う。自転車はYouBikeというサービスで借りることができるよ。また車で20分で白沙ビーチにいけるよ、MRTの最終駅でもあるから都会にもすぐ戻れるんだ。」
おすすめのレストラン
「台北で食べ物となると2つオススメがあるよ。Din Tai Fungの小籠包と寧夏夜市だね。自分が夜市で食べるオススメ料理は臭豆腐や鴨血糕なんだ。
自分が台北で好きな料理は”TangKung/唐宮“というお店なんだ。昔ながらの台湾にあるレストランという感じであり、モンゴル風バーベキューや鍋を楽しむことができます。お店の雰囲気や値段の安さで評価をして欲しくない、ここは台北市で1番の鍋を食べることができるんだ。」
何をするべきか
「自分はDVD、バイナル、CD、カセット、またVHSなど、毎日音に関するものをディグるのが大好きなんだ。自分はいつも台北の古亭辺りにある古いアパートの地下にあるところが好きなんだけど、人々にどこにあるのかを教えることはできないんだ。ある程度ディグってからは昼ごはんを黔園川菜で食べ、DSSENTで服を買いに行くんだ。このお店は台湾のストリートカルチャーを支えているお店であり、周辺には素晴らしいグラフィティアートを見ることができる公園があり、皆そこでのびのびとした時間を過ごしているよ。
お昼の後はいつも自分のレコードストア、Soul Amazin’ Musicに戻るんだ。お店では掃除したり、レコードのコンディションを見たり、音楽を聴いたり、DJの練習をしたりという時間を過ごしているよ。そして夜は日本食のレストラン、赤綠/Taiwanipponで食べているよ。ここのオーナーがシェフでありDJなんだ。だから自分はここでオーナーと音楽やカルチャーについて話して時間を過ごす事が多いんだ。その後Kor Taipei、またはBarcodeというバーでJazz、Funk、Soul、Hip-Hop、R&BのジャンルでDJしているよ。」
おすすめのナイトクラブ
「台北にはパーティーをするのに最適な場所が人それぞれに見合ったイベントがあるよ!もし、はっちゃける様に楽しみたい、シャンパンを飲んで騒ぎたいのであればOMNIかAIに行くべきだね。この2つのクラブは内装も素晴らしく、毎週松、世界各国からゲストDJがパフォーマンスしに来るんだ。Triangleというナイトクラブでは、Hip-Hop、80s/90s/2000s、House、そして毎週水曜日はFunkがプレイされているんだ。週末はマストで行くべきだと思うよ。信義地区は若者が集まるバーやナイトクラブが多数あります。IKON、WAVE、Klash、Frannyとこの4つのナイトクラブが近いので多くの人はハシゴしている人が多いよ。
House、Techno、Underground Electronicのミュージックシーンは台北でもいまだにリスナーは多く、Korner、PIPE、23 Music Room”などがいいでしょう」
ビデオ: James HypeがCraig Davidとの”No Drama”の制作について語る
今年の9月にUKのDJ/プロデューサーであるJames HypeがR&Bのレジェンドとも言えるCraig Davidと組み、Houseのシングル”No Drama“を公開しました。この楽曲はDJcity UKのチャートである9月のマンスリーTop20にて8位にランクインし、1500万回再生されています。BBC Radio 1のMistaJamは、この楽曲を”Future Dance Anthem”と名付けています。
DJcityは今回ロンドンにあるJames Hypeのスタジオを訪ね、楽曲制作についてインタビューを行いました。彼はAbleton Liveを使用した楽曲の制作過程について、またDJcityが彼のキャリアで果たした役割についても説明しました。
“No Drama”のダウンロードはこちらから。
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4KORNERSがNBAチームのDJとして活動することについて、またDJ達へのビジネスアドバイスを語る

4KORNERS holds it down during a Toronto Raptors game at Scotiabank Arena
NBAチーム、Toronto RaptorsのオフィシャルDJであり、DJcity Canadaのディレクターを務める4KORNERSがカナダのDJポッドキャスト、THE FIXにてインタビューを受けました。
今回のインタビューでは4KORNERSがNBAチームのDJとして活動すること、またDJ達へのビジネスアドバイスを語りました。
「ネットワーキングして人と繋がるのはインスタグラムのDMでひたすらメッセージを送って返事を待つ、という訳ではないんだ。ネットワーキングとは実際に現場に足を運んで、人と会い友好関係を築いてから、お互いに仕事となる話が自然と出るものなんだ。」
下記でフルインタビューを視聴できます。
Red Bull Music 3Style Japan Final 優勝 DJ Fummy

FUMMY performs during the Red Bull Music 3Style National Final at evoL by GRANDMIRAGE in Fukuoka, Japan on November 24, 2018. // Suguru Saito / Red Bull Content Pool
Red Bull Music 3Style Japan Finalが先日開催されました。6名のファイナリストが素晴らしいルーティンを披露してくれました。3位にYB、2位にYUTOがランクインという、とてもハイレベルなコンペティションの末、DJ Fummyが優勝に輝きました。DJ Fummyの名前はDMC Japan優勝者のターンテーブリストとしてもその名前が有名ですが、その彼が同じくDJ界の大会としてその地位を確実なものとしているRed Bull Music 3Styleでもタイトルを獲ったことは大きなニュースではないでしょうか。その彼に優勝に至るまでの経緯やDMCとの比較のお話を聞くことができました。

FUMMY poses for a winners portrait during the Red Bull Music 3Style National Final at evoL by GRANDMIRAGE in Fukuoka, Japan on November 24, 2018 // Suguru Saito / Red Bull Content Pool
おめでとうございます。今大会、優勝する自信を持って臨みましたか?。
DJ Fummy : そうですね、正直ありました(笑)。でも、3日くらい前にようやく自信が出てきたというか、それまで全然ルーティンが出来てなくて。2ヶ月くらい前から作り始めたんですけど、全然進まなくて。多分、考え過ぎていたんですよ。DMCの大会の後に作り始めたんで、内容に凝りすぎて進まなかったんだと思います。
Fummyと言えばDMCのタイトルホルダーでもあり、今回で3Styleのタイトルも持つことになりましたが、今何を感じていますか?
DJ Fummy : DMCに関しては本当に自分が好きな事で、自分がほんまにカッコいいと思うことをやるんで、凄くマニアックで、誰にも伝わらないようなDJですよね。同じ側にいるDJ(バトルDJ)にしか伝わらない技とかが好きで、でもそんなのは今日のクラウドには全く伝わるようなものじゃなくて。3Styleに関しては、タイミング、出し方、見せ方を工夫していかないと、全く響かないどころか、むしろマイナスに働くことは理解してたんで。その「え、何してんのこの人?」みたいな(笑)、技の使い方を間違えると結構寒いことになるって言うか。本来Beat Jugglingって素晴らしいものなんですよ、でも出し方が大事で。お笑いとかもそうじゃないですか?めっちゃいいギャグでも、そこじゃないやんとか。僕、マニアックなことは大好きやけど、それがいつも伝わるわけじゃないってこともわかってるんで、言い方が難しいですけど、3Styleで手を抜くとかではないですけど、DMCと比べるとシンプルにしたっていうのが適切なんですかね?とにかく、わかりやすさを重視しました。
わかりやすさを追求する過程で本来自分が持つスキルを削ぎ落とす行為は、不安に感じませんでしたか?
DJ Fummy : 怖いですよ、めちゃくちゃ怖い。「これで大丈夫か?」ってなりますよね。DMCの大会の中でも、僕自身はかなりスキルに特化した部門にエントリーしていて、そこにいるようなDJの中でも、結構マニアックな部類なんで(笑)。にも関わらず、この内容で本当に大丈夫か?っていうところはありましたし、とにかく僕はスクラッチとかBeat Jugglingとかがめちゃくちゃ好きで、やっぱりそこを見て欲しいと感じますよね。もっと色々なDJに見てもらって、みんなにもトライして欲しいって感じる部分はありますんで。

FUMMY poses for a winners portrait during the Red Bull Music 3Style National Final at evoL by GRANDMIRAGE in Fukuoka, Japan on November 24, 2018 // Suguru Saito / Red Bull Content Pool
そもそも今回、Red Bull Music 3Styleに出場しようと思ったきっかけは何だったんですか?
DJ Fummy : そこはノリですね(笑)。本当にノリです。
ノリで出場して優勝って、凄いことですよ?
DJ Fummy : DMC終わって、今日までの期間があったんで、本当にノリで出ようと思って(笑)。それと正直な所、DMCをずっとやってきて、飽きたって言うか、気分転換が必要かなとは思ってました。でも、自分にとってDMCは意地で挑戦し続けるもので、世界一を獲るまでは絶対にやめないって決めてるんで。3Styleに関しては、それこそBさん(DJ B=BALL)が出てるの見ていて、めっちゃ楽しそうだなって思ってたんです。尺も15分で長いですし、削ぎ落とすのが怖いっていうのとは別に、正直この尺の長さだと技を失敗するリスクも減りますし、僕としてはめちゃくちゃ気持ち的に楽ですね。
なるほど。一方で3Styleはナイトクラブ的なバイブスを求められる傾向がありますけど、そこはどう向き合いましたか?
DJ Fummy : 曲を聴くのは好きなんで、パーティー系でこれは苦手っていうジャンルもありますけど、基本的に今日かけた曲はめちゃくちゃ好きなんで。DMCとの比較になっちゃいますけど、実際今日かけたような曲は絶対にDMCでは使えないですよね。だからナイトクラブで聴くような曲を使わないDJだと思われがちですけど、元来音楽が好きなんで、僕としてはいつもと違う曲を使ってルーティンを作れたのは、本当に楽しかったですね。
自分で作ったEditをルーティンに入れるという部分はどう考えてますか?
DJ Fummy : そこは意外と僕はこだわりないです。DMCの裏話みたいなものですけど、流行りの楽曲を編集して使うことってよくありますよ。Ableton Liveみたいなソフトで、原曲に対してキックを足したり、スネアの数を変えたり、普通に聴いたらワケがわからない構成にして、それをルーティンに盛り込んで別な曲にしたりとか、そういうやり方は、邪道と言われればそうかもしれないですけどね。やっぱり昔ながらの、レコードの時代から見てる人達にとっては、Editを使うのは邪道に映ると思います。僕もレコードを使って大会に出てた時代もあるんで「Edit使って何してるんやろ俺?」みたいな、そういう変な感覚に陥ったことはありますけど、僕はこの手法を使い始めるのが割と早かったんで、今は何も違和感はないですね。「こっちのがやり易いやん」みたいな。3Styleっていう大会が出てきて、Editを使ったプレイは結構進化した気がしますね。時代の流れにゴリゴリ慣れていくしかないですし、自分が見せたいものを見せるために抵抗はないんで、場合によっては自分にとって都合良く曲の構成を変えることも必要だと思います。
World Finalに向けてですが、国内大会とはルーティンを変えた方がいいみたいな噂があると思うんですが、どうしますか?
DJ Fummy : そうですよね(笑)。じゃあ、作り直します(笑)。全部違うやつにします。今日から作り直し始めます!全部ですよ、今日やったEditとかも全部変えます。あと、今日は本当にミスが多かった。自分で自分が許せないくらいミスりました。1箇所や2箇所とかいうレベルじゃなくて、全箇所ミスったくらいの感じです。緊張もありましたけど、とにかく準備不足でしたね。15分のルーティンを通しで出来るようになったのが、今日の朝とかなんで、本当に今日ようやく大会に臨めるようになったばっかりだったんですよ(笑)。

FUMMY poses for a winners portrait during the Red Bull Music 3Style National Final at evoL by GRANDMIRAGE in Fukuoka, Japan on November 24, 2018 // Suguru Saito / Red Bull Content Pool
World Finalも大会ウィークの中で予選と決勝があるので、15分のルーティンを2つ用意するのが理想だと言われてますが。
DJ Fummy : やります。いけます。今回、大会の1週間くらい前にBさん(DJ B=BALL)のところに行ったんですよ。その段階で、ほんまにゼロの状態っていうか、色々考えてはいるんですけど、何も形になっていなくて。大会1週間前で実質ゼロの状態って結構ヤバイと思うんですよ。それをDMCとかでも結構やっちゃうタイプなんで、自分で言うのも難ですけど、ちょっと色々やり方とか、準備がおかしいんですよ。でも、そういう危機的な状況で出る「謎のパワー」とかもあるんですけどね(笑)。今回はBさん(DJ B=BALL)の家に行って話をしたら、もうすぐに出来たんですよ。何と言うか、ネタを授けてくれたみたいな。元々こういうのをやりたいっていうのは漠然とありましたけど、僕の中で固まってなくて。ずっと3Styleに出てたBさん(DJ B=BALL)の所に行って、やっぱり得意な人間に意見を聞くっていうのは早いですよね。こんなんもっと早く行けば良かったと思いましたよ。ほんまは2週間くらい前に行く予定だったんですけど、あまりに何も固まっていなくて先延ばしになって。で、行ってみたら2個くらいひらめきを授けてくれて、その後、頭の中にあるものが全部繋がっていくのがわかりましたね。正直なところ、Bさん(DJ B=BALL)の家に行く時点でさえ、何も見せるようなものが無くて(笑)、内心で「やっべぇ・・」って思ってましたけど、あそこに行けば何とかなるっていう根拠の無い自信はありました(笑)。
つまり、World Finalでも今回同様に追い詰められてからルーティンを生み出すということですか・・?
DJ Fummy : いやいや、Finalはちゃんと準備したいと思います(笑)。明日からコツコツ作って、何回も練習して本番に臨みます。それと、これまでの日本のチャンピオンに色々聞いてみようとおもいます。Bさん(DJ B=BALL)もそうですし、DJ YOU-KIさんにも話を聞いて。とにかく先駆者の話を聞かないと始まらないと思います。あと、3Styleであれば、過去のプレイヤーのパクリじゃなくて、あえてのオマージュだったり、ビルドアップした音源を使ったりとか、DMCのカルチャーの中だと絶対に出来ないようなプレイも3Styleの中では評価されるんで、自分も楽しめるルーティンを作りたいですね。今まで僕が歩んだ大会を振り返ると、3秒のちょっとした技のために何ヶ月も繰り返し練習したりとか、正気の沙汰じゃないですし、表現と重圧の間で苦しんでルーティンを作っていましたけど、3Styleに関しては楽しんで作りたいと思います。
最後にWorld Finalへの意気込みをお願いします。
DJ Fummy : 優勝目指して頑張ります。今日のJapan Finalも優勝する自信を持って挑戦しましたけど、その先を全く考えてなかったんで、とにかく頑張ります。今日は自分との戦いと言うか「あそこで間違えるなよ」とか、そんな感覚でしたから、やっぱり準備が大事ですよね。明日からしっかり準備します。それと、台湾は日本から近いんで、応援に来てくれたら嬉しいです。
ビデオ: TimbalandがDJとしてのキャリア、またスター達とのコラボについてなどを語る
プロデューサーとしてレジェンドのTimbalandがDrink Champsに出演しインタビューに答えました。
「グラミー賞を受賞した経験のあるTimbalandはプロデューサーとしてBeyonce、Jay Z、Justin Timberlakeなどスター達の楽曲を手掛けています。インタビューでは彼がDJとして活動を始めたことや、彼のキャリアに影響を与えたコラボレーションについてなどを語りました。」
音楽を始めたきっかけ
「最初はビートボックスをしていたんだ…そこからDJをすることに対して情熱的になっていったよ。そこから自分の作ったビートと曲をブレンドするようになってから音作りにハマっていったよ。音に対して情熱的であり、大好きなんだ。」
音楽業界で初めて成功したと感じた時
「自分達の曲がヒットするなとは全く思っていなかったんだ。どちらかというと段々と認識されていく感じだね。1つの作品に対してたくさんの仕事を詰め込み、それが認められたり、受け入れてもらえるようになったんだ。」
Dr.Dreとの仕事について、また彼から影響を受けたHip-Hopサウンド
「Dr.Dreはラップの神様だったよ…彼はラップを本当にクリーンにしたと思う…どのようにしたらそのドラムをミックスできるのか?どうしたらそのようなドラムの音を鳴らすことができるのか?などを考えさせられて、すごく影響を受けたよ。」
YUTOがGoldie Awardsで優勝

左からBrrandan Duke The DJ、A-Trak、YUTO. (Source:A-Trak’s Instagram)
DJ/ターンテーブリストであり、プロデューサーとしても活躍するYUTOが先日ニューヨークで行われたA-Trak主催の大会、Goldie Awardsに出場しDJバトル部門で優勝しました。下記ではYUTOが披露したセットを2つ公開します。
今回の大会のファイナリストはYUTO、YB、Matsu、Brandan Duke The DJ、DJ Erick Jay、IFTW、Javin、K-Swizz、の8人であり、ファーストラウンドでは全員が5分間のルーティンを披露しました。
決勝ラウンドに選ばれたのはBrandan Duke The DJとYUTOの2人です。11歳のBrandan Duke The DJ、前大会2位のYUTOと注目されたファイナルを勝ち取ったのはYUTOでした。下記の動画ではBrandan Duke The DJとYUTOのバトルを交互で見ることができます。
Red Bull Music 3Styleの大会参加者と同じ経験を

今回のRed Bull Music 3Styleのワールドファイナルは台湾の台北で行われます。期間は2019年1月20日から28日までです。コンペティションやパフォーマンスは毎日行われ、日によって会場も変わります。また今回、大会の拠点はW Hotelで行われます。
今回は大会参加者と同じ経験ができるパッケージプランをW Hotelが発表しました。パッケージには部屋、大会に関連する場所全てへのアクセスパス、ファイナルラウンドのVIPアクセス、またオフィシャルアフターパーティーへの参加が可能となります。
詳しくはこちらから。
今後も3Styleの情報をDJcityでは公開します。
下記では前大会のドキュメンタリー映像を見ることができます。
ビデオ: A-TrakがMikiDz Showで行なったDJセット
先日行われたDJcityのMikiDz ShowではA-Trakがゲストとして出演しました。今やDJ/プロデューサーとして世界中で活躍しているA-Trakの45分のセットを公開。今回彼は様々なジャンルの音楽をプレイし、華麗なテクニックも魅せてくれました。
ホストを務めるMikiWarとDJ Dainjazoneがインタビューを行なった際、A-TrakはGoldie AwardsについてやDJコミュニティーのKanye Westに対する反発についてなどを語りました。
セットは下記から視聴できます。オーディオのみはiTunesでも視聴可能です。

A-Trak with hosts DJ Dainjazone and MikiWAR
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ビデオ: DJ EFNが”Drink Champs”のスタートについて、またミックステープのキャリアについてなどを語る
多くのラッパーをゲストに迎えるポッドキャスト番組、Drink ChampsのホストをN.O.R.Eと行なっているDJ EFNは長い間Hip-Hopの業界と携わり、今ではカルチャーのアンバサダーとも言える存在なのではないでしょうか?90年代頭にマイアミにてミックステープの制作を始めた彼は、”Miami’s mixtape king”と呼ばれる様になり、後にHip-Hopクルーであり多方面に活躍するエンターテイメントを企画する会社、Crazy Hood Productionsを立ち上げました。
2006年に、EFNはベテランラッパーのN.O.R.Eとウィークリーのポッドキャスト番組”Drink Champs”をスタートさせました。この番組はHip-Hopの業界でのビッグネームにカジュアルなインタビューを行うという企画なのですが、今では世界的に有名なポッドキャスト番組となっています。
DJcityTV、A Moment Withの新しいエピソードではEFNがN.O.R.EとDrinks Champsを立ち上げたことについて、ミックステープ制作でキャリアを積み上げたことについて、Hip-Hopを通して人々を団結させることについてなどを語っています。
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