Timbaland
「The Verzuz Effect」が与える音楽界の影響と進化
DMX and Snoop Dogg’s Verzuz battle. (Source: Complex)
新型コロナウイルスのパンデミックにより生まれた「The Verzuz Effect」はInstagram Liveにて数々のアーティストが生み出したヒット曲を楽しくリスナーと視聴するコンテンツであり、今ではHip-HopとR&Bの名曲を蘇らせ、再び注目を集める文化となりつつあります。Swizz BeatzとTimbalandが共同で作成したコンセプトをカバーストーリーとして取り上げているBillboard Magazineの最新版から引用されています。
Verzuzの爆発的なポテンシャルは音楽業界に変化をもたらしています。4月20日に行われてTeddy RileyとBabyfaceのバトルでは両アーティストのオンデマンドストリームを合わせて115%に増加、またBabyfaceはInstagramのフォロワーが30万人から100万人まで増えたとのこと。
Verzuzの新しいパートナーであるApple Musicでは、各バトルで50万回を超える同時視聴が報告され、Apple Music内でで開催されたライブストリームの中で最も注目されています。また、アメリカの祝日であるメモリアルデイの以降、ウォッカのブランドであるCirocを扱うDiaegoが数百万ドルのスポンサーとして契約しました。
Forbesの推定では、VerzuzはAppleとDiageoを介してすでに1兆4000億ドル相当のブランド価値があります。世界的なパンデミックの間に、そして現代音楽の歴史の中で最も衝撃的な時代の1つに発展したことは間違い無いでしょう。
LatinやAfrican Popに特化したVerzuzのコンテンツも注目されています。ここでのポイントは、Apple Musicがアフリカでもマーケットを拡大させたいという要望です。また、4月に発行されたRolling Stoneの見出しには『ラテン音楽は米国の音楽市場全体よりも急速に成長している』と示されています。Verzuzを成長させるためにはReggaeton, Bachata, Salsaなどのラテン文化の音楽が不可欠になってきます。
『人々には適切な教育、そして祝福が必要である。だから我々はこの企画を長期化で見ているんだ。』とSwizz Beatzはコメントしています。本来暇つぶしの名目で接続の弱いInstagram Liveを使用したコンテンツは1兆ドル規模のモノへと進化を遂げました。Verzuzはこれからも音楽業界に話題を与えていくでしょう。
DJcity Exclusive: RichasticがTweetの“Call Me”をリミックス
(Source: Richastic)
ドイツのDJ/プロデューサー、Richasticの最新リミックスはTweetのヒット曲(2002年)“Call Me”をバウンス系にアレンジしています。Timbalandがプロデュースしたオリジナルバージョンは当時Billboard Hip-Hop Chartシングル部門でトップ10入りを果たしています。
RichasticのLatinスタイルのHouseサウンドで仕上がったこのリミックスは、オリジナルに独特のセンスを与えたフルートサンプルを中心に構築されています。
Richasticは“Seratoのクレートを整理していたら、このクラシックに再会したんだ。フルートの音が自分に刺さったんだ。それにずっと好きだった曲だし、リミックスを作らなきゃとそこからずっと思っていたんだ。”と語っています。
リミックスバージョンはこちらから。下記でプレビューも行えます。
RichasticのFacebook, Instagram, SoundCloud, Twitterをフォロー。
関連: DJcity Exclusive: RichasticがMr. Vegasの”Heads High”をリミックス
Verzuzが公式にApple Musicと組み、番組をスタート
Verzuz co-founders Timbaland and Swizz Beatz. (Source: Getty Images)
新型コロナウイルスによる自粛期間にSwizz BeatzとTimbalandがスタートしたInstagram Liveストリーミング企画のVerzuzが公式にApple Musicとパートナーシップを結びました。これからはApple MusicとBeats 1で視聴することができます。契約後の初放送は7月23日に”Battle of the Dogs”というタイトルでSnoop DoggとDMXがバトルを行います。
バトル方法としてはそれぞれが関わった曲を90秒以内、10曲ずつかけてどちらが盛り上げたかで勝敗を決めます。どちらの曲がより盛り上がったのかという判断はインスタのコメント欄の反応で決めています。
このような動きの目的としては、シリーズの構造、そして継続させるためであり、これまでInstagram Liveのみで放送していたため、接続の問題がありましたが、大幅クリアされ、またアーティスト達への支払いもApple MusicやBeats 1などの有料サブスクリプションを使うことで視聴が可能となったため、解決され始めています。
自粛期間中、音楽コンテンツで特に多くのエンゲージメントを集めたのはD-Niceの15万人、Jill ScottとErykah BaduのVerzuzバトルで75万人となっています。現時点でPharrell Williams、Jay-ZやBeyonceなどトッププロデューサー/アーティスト達が出演した際は100万人以上の人が注目すると予想されます。そのため、Verzuzを収益化およびアーカイブする両方の価値があります。
Verzuzについてはこちらから。
Madonnaの”4 Minutes”をScissorsがリミックス
Scissors. (Source: Scissors)
スイスを拠点に活動するDJ/プロダクションユニットであるScissorsがMadonnaがJustin Timberlakeをフィーチャリングで迎えた“4 Minuets”をリミックスしました。2008年にリリースされたこの楽曲は当時世界で1番にヒットしたとも言えるでしょう。
リリース当時に1度この楽曲のマッシュアップを制作していた彼らは、ハイエナジーで印象的なメロディーのある楽曲をHouse調に仕上げるべきと考え、今回の作品が完成したと述べています。
リミックス版はこちらから。
ScissorsのFacebook, Instagram, SoundCloud, Twitterをフォロー。
関連: DJcity Exclusive: Diddyの”Bad Boy for Life”をScissorsがリミックス
ビデオ: TimbalandがDJとしてのキャリア、またスター達とのコラボについてなどを語る
プロデューサーとしてレジェンドのTimbalandがDrink Champsに出演しインタビューに答えました。
「グラミー賞を受賞した経験のあるTimbalandはプロデューサーとしてBeyonce、Jay Z、Justin Timberlakeなどスター達の楽曲を手掛けています。インタビューでは彼がDJとして活動を始めたことや、彼のキャリアに影響を与えたコラボレーションについてなどを語りました。」
音楽を始めたきっかけ
「最初はビートボックスをしていたんだ…そこからDJをすることに対して情熱的になっていったよ。そこから自分の作ったビートと曲をブレンドするようになってから音作りにハマっていったよ。音に対して情熱的であり、大好きなんだ。」
音楽業界で初めて成功したと感じた時
「自分達の曲がヒットするなとは全く思っていなかったんだ。どちらかというと段々と認識されていく感じだね。1つの作品に対してたくさんの仕事を詰め込み、それが認められたり、受け入れてもらえるようになったんだ。」
Dr.Dreとの仕事について、また彼から影響を受けたHip-Hopサウンド
「Dr.Dreはラップの神様だったよ…彼はラップを本当にクリーンにしたと思う…どのようにしたらそのドラムをミックスできるのか?どうしたらそのようなドラムの音を鳴らすことができるのか?などを考えさせられて、すごく影響を受けたよ。」
MV: Justin Timberlakeの”Filthy”
Justin Timberlakeが公開予定の新しいアルバムMan of the Woodsから先行でシングル”Filthy“とそのMVを公開しました。この楽曲は長年共にコラボをしてきているTimbalandとDanjaによってプロデュースされています。
Man of the Woodsは2月2日にリリースされます。アルバムに参加しているアーティストの中にはThe Neptunes、Alicia Keys、Chris Stapletonが参加しています。
“Filthy”のダウンロードはこちらから。
TimbalandがR&BとHip-Hopに革命をもたらし、自分自身を改革したことについて語る
ComplexがBluprintシリーズにてTimbalandを特集しました。グラミー受賞暦がある彼がCasioのキーボードを使用してどのように Aaliyah、Ginuwine、Missy Elliot、JAY-Z、Justin Timberlakeの楽曲制作に携わったのかを語っています。また薬物中毒を乗り越え、再び音楽と向き合うことになった経験について語っています。
関連: Poo BearがホームレスからJustin Bieberのヒットソングを作るプロデューサーになるまでの道のりとは
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