音楽業界
FacebookがSony/ATVと契約

FacebookがSony/ATVと複数年のライセンス契約を結びました。このニュースはFacebookがUniversal Music Groupと契約を結んだ直後に発表されたニュースでした。
内容としてはFacebookを含む様々なプラットフォーム(Instagram、Oculusを含む)でSony/ATVの楽曲およびアーティストの作品が試聴できるようになります。これからはSony/ATVが含まれた楽曲を使用した投稿(ミックス、リミックス、ルーティン)が著作権侵害のために削除されることは無くなります。
Sony/ATVのカタログには300万曲以上の曲があり、Facebookは月間20億人以上のアクティブユーザーがいます。これによってSony/ATVが抱えているソングライターたちは多くのユーザーに自身の楽曲をFacebookやInstagram上で聞いてもらえる可能性が大幅に上がります。
Sony/ATVのカタログに含まれている楽曲にはDrake、Kanye West、Pharrell Williams、Taylor Swift、Ed Sheeran、Sia、また今ではレジェンドとも言えるThe Beatles、Michael Jackson、Queenなどのアーティストの楽曲があります。
Sony/ATVのCEOであるMartin Bandier氏はインタビュー記事にて:
「この契約を行うことで、私たちのソングライターが自身の音楽をFacebook場で使用ができるようになったことで更にFacebookの利便性を活かすことができるのではないでしょうか、より長くパートナーシップを結べるように努めていきます。」
Facebookの音楽ビジネス開発の責任者であるTamara Hrivnak氏は:
「世界最大の音楽出版社と協力し、ユーザー同士やファンのつながりを深めてくれる素晴らしい曲をお届けできるようになります。Sony/ATVはデジタル面における音楽ライターにとっては世界でも最先端なのではないでしょうか、このパートナーシップを機にまた新たな可能性を期待し、全てのプラットフォームで活用できればと考えています。」
Coachella 2018ラインナップが公開

Deorro performs at Coachella 2014 in Indio, California/ Maynor J. Reyes
Coachella 2018フェスティバルのラインアップが発表されました。約2週間ほどあるイベントは4月の13から15、そして20から22の間にカリフォルニア州のインディオで行われます。
Hip-Hop、R&Bアーティストからは Beyonce、Eminem、The Weekend、Migos、Cardi B、SZA、Post Malone、French Montana、Miguel、Tyler the Creator、Dej Loaf、Jidennaなどが出演しています。
エレクトロのアーティストからは Kygo、Deorro、TroyBoi、Chromeo、San Holo、ODESZA、Marian Hill、Snakehips、Cash Cashが出演します
他にもWizkid、MØ、and Chic featuring Nile Rodgersなどのアーティストが出演予定です。
出演者のフルリストはこちらから確認できます。

TimbalandがR&BとHip-Hopに革命をもたらし、自分自身を改革したことについて語る
ComplexがBluprintシリーズにてTimbalandを特集しました。グラミー受賞暦がある彼がCasioのキーボードを使用してどのように Aaliyah、Ginuwine、Missy Elliot、JAY-Z、Justin Timberlakeの楽曲制作に携わったのかを語っています。また薬物中毒を乗り越え、再び音楽と向き合うことになった経験について語っています。
関連: Poo BearがホームレスからJustin Bieberのヒットソングを作るプロデューサーになるまでの道のりとは
Poo BearがホームレスからJustin Bieberのヒットソングを作るプロデューサーになるまでの道のりとは

Poo Bear at Record Plant studios in Los Angeles / Red Bull
シンガーでもありソングライター/プロデューサーのPoo BearはJustin Bieberの大ヒット曲”What Do You Mean”やJack Uの”Where Are U Now”などの制作に携わったことで有名です。コネチカット州出身の彼は2000年代にキャリアをスタートさせ、当時は112の”Dance With Me”、”Peaches & Cream”やUsherの”Caught Up”などの作品を手がけています。
ComplexのBlueprintシリーズのインタビューに答えたPoo Bearは自身がホームレスからJustin Bieberのヒットソングを作るプロデューサーになるまでの道のりを語っています。
音楽に全てを賭ける:
「音楽以外の道はなかったんだ(笑)。学校の先生には”学業に集中しなさい、音楽をやっている人のたった1%がビジネスとして成立させていますが貴方はその1%に入ることはできません。”と15歳の時に言われたよ。だけど、自分は成功すると信じていたね。その時には112というグループで活動しており、すでにラジオで楽曲がプレイされていたんだ。だから音楽以外の道は考えたことなかったよ。神様には感謝したいね。」
アーティストからソングライターへの移り変わり:
「僕は意識して自分のグループを抜けて他の人のために音楽作りに集中しようと考え始めたんだ。また正直な話、有名になるために音楽を作ろうという気持ちはなかったんだ。ただ音楽を作って家族で良い暮らしができるようになればという気持ちだけでやっていたよ。」
ソングライターとしてのプロセス:
「自分のパソコンに書き溜めているメモ見てアイデアを考えているよ。そして楽曲のコンセプトを決めたらそれをタイトルにする場合が多いんだ・・・楽曲のメインパートだね。そして人々の感情を引き出せるようなコードを探すんだ。フック(サビ)の部分はいつもシンプルで分かりやすいものを作っているんだ。小さい子供でも覚えて歌える内容でスマートな大人を刺激させることを意識しているよ。」
将来への見通しが利かない時に集中するには:
「追い込まれている時、現実とも向き合ってはいるけれど他に選択肢がない場合はもう音楽を作るしかない、そして常に正直な気持ちで挑むしかないという気持ちだったね。毎回良いものができるわけではないけど、やり続けることが大切なんだ。だから今の自分がいると思っているんだ。」
FacebookがUniversal Music Groupと契約

Music Business WorldwideによるとFacebookがUniversal Music Groupと複数年のライセンス契約を結びました。内容としてはFacebookを含む様々なプラットフォーム(Instagram、Oculusを含む)でUniversalの楽曲およびアーティストの作品が試聴できるようになります。
過去にFacebookやInstagram上で投稿したミックス、リミックス、ルーティンを著作権保護のために削除された経験のあるDJやプロデューサーの方がいると思います。これからはUniversal Music Groupが含まれた楽曲を使用した投稿は著作権侵害のために削除されることは無くなるので嬉しいニュースではないのでしょうか。しかし、他の大手であるWarner Music Group、Sony Musicとは契約を行なっていないため、これらが所有する作品を投稿した場合は削除される可能性が大きいです。
複数の情報源によると:
「この契約によってアーティストとファンの距離は縮まり、またユーザーが好きな曲を共有することで自分自身を表現できます。そして音楽を流す文化を取り巻くコミュニティが作れるのではないでしょうか。Facebookのプラットフォーム全体で様々な機能を有効にしたことにより、音楽を基盤にした経験をオンラインで提供できるという戦略的なパートナーシップとなっています。」
Universal Music GroupのMichael Nash氏のコメント:
「この契約は音楽を作る人たちにとって新しい切り口であり、正当な報酬を与ることに対して強化した第一歩であリます。Facebookがアーティスト、ファン、そして音楽に携わる全て人々に良い影響を与える場になることを楽しみにしています。」
Kendrick LamarやSZAが所属するTop Dawg Entertainmentの設立者である Terrence “Punch” Hendersonによるインタビュー
Hip-Hopの代表的なレーベルとも言えるようになったレーベルであるTop Dawg Entertainmentの設立者であるTerrence “Punch” HendersonがComplexでインタビューを行いました。従兄弟であるAnthony “Top Dawg” Tiffithと設立したレーベルに所属している代表的なアーティストはKendrick Lamar、ScHoolboy Q、Jay Rock、SZAです。
今回のインタビューではTop Dawg Entertainmentがどのようにして成功したレーベルになったのかというのをTerrence “Punch” Hendersonが語っています。
共同設立者であり、従兄弟のAnthony “Top Dawg” Tiffithとの関わり
「彼とはレーベルを一緒始めたんだ。最初は電話とかで少しアドバイスを与えてくれたんだ。そこから話が膨らんでいった感じだね。1人で仕事をしても限界を感じる場面があったんだ。けど彼は自分の仕事に対する考えや姿勢が好きだったんだ。そこから一緒に行動していくようになったね。」
Top Dawg EntertainmentがWarner Music Groupを離れた理由
「単純にはまらなかったし、そこにいたくないと思ったんだ。彼らも同じ気持ちだった思うよ。それに今はインターネットが発達しているからね、Twitterもあるし・・・とにかく仲介役を必要としていなかったんだ。もし仕事を一緒にしたい人がいれば直接連絡を取って、仕事をする形をとっていたね。」
Kendrick Lamar(K.Dot)との関わり
「最初に行うべきことは自分自身を紹介すること、そこで相手が自分のことを理解してくれるということをアドバイスしたよ。また彼は自分を題材にした楽曲を作りたかったんだ。そこで自分の物語を持っているラップのスキルを通して楽曲を作るべき、そうすれば皆聞いてくれるとアドバイスしたんだ。」
スタジオでのアーティスト達との過ごし方
「レコーディングより会話する方が長いね。曲に対してアイデアを出し合うんだ。内容は科学の事から宗教、歴史、そして地元で何が起こっているかまでね、そこからコンセプトやアイデアが生まれてくるんだ。」
アーティストの成長にどのような役割を果たしているか
「私はいつも彼らの成長を確信しているんだ。私自身ソングライターだしレコードも作れる。アーティスト達はいつも自分の音楽的な部分でも敬意を払ってくれているよ。自分をラッパーとは思わなかったけどソングライターだからこそ、業界に携わっている人間やレーベルの人間よりは自分のアーティストのことを分かっている。小節で行き詰まること、どのような歌詞を歌えば人々に伝わるのかなどがどのようなものか分かるからね。深いつながりなんだ。いつでも電話できるようにしているよ、その時に的確なアドバイスを与えたりもするんだ。」
音楽業界やビジネスと関わるモチベーチョンについて
「私はゴールに向けて頑張るタイプではないからね、ただ音楽を作って人と関わるのを楽しんでいるんだ。人と関わると様々な方法や道で行動できると思う、それがゴールだと思うよ。そこから付いてくるものに関しては素晴らしいと思うし感謝もしているよ。でも自分が本当に集中したい事は人々の人生を変える位の影響力のあるものを作るということなんだ。」
西麻布a-lifeのレジデントDJ/ミュージックプロデューサーDJ Braizeがクラブプロデュースを語る

六本木/西麻布にあるa-lifeにてレジデントDJそしてミュージックプロデュースを担うDJ BraizeがDJcity Japanのインタビューにて、ナイトクラブにおけるミュージックプロデュースをDJとしての観点で語ってくれました。
DJcity : a-lifeのレジデントDJという立場で活動しているけど、実際の立ち位置っていうか、どんな契約で動いているんですか?
DJ Braize : 特にこれといった契約は無いんですけど、DJを含め、音楽的な側面の総括をするポジションですね。音楽の方向性だったり、DJのプレイする時間帯を決めたり。それと、このプロジェクトが始まった当初からチームとして動いていくと決めたんで、基本的には僕の独断で何かを勝手に決めるようなことは無いです。必ずみんなと相談しつつという感じですね。
DJcity : チームにはどんなメンバーがいるんですか?
DJ Braize : 僕と、Seiro、George、Ryohey、あとBrunoですね。
DJcity : 色々と相談をして決めていくという話だったけど、具体的にどんな内容の相談があるの?例えば音楽の話だと、どんな話ですか?
DJ Braize : 立ち上げた当初は、かなり頻繁に意見交換はしていましたね。今後、どんなクラブになっていくのか?他との差別化をしっかり図るために、音楽性の部分でも話し合いましたけど、そこで決めたことを各DJに押し付けるっていうことじゃなくて、そういう考えに至ったプロセスをみんなで共有するというか、「感覚」を共有していく感じですね。「この音楽をかけなければダメ」みたいな、そういうことはDJとして言いたくなかったので、これまでもそういう話をしたことはないですね。
DJcity : 「感覚の共有」というのは、具体的にどんな流れの中で生まれるものなんですか?
DJ Braize : そもそもの話になりますけど、集めたメンバーに関しては、音楽的な部分から、その他の多くの事までを共有出来る人材という判断で集めた前提があるんで、そんなに難しい話をしなくても、肌で感じてくれるというか、いちいち細かい事を確認しなくちゃ上手くいかないようなメンバーじゃないんで。そういう共有していくプロセスは、僕にとって大事な部分なので、人選の段階から考えてましたね。
DJcity : a-life が目指すナイトクラブの方向性とはどんなものですか?
DJ Braize : 大まかに言うと、ラスベガスみたいな、まず自分も含め、ラスベガスとかのナイトクラブがやっているOpenformatが結構好きで、しかも、それが日本のマーケットにもマッチするっていうのはわかっていたんで、ちょっと前まではそういう方向性を体現しているナイトクラブは無かったですし。色々な国の人が遊びに来て、勿論、日本人もいるけど、東京には色んな人が集まっている、お金持ちも、普通の人も、一杯だけ飲みたい人も、ゴチャゴチャにさせたかったっていうのはありますかね。偏らせたくなかったんですよ。日本人だけとか、外国人だけ、お金持ちだけ、そういう偏った色を付けずに、とにかくゴチャゴチャしていて、いつも楽しそうっていうイメージですね。
DJcity : なるほど、ラスベガスのナイトクラブというと、テーブルボトルサービスの料金の部分が話題になりがちで、お金持ちがどれだけ一晩でお金を使っているかという例が挙がることが多いですけど、それだけがラスベガスのナイトクラブの全てではないですからね。観光地なので、本当に色々な人が楽しんでいるのが実情ですからね。
DJ Braize : そうなんですよ。勿論、そういうボトルサービスがメインになるナイトクラブもありますけど、客層をよく見ると、めちゃくちゃ観光客がいるんですよ実際のところ。単純にホテルに泊まっていて、ちょっとだけナイトアウトしようかな?みたいな観光客の人が一杯いるじゃないですか。テーブルの売り上げだけで1000万円以上っていう話も聞いてはいましたけど、僕らみたいな普通の観光客が、3~4杯飲んで、いい感じに酔っ払って、踊って帰るみたいなケースも多いわけで、そういう混沌としたところが面白い部分だと思うんです。1000万円使って遊ぶお客さんと、1万円使って遊ぶお客さんが同じ場所にいるっていうのが、そこに大きな魅力を感じました。だから、偏らせたくなかったんですよ。純粋に楽しみに来ている色んなお客さんに受ける音楽を提供するのが、僕達チームの役割ですよね。
DJcity : a-life がオープンして1年半が経ちましたが、目標に向かって進む中で、これまで一番チャレンジなことは何でしたか?
DJ Braize : まず、単純にスタートした当初はお客さんがいなかったです。どうしても客の入りが良くないと、音楽にも口を出されるっていう(笑)。スタッフにもそれとなく「もっとEDMかけた方がいいんじゃない?」とか、ちょこちょこと言われましたね。それでも救われたのは、スタッフがみんな良い人なんで「絶対に音楽を変えた方がいい」とまで言われることは無かったです。「お客さんがもっとEDMを聴きたいって言ってるよ」とか「ジャンルが全然違う曲を望んでるよ」とか、お客さんの反応に関してはコメントをくれて。でも、今やっていることは必ず上手くいくっていうのはわかっていたんで、そこに関しては譲れないというか、死守しましたね(笑)。あそこで方向転換すると、一瞬お客さんが入るようになっても、長い目で見たときに行き詰まるのがわかっていたんで。僕らがやっていることがマーケットに求められる時期が必ずやってくるっていうのはありました。
DJcity : チーム内で、状況に左右されて、ブレてしまう瞬間は無かったんですか?
DJ Braize : そこに関しては全然ブレなかったですね。完璧に全員が同じ選曲をするわけじゃないですけど、目指している先は一緒だったんで。同じ船を漕いでるんです。それでもみんなに個性はあるわけで、個性まで同一にしちゃおうって言うのは、それは違いますよね。
DJcity : メンバー間でプレイリストについての意見交換はするんですか?
DJ Braize : することはありますけど、僕が結構こだわっているのは、その人の個性を大切にしたいっていうのがありますね。DJって、どこか自分の心地良い感覚、好きな方向性に揃えて近づけたがるものだと思うんですよ。でも、僕は人と自分が違う事を大切にしたいんで。勿論、自分の中では「これはあんまりカッコ良くないな」とか、そういう感覚はありますけど「カッコ良くない」って思えることも大事なんで。これに関しては自分で音楽を作るようになってから考えるようになったんですけど、全部を揃えて一緒にしちゃうと、最終的に平坦なものになっちゃうんですよね。それこそ一番つまらない状態ですよね。それに、客観性を持って見ることも大事で、否定する考えが自分の中にあっても、まずはそれを聞き入れてみる。そこから何かを理解する。音楽を作るようになって、そういう物事の考え方がようやくわかって、それは、個性の大切さだったり、自分と違う事を理解するっていうことですよね。それをDJでも実行していきたいっていうのがありますね。
DJcity : オープンから1年半が経過して、毎週、長蛇の列が出来るナイトクラブになった現在ですが、今後も状況は変わっていくのだと思いますが、ここから先の展開はどういうことを考えていますか?
DJ Braize : 1つ言えるのは、僕らがBillboardチャートをいじることは出来ないんで、それはつまり、お客さんが聴きたい曲を変えることは難しいということですよね。「これがいいから、これを聴け!」っていうスタイルは難しいと思うんですよ。欧米の外国人はBillboardチャートにランクインしている曲を聴いている人もいるし、アジア圏のお客さんはEDMをメインに聴いている人もいる。それらの好みを変えることは難しい。だから、音楽の部分は、現状のスタイルからそこまで変えることはせず、エンターテインメントの部分を切り替えていくことに集中したいなと。本当はもっと早い段階でそこに着手したかったんですけどね。今ようやく、そこの部分を考えています。
DJcity : エンターテインメント?
DJ Braize : 今までやってきたことは、音楽があって、お酒があって、ホスピタリティーがある。それらの質を強化していくのは当たり前のことなんですけど、ここ5年、10年先は、そこに対してのアプローチにもうひと工夫が必要だと。単にダンサーを入れるとか、そういう話でも「ダンサーをどんな感じで入れるの?」という具合に、もっと細かい部分に入っていく。CO2のガスもそうですよね。一昔前には存在しないものですし、特効(特殊効果)なんて無かったですし。10年以上前に海外に行った時に、シャンパンボトルに花火を付けていたのが衝撃で。今だとそんなのどこのクラブでも当たり前の風景ですけど、当時、日本のナイトクラブはどこもそんな装飾はしていなかったと思いますね。僕はそういう細かい部分のエンターテインメントを強く推奨していて、やっぱり盛り上がってる風に見えたりとか、エンターテインメントの一部として、見え方も大事なことだと思います。音楽とお酒があって、ちょっとナイトクラブに遊びに来た人にはそれで充分なのかもしれないですが、視覚的にも何かを与えたいなって。それがLEDだったり、色んなパターンがあるとは思いますが、今あるものよりも、もうちょっと、幅が広い視野で考えてみるのもいいなと思ってます。
DJcity : 音楽的な総括を超えて、新しいことに動き始めている感じですね。
DJ Braize : いや、やりたいんですけど、実際は、こういうアイデアって、なかなか受け入れられてない状態です。でも、そこもしっかりやることが出来れば、かなり良いクラブになるっていう自信がありますね。
DJcity : a-lifeの今後の展望を教えて下さい。
DJ Braize : 欧米やアジア圏の人々に、東京のa-lifeをもっと知ってもらうという目標もありますけど、それ以上に日本の中でもっと知ってもらいたいと思います。お客さんが入っている状況ですけど、毎週僕が見ていると、狭いマーケットの中で、決まった人達が遊びに来ている印象もあって。例えば、a-lifeを知っている人が1万人いるとしたら、1万人の中でグルグル回っている。今はこれでいいんですけど、長い目で見ると、後々厳しいことになってくると思うので、単純にもっと沢山の人に知ってもらいたいっていうのがあります。Instagramのフォロワーも少ないですし、それって現状に対する結果だと思うんですよ。フォロワー少ないけど、お客さん入ってるし、いいじゃんっていう声もありますけど、さっきも言った、狭いマーケットの中で、皆さんに来てもらってる状態なんで、もっと広がっていく必要はあると思いますね。ナイトクラブとしてのクオリティを評価されて、今のお客さんに利用してもらっていることは紛れもない事実ですけど、それでも、もっと多くの人に知ってもらうことは重要だと思うので。
DJcity : 確かに多くの人に知れ渡ることは、ポジティブなことだと思いますけど、でも意地悪な意見になっちゃうけど、メジャーになると、それまでのフォロワーを失う可能性もあるっていうのは、どう思いますか?
DJ Braize : 全然それでもいいと思っています。批判はどんな時もあると思うんで。逆に批判を怖がっていると、前には進まないんで。幸いな事に、これまで沢山の人の支持を取り込めたけど、この中から1人も帰したくない。そういう心境は理解しますけど「1人も帰したくない」は難しい話ですよね。醤油ラーメンの味に評価があるラーメン屋で、人気の醤油ラーメンの味を変えないっていうのに似ていて、人気の本質は変えずに、話題になるにつれ、より多くのお客さんに来てもらって、100人中、2人にとって辞められない美味しさなるのであれば、その1/50を溜め込んでいく感覚ですよね。
DJcity : なるほど、次のステージに到達するための犠牲は必要ということですね。実際に日本国内での知名度を確かなものにする施策というのは何か考えていますか?
DJ Braize : 単純にソーシャルネットワークが大切だと思ってます。そこに対するアプローチの方法は色々あって。ゲストDJを呼んだり、外に対して見える部分ですよね。写真1つにもこだわって、より多くの人の目を引くようなことをソーシャルネットワークで展開していかないとダメだと思ってます。僕の周りでも、a-lifeで今どんな音楽がかかっているのかを知らない人だっていますし。良い意味でも悪い意味でも、ソーシャルネットワークに頼りっきりの時代なので、僕らのやっていることを伝えるのにも、画面で見るフライヤーでしか伝えられない。地方もそうですし、海外に対してもそうですし、今のa-lifeで何のジャンルの音楽がかかっているのか、業界の人から一般のお客さんまで、上手く伝わってない部分はあると思うんです。例えば、ラッパーを呼んだらHip Hopがかかる。それだけでわかりますよね?ラッパー呼んでるのにEDMのパーティーってありえないじゃないですか。なので、一発で「このジャンルで、こういうパーティーをやっているな」っていうのが伝わる、どんなゲストを呼ぶかっていうところですね。

DJcity : 確かに私達はa-lifeに行っているんで、どんな音楽で、どんなクラウドなのか理解しているけど、行った事がない人々にとっては、全く想像出来ないですね。
DJ Braize : 初めてニューヨークに行った時が、正にそんな感じでしたね。フライヤーを見ても、どんなパーティーか全くわからなくて。でも、最近はCalvin HarrisがDJとしてクレジットされているフライヤーがあれば、それだけでどんなパーティーかわかるじゃないですか。その情報で「これは遊びに行こう」「逆に、別なクラブに行こう」っていう判断が生まれると思うんで。
DJcity : でも、今言ったような、DJやラッパーというアーティスト主体のイメージ付けをすると、日ごとの特別なジャンルのイベントとしての印象が強く残ってしまうよね?
DJ Braize : それに関しては、ある一定のラインを設けたいと思ってます。「ラッパーも入るし、Diploも入る」っていうような絶妙な感じを作り出せれば、バランスが取れてきますし、バランス感覚の良さがa-lifeのイメージとして看板になってくると思うんです。これもラスベガスに行ったときに感じたんですけど、Hip Hopを聴く人も、EDMを聴く人も、Billboardに入ってくる曲は、どちらも聴いているんですよね。ある程度流行っている曲だったら、誰でも知ってるんですよ。そもそも、至る所でジャンルの話をするのは日本人だけですよね。極論ですけど、僕ら「Mr.ChildrenはRockだよね」とか言ったりしないじゃないですか。そんな話が会話の中で出てこないですし。バランスは重要ですけど、ジャンルのイメージに関しては、僕はあまり気にしないですね。
DJcity : とは言っても、パーティーの設計図と、店舗の売上という、採算っていう部分の調整は付いてまわりますよね。
DJ Braize : そうですね、ナイトクラブ業界の難しいところは、目に見えない部分への投資をどう捉えるかっていう所ですよね。例えば外国人アーティストをブッキングしようとなった時に、必ず言われる一言目は「採算は取れるのか?」っていうところですよね。「200万円の経費をかけてゲストを呼んで、その晩の売上にプラス200万円以上を見込めるのか?」っていう考え方があって、こればっかりは蓋を開けてみないとわからないですし、厳しい面もあると思います。でも、その日の売上に跳ね返ってこなくても、その日、初めてa-lifeを知ったお客さんは普段より多いでしょうし、普段から来ているお客さんも、特別なゲストが来る日のパーティーには友人を誘ったりもするでしょうし、その際にソーシャルメディアが情報共有のツールになりますし。多くの人がソーシャルメディアでa-lifeを話題にすることで、フォロワーも増えて、a-lifeの発信力も強くなっていきますし。すぐ目には見えてこない効果ですけど、長いスパンでは支えになって来るものだと思います。とは言っても、なかなか汲み取ってはもらえない意見ですけどね。
DJcity : それは「業界あるある」ですね。数字とプロモーションという天秤。
DJ Braize : そうなんですけど、でも海外ではこういうビジネスのやり方って、もう既に確立されてるじゃないですか。
Appleが楽曲判別アプリShazamを買収か

Shazam
複数の情報源によればAppleがShazamを4億ドルで買収すると言われています。この動きにより、アップルはGoogleとSamsungからの競争激化に直面している中、Appleはモバイル端末における音楽サービスビジネスを強化する動きを見せています。
Recordによると取引は4億ドルで行われるとのこと、またTech Crunchによると今週にその契約が行われると言われています。また他の複数のソースではShazamが10億ドルの価値があるとも発表しています。
Shazamのアプリは町並み、ラジオ、テレビで流れている音楽を認識できるアプリです。2008年にリリースされ、現在世界で最も人気のあるアプリとも言えるのではないでしょうか。
Business Insiderによると1999年に設立されたShazamは2016年に5000万ドルの収益を得たとのことです。
A-Trakが自身についてインタビューで語る

A-Trak at ComplexCon in Long Beach, CA / Oliver Scherillo
A-Trakは本人の野心的な性格によって自身のDJスキルを上達させました。また彼はレーベル運営などビジネスの面でも尊敬されている人物とも言えるでしょう。20年のキャリアを経た彼は現在も様々な場面で活躍しています。
Fool’s Goldのボスである彼はComplexのBlueprintシリーズで自身を語ったインタビューを行いました。今回の36分にも及ぶインタビューは様々なアーティストにとっても参考になるのではないでしょうか?A-Trakはこのシリーズでインタビューを受けた初めてのDJとなりました。
今回のインタビューでは15歳で世界チャンピオンになった事について、Kanye Westと仕事して人生が変わった事、Fool’s Goldの設立について、EDMが流行りその後衰退した事について、彼主催のDJ、ビートバトルのGoldie Awardsについて、そして彼が自身のキャリアアップすることが大事かということを語りました。
なぜNick CatchdubsとFool’s Goldのレーベルを始めたのか。
“DJがレーベルを運営するのが大事だと思った理由は早めにリリースされる楽曲がクラブミュージックの中で分類できないカテゴリに分かれてしまうからなんだ。過去に、当時では珍しくラッパーをエレクトロのビートに乗せるという楽曲制作に挑戦をしていたんだ。このような楽曲でHip-Hopのヘッズ達にエレクトロミュージックをアピールするモノは持っていたんだ。Nickと僕はDJとしてそれが刺激的な音楽というのを知っていたんだ。”
EDMが流行りだしてから
“子供の頃からスクラッチをしていた僕はDJをすることが道理にかなっていることが大切であると思っていた。そしてEDMが北アメリカで流行り始めた時、やっときたかと思ったよ。DJの方法が今までと違ったり、自分の好きなスタイルではないかもしれないけど「やっとこのDJカルチャーに対して人々は興味を持ってくれた」と思ったんだ・・・、それが本当にEDMだったと思うよ。DJカルチャーが世界中で知られるようになった。これ自体本当に嬉しかったし興奮したね。”
Fool’s Goldの財務体質について
“Fool’s Goldから給与はもらっていないよ。この会社はお金を儲けるためにあるわけではないんだ。この会社はどれだけクールなアイデアを生み出せるのかを大事にしている。自分はA-Trakとしてお金を稼いでる、その中にDuck Sauceとしての活動なども含まれるよ。”
色々な音楽に対してオープンな思考になった事に対して:
“僕はDJ PremierやBoombapしか聞いていなかったんだ。当時はキーボードの音を聞いた瞬間に自分が求めているものじゃないとすごく思ってたんだ。けど後にDJとして1つの音楽に固執してしまう事がよくないという事に気づく事ができたんだ。”
最後に
一般的に、エンターテイメントや音楽に関するビジネスは自分のような人間や音楽を作る人で大体5年以上のキャリアがある人間の為にあると考えてるよ。チャレンジする事は長期戦であり、それを今までの自分が培ってきた改革で毎回乗り超えてきたと思う。自分は常に自分がしてきた事や、次に挑戦する事は自分で決めている。だから常に新しいものや出来事に遭遇しても、自分のする事は決まっているから心配する必要はないんだ。自分で書いている物語は自分にしか分からないからね。
ビデオ: ラジオホスト、DJとして重鎮のBaka Boyzによるインタビュー

Nick and Eric V a.k.a. the Baka Boyz / YouTube
ラジオホスト、DJとして重鎮のNick、Eric VidalはBaka Boyzとしても知られています。この2人がPensado’s Placeでゲスト出演しました。
カルフォルニア州、ベーカーズフィールド出身の彼らが有名になったのは90年代前半にロサンゼルスのPower 106に出演してからです。2人が担当する番組Friday Nite FlavasとWorld Famous Roll Callがロサンゼルスのラジオに革命をもたらし、Hip-Hopがロサンゼルスで有名になる大きなきっかけともなりました。
同時にBaka Boyzはプロデューサーとしても活動していました。The Pharcyde、Cypress Hill、House of Pain、Kid Frost、Volume 10などのアーティスト達と楽曲制作を行いました。
キャリアの後半、2人は後のラジオ局のアイコンとも言えるBig Boy、Fuzzy Fantabulous、DJ E-Manなどを育て上げました。Baka Boyzは現在もHip-Hop Master Mixという番組を続けており、ラジオDJ、ホストとしてかなりのベテランであります。
今回のショーでは2人はキャリア当初から終わりまで全てについて語っています。他にも地上ラジオの状態について、現在行なっている彼らのプロジェクト、などについて語りました。
ロサンゼルスの伝統あるKDAYラジオ局からどのようなインスパイアを受けたか
“いつも大きなラジオを持って、家の屋根に登り大音量で聞いていたよ。彼らがやっていた事に対して本当に感銘を受けて、毎回ラジオの録音をとっていたんだ。そして録音したテープを持ってロサンゼルスにのレコードショップに行き、毎回クラブのために300ドル相当のレコードを買っていたよ。”
Power 106のニュースルームをミックスルームに変えたことについて:
“当時Power 106にはミックスルームがなかったんだ、みんな録音したミックスを流していたよ。オープンリール式だったね。そしたら局で働いているRickに「レコードをオープンリール式でミックスできないか?」と聞かれたので「いや、ライブでやるよ」と答えたんだ、そうしたらまた「(針が)飛んだらどうするんだよ?」と聞いてきたから「飛んだら飛んだでそのままでいいんだよ、別に飛んだからって死ぬわけじゃないぜ」と言ってやったんだ(笑)、そして必要なエンジニアに頼んでニュースルームからミックスルームに変えたんだ。”
ラテン系アメリカ人のDJが黒人文化のジャンルを担当することについて:
“俺らはHip-Hop DJだ、Hip-Hop DJに肌の色なんて関係ないよ。音楽に情熱を持っていたし、プロデュースもしていたから当時何がストリートで流行っていたかも理解してたよ。”
現在の地上ラジオについて:
“ラジオ局は今何をすべきかわからず詰まっている状態だと思う。もう一度ラジオ番組を格好良くするためにはどうすればいいのかを考えないといけないのではないかな、現状格好良くないし・・・なぜなら皆特定のラジオ局で決まった音楽しか聴かないからだと思うんだ、人々はもっと違う音楽も聴きたいと思うよ。まるでラジオ局がリスナーを箱に閉じ込めている様な感じだね、そのやり方はもう古いし変えた方がいいと思うな。”
彼らが出演したショーは下記で見ることができます。
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