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Bedroom Sessions: Nick Spinelli

今回のDJcityTV Bedroom Sessionsはアメリカはニュージャージーを拠点に活動するDJ Nick Spinelliが登場。ナイトクラブやウェディングでのDJをこなしつつ、DJマガジンへの寄稿も行っているようです。そして約1年前に始めたYoutubeチャンネルも好評なご様子。動画ではNetflix人気番組のネタ使いやワードプレイに加え、彼の人柄が溢れる表情や体動をご覧下さい。

< ルーティン解説 >
Netflixで放送されている大型ネコ化動物をめぐる内容(実際にはドロドロした人間模様)の番組”Tiger King“に登場する動物愛護団体ビッグキャット・レスキューの代表キャロル・バスキンのフレーズからスタート。もちろん1曲目には大型ネコ化動物がタイトルに含まれる”The Lion Sleep Tonight”。コーラスまで聞いたら動画00:33~のところで曲の冒頭「Wee-hee-hee~」と歌っているポイントにキューボタンで飛ばしつつF8 “Delay“のエナジーポイントとブレンド、なんともオリエンタルな雰囲気を出しています。

続いては忘れかけていた “Party Rock Anthem” で一世を風靡したLMFAO(現在はソロ活動中)、2009年リリースのエレクトロポップ “La La La”という曲のアカペラを乗せていきます。タイトルのとおりのコーラス「La La La~」からKanye West “Can’t Tell Me Nothing”(2009)の冒頭「La La La Wait ‘til I get my money right」をワードプレイで繋ぎつつKanyeの方はそのままループさせて残します。

そこにFat JoeがTrey Songzをフィーチャーした2010年の曲”If It Ain’t About Money”をイントロのドラム部分から挿入、ここは「Money」のワード繋ぎ。動画01:50~のところでキューボタンを押してフック部分にジャンプ、すかざすLil Wayne 2008年リリースの”Get Money”をクイックミックス。ここまでが「Money」繋ぎになります。
“Get Money”はコーラスの途中でアカペラになるようエディットしてあり、アカペラになるタイミングでMegan Thee Stallion 2020年リリースのEP「SUGA」からの人気曲”Savage”をドロップ。

最後に擦っているアカペラは恐らく冒頭でも登場した”Tiger King”から引っ張ってきた声ネタだと思います。注釈しておくと、番組内に登場する動物愛護運動家キャロル・バスキンは失踪したとされる夫を実は彼女が遺産目当てに殺したのでは無いか!?という疑惑があり、その事に触れたフレーズを使っています。

トラックリスト:

1. The Tokens – The Lion Sleeps Tonight
2. DELAY – F8
3. LMFAO – La La La – Acapella
4. Kanye West – Can’t Tell Me Nothing
5. Fat Joe ft. Trey Songz – If It Ain’t About Money
6. Lil Wayne ft. T-Pain – Got Money
7. Megan Thee Stallion – Savage – Tiger King Remix

いかがでしたでしょうか。
ターンテーブルスキルというよりは、ルーティンの着想とキャラクターを評価したいですね。Four Color ZackのDJプレイでもたまに見受けられますがDJプレイの中にジョークのようなワードプレイだったり、時事ネタを取り入れたPlayをサラッと挟んでくる展開は個人的にも大好きです。ルーティンやDJ SETを作る時はついつい真面目に”カッコイイ”を追求しがちですが、時には頭を柔らかくして柔軟な発想で考えてみると新たな道が見えてくるパターンもあります。「DJが扱える音は音楽だけじゃない」ということをお忘れなく。
さて・・・ネコの鳴き声使ってスクラッチでもしようかな〜っと。

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“Bedroom Sessions”でルーティンを公開しませんか?”brs@djcity.com“に動画をお送りください。

関連: Bedroom Session: DJ Dez

DMC最年少世界王者DJ RENAによるRANE TWELVE MK IIとTRAKTORを使ったパフォーマンス


世界的に最も権威のあるDJバトル”DMC World DJ Championship“において12歳の若さで史上最年少となる世界王者に輝いた優勝を果たしたDJ RENAが、RANEのオフィシャルチャンネルから新しいパフォーマンス動画を公開しました。RANE TWELVE MK ⅡとTRAKTOR PROを使い「和」をモチーフにした空間でスキルフルなルーティンを披露しています。

先ず機材のセットアップで目を引くのがDJミキサーTRAKTOR Z2の存在。RANEと言えばバトルDJ御用達のミキサー”SIXTY-TWO“や”SEVENTY-TWO“といった機種が世界的にもポピュラーで、当然のことながらRANEオフィシャル動画にはそれらが使用されてきました。しかし今回の動画でセンターを任されているのはTRAKTOR Control Z2 。一体どういう事でしょう。
その答えはターンテーブルTWELVE MK Ⅱの製品仕様にありました。この度新たに発売されるTWELEVE MK ⅡはSerato DJ Proの他にTraktor、Virtual DJの3つのDVSのコントロールが可能になったのです。RANEと言えばSeratoという認識をお持ちの方も多いかと思いますが、既に数年前から一部のRANE製品ではTraktorへの公式対応をはじめています。

このTWELVE MK Ⅱに新たに搭載された機能としてはDVSのライブラリ・ナビゲーション・コントロール機能のツマミがついており、ライブラリ内を移動(スクロール)でき曲のロードも可能。また私もよく使うインスタントダブルスのボタンもついています。OLED画面にBPMの表示もされる模様。詳しくはコチラの動画をご覧下さい。

今回はカメラワーク的にルーティンの細かい解説は断念しましたが、RENAの超絶スキルに応えられるポテンシャルはあるようです。個人的な経験から言うと事前の設定さえしっかりすれば高いパフォーマンスを発揮してくれる印象です。因みにルーティンのイントロは2001年リリースのQ-BERT”WAVE TWISTERS”から”Razorblade Alcohol Slide“の冒頭で使用されている声ネタを持ってくるあたりがツボ。同タイトルの映像作品もターンテーブリズム好きでまだ見てない人がいたら超オススメなので是非!! そして使用されている楽曲はRENAのリリース間近のオリジナルトラックということで、コチラも引き続き注目です。

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関連: DJ世界最年少チャンピオンの記録を保持するDJ RENAがAbleton Pushとスクラッチを組み合わせたルーティンを公開

スクラッチ専門番組【匠の手】エピソード01: TOYODA STYLE

日本国内における数々のスクラッチバトルで優勝を獲得した、Turntable Troopers ENT.所属のTOYODA STYLEが監修するスクラッチ専門番組「匠の手」がいよいよスタート。昔から「日本人は手先が器用だ」とよく言われます。それが真実か否かは分かりませんが、箸を器用に操り、複雑な漢字を使う国「日本」がDJ界においてスクラッチ先進国であることは近年のDJバトルの成績を見ても確固たる事実です。鮨職人のようにネタ(スクラッチサンプル)とシャリ(ビート)を洗練された手つきで組み合わせるその技術をお楽しみ下さい。
第一弾はTOYODA STYLE本人が登場。

約1分間のスクラッチの中で前半は声ネタを綺麗に音ハメ、後半は定番フレーズ「Ahhh」でダイナミックに擦っています。前半についてはミキサー(Rane / Seventy-Two)の液晶パネルに表示されている波形で確認できるように、細かく配置されている複数のワードを複雑なパターンでビートにハメています。それぞれのワードの音の先頭を確実に捉えないとメイクできないパートなので、かなりの正確性が必要になります。基本的にスクラッチする音は長いほうが何かと都合が良いのですが、動画01:11〜からは「Yo!」という短いフレーズで様々な技を盛り込んでおり技術力の高さを見せています。
そして後半はお馴染みの定番スクラッチサンプル「Ahhh」で強弱を付けながら擦っています。ラストのSTABスクラッチの安定感と力強さに感服。
TOYODA STYLEが愛知県にかまえているDJスクールは通称: TOYODA GYM。やはり「ジム」と言うだけあって筋トレも重要視している彼。言われてみれば確かに特定の技を連続で練習していると筋肉痛になった経験が私にもあります。おそらく技をメイクするための必要最低限な筋肉は存在するのでしょう。スクラッチにオススメな筋トレメニューが既にあるなら知りたいところですね。
あとスクラッチを分析したい方は、Youtubeの再生速度を設定メニューで0.75や0.5にして見てみるのもオススメです。

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関連: 日本スクラッチ界のパイオニア・DJ宮島のオンラインDJ教室「MIYAJIMA METHOD」がスタート

世界中のスクラッチャーによるセッション動画シリーズ :Boom City Jam Session vol.2


イギリス発、ターンテーブリズムやビートボックス、グラフィティなどのストリートカルチャーをハイクオリティなドキュメンタリー映像で発信するBoom Cityのスクラッチセッションシリーズ「BOOM CITY JAM SESSION」のVol.2が公開されました。世界中の腕利きスクラッチャーが4フレームの映像の中で交代しながら順々に擦っていくという内容。

今回登場するDJは SWIFTSTYLEDjackulateFSODJ ManipulateDoobanPerezEl StatikoPan JarasLone WolfCesare GiulioDJ Crypt, DJ Perly というラインナップ。ご覧のようにカメラのアングルは手元アップがメインなので、技をメイクした時に見せる “ドヤ顔”や動画編集のクオリティーに重きは無く、あくまでもスクラッチ技術だけを見せるストイックな映像に仕上がっています。言わずもがな皆スクラッチは上手いのですが、SeratoやTraktorなどのDVSを使っているDJがほとんど居ません。やはりデジタルとアナログの僅かな出音の差(レイテンシーや強弱の音程など)を感じるからなのでしょうか。ともあれVol.3以降では日本人スクラッチャーの登場も期待したいですね。

そしてBoom Cityの別シリーズ、ターンテーブリストに焦点を当てた”Inside Turntablists“も面白いので是非チェックしてみてください!
“ターンテーブリズム”という日本では”オタク”と言われそうなマニアックなジャンルがカッコ良く描かれています。映像に登場するDJ達の表情を見たら分かりますが、とにかく「好き」が溢れていて人のため世のためより先ず自分が好きでやっているというスタンスが伝わってきます。DJで飯が食えてるとか有名だとかそんな事は関係なく、DJしている自分が満たされているか? というテーマを考えさせられるかもしれません。
自分がカッコいいと思うことを素直にやれているかどうかは大切な事ですね。

関連: ビデオ: 世界中のターンテーブリストによるショーケース ”Boom City Jam Session Vol 1.”

PioneerDJ Japanオフィシャル: Goldie AwardsファイナリストのYBによるXDJ-XZを使ったパフォーマンス映像

Pioneed DJ JapanからXDJ-XZを使ったパフォーマンス動画がリリースされました。抜擢されたのはRed Bull 3Style日本大会の常連でもあり、2018年のGoldie Awards DJ BattleのワールドファイナルでもCDJ使いがA-Trakに高く評価されたYB。今回の動画では昨年末発売されたオールインワンDJシステムXDJ-XZの持つ機能を自らのテクニックと組み合わせて驚きのパフォーマンスを見せてくれています。

数年前からCDJを使ったDJ Playが注目されていたYB、PioneerDJ Japanからのラブコールが念願叶って今回の動画撮影に至ったそう。さすがオールインワンというだけあって機材周りがスッキリしていますね。ケーブルも電源と出力ケーブルのみ、楽曲データもUSBメモリスティックを1つ挿しているだけです。(ちなみに使用しているPioneerDJのUSBメモリは非売品)
こちらの動画ではルーティン内で使っているエフェクト”HELIX”と、3チャンネル同時使用のテクニックについてYB本人が解説してくれています。

皆さんは自分が持っている機材の機能を最大限に使えていますか?今一度、機材やソフトウェアと向き合う時間を作ってみるのもいいかもしれませんね。

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関連: YBが自身の経験談とCDJへの挑戦について語る

ターンテーブリスト/シンガーのAsian Hawkが楽曲”Tired Eyes”を披露


DMC UKチャンピオンの経歴をもつターンテーブリスト/シンガーのAsian Hawkが自身の曲”Tired Eyes”を披露してくれました。スクラッチやフィンガードラムをしながら歌う、というスタイルでそのマルチな才能を発揮しています。

これまでにもDJcityのニュース記事で幾度となく紹介してきたAsian Hawk。過去のDJバトルの映像を見ても分かるとおり彼は作曲した音のパーツを手動で再構築してゆくスタイルが特徴のプレイヤーです。「DJ」といえば基本的には既存の曲(誰かの曲)を使ってプレイする事がほとんどですが、自ら作曲してアウトプットした瞬間に「アーティスト」と呼べるのではないでしょうか。勿論、既存の曲を使って独特の世界観(その人にしか出せないグルーヴ)を表現するアーティスティックなDJも存在します。(私もそうであるように後者の “DJがアーティストに寄せていく作業” も大好きです) そういった意味でAsian Hawkは完全なるアーティストと言えるでしょう。

今回の映像で使用しているテクニカルライダーは、DVSソフトがTraktor、DJミキサーもTraktor-Control Z2、ターンテーブルはBPMが液晶ディプレイに表示されるNumark-TTXUSB、針は使わずPhaseを使用、外部接続でNI(Native Instruments)のMachineTraktor Control-F1といったところでしょうか。(マイク周りはわかり次第追記します)

以前DJcityニュース記事で取り上げたDJ B-BALLのライブリミックス映像や、Red Bull 3Style日本王者のYutoもこの様なライブセットを準備中との情報が入っています。デジタルとアナログの融合、そしてDJとアーティスト/プロデューサーの側面を1回で表現できれば唯一無二の存在になれるのではないでしょうか。

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関連: ビデオ: ターンテーブリスト/シンガーのAsian Hawkが楽曲”Wind Up”を披露

Bedroom Session: DJ Dez

今回のDJcityTV Bedroom Sessionsはイタリアからお届け。ローマを拠点にイタリア国内の主要クラブ NiceEdenPiper ClubなどでPlayしているDez。動画ではグルーヴに重きを置いた6分間のセットを披露してくれました。トーンプレイや90’s HipHopを使ったワードプレイ、ネタ振りミックスや違和感の無いブレンドミックスをお楽しみ下さい。

< ルーティン解説 >

2013年リリースMajor Lazerの”Get Free”のEDITからスタート。曲終わりのフルートからスタートしコーラス部分に突入する構成になっています。コーラス終わりのブレイクでA Boogie Wit Da Hoodieの2020年リリース”Right Back”をコーラス手前からMIXしていきます。ここは”Get Free”のメロディラインと似たような旋律なのでとても心地良いですね。次にSeratoのキーシフト機能を使ってコーラス部分(DeBarge”A Dream“サンプリング)のピアノをKanye West “Dark Fantasy”のキーに合わせてからカットイン。

続いて2014年リリースのマイケル・ジャクソン使いTroyBoi、”Don’t Be Judging”を綺麗にミックスしていき完全にスイッチしたらピッチを上げていきます。マイケル・ジャクソンの声ネタのドロップ終わりでミキサーのパッドを叩きフィンガードラミング、からの動画02:27〜のところでミキサーのループ機能を使いダンスホール調に叩いたドラムを記憶させ、Jarreau Vandal × ShukoのEDITモノ”What You Saying – Autumn 96″をミックスします。ここはループさせるフィンガードラミングのリズムキープが重要です。

さて、ルーティンもラストパートに突入。
コーラス終わりで1997年リリースのR&Bクラシックソング Janet Jackson”Got’ Til it’s Gone”を声ネタの元曲で軽くスクラッチしてからドロップ。同曲中で使用されているQ-Tipのフレーズ「Why you wanna go and do that love, huh」をサンプルネタである1998年リリースHipHopクラシックソング A Tribe Called Quest”Find A Way”と掛け合わせてカットイン。軽く2枚使いをした後に再び同じ声ネタにジャンプしループさせます。そしてラストは2006年リリースのGypsy Womenネタでお馴染みT.I. “Why You Wanna”をワードプレイで繋いでフィニッシュ。

トラックリスト:

1. A Boogie With Da Hoodie – Right Back – Dez Edit
2. Kanye West – Dark Fantasy – Dez Edit
3. Troyboi – Don’t Be Judging – Dez Edit
4. Jarreau Vandal x Shuko – What U Saying x August 96 (Melledit) – Dez Edit
5. Joni Mitchell – Big Yellow Taxi – Dez Acapella Loop
6. Janet Jackson ft. Q-Tip & Joni Mitchell – Got Til It’s Gone – Dez Acapella Out Edit
7. A Tribe Called Quest – Find A Way
8. T.I – Why You Wanna

いかがでしたでしょうか。良い意味でスクラッチや2枚使いなどのターンテーブルテクニックを主張することなくグルーブ重視のセットでしたね。個人的にはこの曲順でもう少し長い尺でゆったりMIXされたものを聞きたいです。やはり限られた時間の中で披露する”ルーティン”となるとMIXのセットリストを凝縮させながら曲も聞かせなければいけないバランス感覚が必要です。(DMCなどのスキル重視なセットは例外ですが)
どこの部分を削って、どこの部分を残すのか。例えばルーティンが完成したら、リリースする前に一度誰かに見てもらうなどして客観的な意見をもらうといいかもしれませんね。

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関連: Bedroom Sessions : DJ Powerdog

DMC日本王者DJ SHOTAとMAN WITH A MISSIONのDJサンタモニカがチームルーティンを公開

 

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DMC日本王者のDJ SHOTAと国内人気ロックバンドのMAN WITH A MISSION所属 DJ SANTA MONICAがチームルーティンを公開しました。この2人は昨年のDMC JAPAN FINALでもゲストショーケースとして出演しており、随所に息の合ったコンビネーションが見られます。

世界最大規模の歴史あるDJバトルDMC WORLD CHAMPIONSHIPの日本大会にて2009年、2015年と王者に輝いているDJ SHOTA。全米ツアーやヨーロッパツアー、国内外のフェスへ数多く出演している人気ロックバンドMAN WITH A MISSIONのDJ SANTA MONICA。そんな2人が12分間のセッション動画を公開してくれました。

冒頭から息の合った1つのDJブースで2人以上で交互に行う2枚使い(通称:回転寿司)から始まり、続くミッドテンポなパートでは小気味良いスクラッチを交互にハメております。DJ SHOTAは流石の腕前ですが狼マスクのDJ SANTA MONICAのスクラッチもキレキレですね。中盤のスペーシーなドラムンベースのパートではメロディーラインとボイスサンプルを音楽性の高いスクラッチで綺麗に聞かせています。終盤ではチルなビートにZhaneの「It’s A Party,  Let’s get it on tonight〜」のフレーズをブレンドして心地良い時間を演出。そこからのラストは2002年リリースのドラムンベース特大アンセム”LK”をドロップして遊び倒しています。

トラックリスト:

1. Dirtyphonics / Night Ride
2. Riow Arai / Ground Heat
3. LSB / My Squeeze
4. Spor, Ewun & Evol Intent / Levitate
5. LSB / Beep
6. Ruck P / Belvedere
7. DJ Marky & XRS / LK

過去にもクオリティの高い映像をリリースしているDJ SHOTAの動向は今後も注目です。やはりバンドメンバーにDJがいるグループってDJ的には親近感湧きますよね。

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関連: DMCチャンピオンのMr. Switchがオーケストラとコラボしたターンテーブリズム演奏を披露

Chris Villaの’Playlisted’ ルーティンが公開 (July 2020)

アリゾナを拠点に活動するターンテーブリストのChris VillaがBeatsourceのPlaylistedシリーズにて新しいルーティンを公開しました。今回は”Classic House”のプレイリストにある楽曲を中心にテクニカルなセットを披露しています。

< ルーティン解説 >
Jungle Brothers “I’ll House You”のアカペラフレーズ「Here The House Music!」からスタート。続いて1997年リリースDaft Punkのファーストアルバム「Home Work」から人気曲”Around The World”を挿入しJungle Btothersのアカペラで軽く擦ります。因みにこのJ.B.の”I’ll House You”は使えそうなフレーズが他にも収録されているので原曲とアカペラは持っていてもいいかもしれません。

続いて動画00:35〜 からは半拍ずらしをしているのですが、裏拍の音を出しているのでキックとスネアが隠れて面白い聞こえ方になっています。次に1988年リリースInner City最大のヒットチューン”Good Life”のボーカル歌い出しを焦らすように何回か擦ってからカットインMIX。”Good Life”のコーラスが終わったところでThe 45 King “900 Number”使いネタの往年定番アンセム DJ KOOL “Let My Clear My Throat”の冒頭の声ネタ「One, Two,Three」で8小節スクラッチした後、ビートを止めます。DJ KOOLの「Hit me with the horns」の掛け声とともに再びビートをイン。ミキサーのパッド(ホットキューモード)を使って「Hit me with the horns」を繰り返し聞かせ、1994年のワールドヒットThe Backetheads”The Bomb!”のホーンをドロップします。この流れはホーンから始まる曲であれば何でもいけそうですね!

そしてルーティンは最後の展開へ。”The Bomb!”のコーラスが終わると再びDJ KOOLの同曲のフレーズ「Here we go now, Check it out〜」からカットイン、続く「Rock to rhythm of the funk」のフレーズが聞こえると最後の曲Armand Van Helden “The Funk Phenomena”をドロップ。Redmanのボイスサンプル「Funk Phenomena」が入ってくるまでDJ KOOLの「the , funk」のフレーズをミキサーのパッドを使いリズムよく鳴らします。ここは「Funk」を掛け合わせたワードプレイになります。ラストはミキサー内蔵エフェクトのReverveをかけてドヤ顔で終了。

トラックリスト:

Jungle Brothers – I’ll House You
Daft Punk – Around The World
Inner City – Good Life
DJ Kool – Let Me Clear My Throat Live
The Bucketheads – The Bomb! (These Sounds Fall Into My Mind)
Armand Van Helden – The Funk Phenomena

いかがでしたでしょうか。ハウスミュージックもHipHop等と同様にサンプリングやリエディットが多用されており、サンプルの元ネタや元曲と組み合わせると面白いミックスが出来るかもしれませんね。また、リアルタイムで聴けていない往年の名曲を効率良くチェックできるこのPlaylistはオススメです。
皆さんも是非チェックしてみて下さい。

関連: Chris Villaの’Playlisted’ ルーティンが公開 (May 2020)

日本スクラッチ界のパイオニア・DJ宮島のオンラインDJ教室「MIYAJIMA METHOD」がスタート

 

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DMC日本チャンピオンに2度輝いたDJ宮島のオンラインDJ教室 「MIYAJIMA METHOD」(ミヤジマ メソッド)がスタートしました。動画はレッスンの一部であるQ&A方式のスクラッチセッションをDJ宮島が一人二役で再現イメージしたもの。

彼が17年もの間、西東京にある宮島塾にてスクラッチを教えてきた経験から見出したその「秘伝」を教われる模様。
そもそもDJ宮島といえば、2002年のDMC JAPAN FINAL バトル部門でスクラッチ主体のルーティンで優勝し、以降はスクラッチの奥深さと芸術性の高さを数々のショーケースやセッション等で多くの人に伝えてきた世界も認めるスクラッチ界のパイオニア。日本のスクラッチ人口が増えたのも彼のおかげと言えるでしょう。
そしてこれは私の経験談でもあるのですが、彼はスクラッチを教える時に、物理的、論理的に教えるだけではなく、精神的、意識的な内側の部分のアドバイスをくれるという点に優れていて、それは他のDJスクールでは教えてくれるところは無いでしょう。彼のツイッターやYoutube「もくおん」などからもそのような発言が見受けられます。

17年間教えてきただけあって、「何が原因で出来ないか」を指摘してくれるうえ、成功の為の的確なアドバイスを受けられる仕組み。勿論、初心者から経験者まで教えてくれるとのこと。今まで宮島塾に直接通えなかった方も、このオンライン教室「ミヤジマ メソッド」で1度学んでみるといいかもしれません。生徒同士の交流も可能となっておりモチベーションの維持にも繋がるでしょう。

料金、入会方法などの詳細はオフィシャルホームページ

http://miyajimajyuku.com/

にてご確認下さい。

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