DJcityTV

スクラッチ専門番組【匠の手】エピソード03: DJ SOUMA

日本国内における数々のスクラッチバトルで優勝を獲得したTOYODA-STYLEが監修するDJのアーティスティックな手にフォーカスしたスクラッチ専門番組「匠の手」の第3弾。昔から「日本人は手先が器用だ」とよく言われます。それが真実か否かは分かりませんが、箸を器用に操り、複雑な漢字を使う国「日本」がDJ界においてスクラッチ先進国であることは近年のDJバトルの成績を見ても確固たる事実です。鮨職人のようにネタ(スクラッチサンプル)とシャリ(ビート)を洗練された手つきで組み合わせるその技術をお楽しみ下さい。下記の解説はTOYODA-STYLEが徹底的に行ってくれています。

今回はDJ SOUMAが登場です。知る人ぞ知るスクラッチクリエイターの彼のフリースタイルをどうぞご覧ください!

映像でのカメラアングルは2アングルとなります。Freshのネタから細かく刻まれるスタブスクラッチ(01:08)から斜め横からのアングルに切り替わる所(01:18~)を良く見ると細かい手をスワイプする動きがあります。数年前からヨーロッパ方面から流行り始めたと思われるバタフライテアーを技の合間(01:57~)に入れて音数を増やしています。

熟練のスキルが無いと綺麗に音が出ないので難易度が高いのですが彼は難無く至る所に嵌め込んでいますね。(01:38~)の所からチェンビのAhhhに変更してそのままオートバーンを入れてますがよく聞くオートバーンとは違う様に聞こえます。それは彼の長い指が関係しているのか?クリーンでオリジナルなフローを醸し出しています。

現在彼の活動はポータブルセッション(ポータブルタンテ知識や改造にかけては世界レベル)を定期的にやられたりルーパーで有名なSkratch Nerdにスクラッチビートを提供したりと精力的に活動されています。今後の活動も是非チェックして頂きたいDJの1人です。

関連: スクラッチ専門番組【匠の手】エピソード02: DJ KEN-ONE

Bedroom Sessions: Nick Spinelli

今回のDJcityTV Bedroom Sessionsはアメリカはニュージャージーを拠点に活動するDJ Nick Spinelliが登場。ナイトクラブやウェディングでのDJをこなしつつ、DJマガジンへの寄稿も行っているようです。そして約1年前に始めたYoutubeチャンネルも好評なご様子。動画ではNetflix人気番組のネタ使いやワードプレイに加え、彼の人柄が溢れる表情や体動をご覧下さい。

< ルーティン解説 >
Netflixで放送されている大型ネコ化動物をめぐる内容(実際にはドロドロした人間模様)の番組”Tiger King“に登場する動物愛護団体ビッグキャット・レスキューの代表キャロル・バスキンのフレーズからスタート。もちろん1曲目には大型ネコ化動物がタイトルに含まれる”The Lion Sleep Tonight”。コーラスまで聞いたら動画00:33~のところで曲の冒頭「Wee-hee-hee~」と歌っているポイントにキューボタンで飛ばしつつF8 “Delay“のエナジーポイントとブレンド、なんともオリエンタルな雰囲気を出しています。

続いては忘れかけていた “Party Rock Anthem” で一世を風靡したLMFAO(現在はソロ活動中)、2009年リリースのエレクトロポップ “La La La”という曲のアカペラを乗せていきます。タイトルのとおりのコーラス「La La La~」からKanye West “Can’t Tell Me Nothing”(2009)の冒頭「La La La Wait ‘til I get my money right」をワードプレイで繋ぎつつKanyeの方はそのままループさせて残します。

そこにFat JoeがTrey Songzをフィーチャーした2010年の曲”If It Ain’t About Money”をイントロのドラム部分から挿入、ここは「Money」のワード繋ぎ。動画01:50~のところでキューボタンを押してフック部分にジャンプ、すかざすLil Wayne 2008年リリースの”Get Money”をクイックミックス。ここまでが「Money」繋ぎになります。
“Get Money”はコーラスの途中でアカペラになるようエディットしてあり、アカペラになるタイミングでMegan Thee Stallion 2020年リリースのEP「SUGA」からの人気曲”Savage”をドロップ。

最後に擦っているアカペラは恐らく冒頭でも登場した”Tiger King”から引っ張ってきた声ネタだと思います。注釈しておくと、番組内に登場する動物愛護運動家キャロル・バスキンは失踪したとされる夫を実は彼女が遺産目当てに殺したのでは無いか!?という疑惑があり、その事に触れたフレーズを使っています。

トラックリスト:

1. The Tokens – The Lion Sleeps Tonight
2. DELAY – F8
3. LMFAO – La La La – Acapella
4. Kanye West – Can’t Tell Me Nothing
5. Fat Joe ft. Trey Songz – If It Ain’t About Money
6. Lil Wayne ft. T-Pain – Got Money
7. Megan Thee Stallion – Savage – Tiger King Remix

いかがでしたでしょうか。
ターンテーブルスキルというよりは、ルーティンの着想とキャラクターを評価したいですね。Four Color ZackのDJプレイでもたまに見受けられますがDJプレイの中にジョークのようなワードプレイだったり、時事ネタを取り入れたPlayをサラッと挟んでくる展開は個人的にも大好きです。ルーティンやDJ SETを作る時はついつい真面目に”カッコイイ”を追求しがちですが、時には頭を柔らかくして柔軟な発想で考えてみると新たな道が見えてくるパターンもあります。「DJが扱える音は音楽だけじゃない」ということをお忘れなく。
さて・・・ネコの鳴き声使ってスクラッチでもしようかな〜っと。

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“Bedroom Sessions”でルーティンを公開しませんか?”brs@djcity.com“に動画をお送りください。

関連: Bedroom Session: DJ Dez

スクラッチ専門番組【匠の手】エピソード02: DJ KEN-ONE

日本国内における数々のスクラッチバトルで優勝を獲得したTOYODA-STYLEが監修するDJのアーティスティックな手にフォーカスしたスクラッチ専門番組「匠の手」がいよいよスタート。昔から「日本人は手先が器用だ」とよく言われます。それが真実か否かは分かりませんが、箸を器用に操り、複雑な漢字を使う国「日本」がDJ界においてスクラッチ先進国であることは近年のDJバトルの成績を見ても確固たる事実です。鮨職人のようにネタ(スクラッチサンプル)とシャリ(ビート)を洗練された手つきで組み合わせるその技術をお楽しみ下さい。

匠の手第二弾に早くも日本屈指のスクラッチャーDJ KEN-ONEが登場です。2019年に自身初のバトルブレイクスを海外のレーベルBattle Ave Recordsから【At The Ave 4】をドロップし世界中のスクラッチャーの手に渡り評価を得ています。そんな彼は今回の動画でそのレコードを使用してスクラッチしていますのでどうぞご覧ください。

動画初頭に耳に飛び込んでくるビートは今回DJ KEN-ONEがこの企画【匠の手】の為にわざわざ製作してきてくれました!感謝です!彼独特のビートの刻みはゾーンに吸い込まれる様です。スクラッチの前半はワードをスクラッチして間を作りクールにフックを作っています。この辺りのスクラッチは簡単な技をやってますがカッコ良く聞かせるのは簡単ではないです。短いワードでシュリンプスクラッチ(エビスクラッチ)やクリーンな高速STAB(00:57~)に変速のチャープ、とても勉強になります。音ネタはチェンビのAhhhに変わり(01:05~)のテアーやブーメラン、フレアスクラッチのコンボ、いろいろな技が炸裂しさすがと言わざるを得ません。スクラッチもボキャブラリー(技)が多いほどフリースタイルに活かせるし曲に対しても色々な切り口で聴かせることができます。彼独特のフローも相まって玄人も頷かずにはいられないでしょう。

そしてビートも中盤(01:35~)でなんと展開がガラッと変わり別のフックをここで作っています。ビートの元ネタはART OF NOISE/MOMENTS IN LOVE。スクラッチをしっかり音楽として認識させてくれるサプライズな展開がまるでTravis ScottとDrakeのSicko Modeの様に感じました。ターンテーブリストでありクリエイターとしてのケンワンさんの今回の作品は世界中のスクラッチファンを満足させる事でしょう!!

最後に今回のビートは彼の好意によりサウンドクラウドでダウンロードできます。バトルブレイクスはこちらから。

DJ KEN-ONEのInstagram, Soundcloudをフォロー。

関連: スクラッチ専門番組【匠の手】エピソード01: TOYODA STYLE

DJ NDの「Made From Scratch」エピソード25

DJcityTVのシリーズMade From ScratchにてDJ NDがDMCの世界王者であるDJ Netikのドラムスクラッチをデモンストレーションしています。

上記でチュートリアルを確認、DJ NDのビートジャグリングツールはこちらから。

関連: DJ NDの「Made From Scratch」エピソード24

DJ IKUがDDJ-SB3を使ったルーティンとオススメ機能を紹介(1/2)

今回のGENRE BNDRCH419シリーズではDJ IKUが、PioneerDJのコントローラーDDJ-SB3の限定カラー(シルバー)を使ったプレイとFX-MODE機能を解説。

彼がオススメするプリセットであるループしながら音が小さくなっていくECHO OUT、そしてボタン一つで毎回同じ様に安定したジョグ逆回転音が出せるBACK SPINを解説しています。彼のルーティンでも使われています。ルーティンは1:16からです。

使用曲
Black Eyed Peas – GET LOOSE NOW

関連: DJ IKUが日本人アーティストの楽曲を中心にMix

スクラッチ専門番組【匠の手】エピソード01: TOYODA STYLE

日本国内における数々のスクラッチバトルで優勝を獲得した、Turntable Troopers ENT.所属のTOYODA STYLEが監修するスクラッチ専門番組「匠の手」がいよいよスタート。昔から「日本人は手先が器用だ」とよく言われます。それが真実か否かは分かりませんが、箸を器用に操り、複雑な漢字を使う国「日本」がDJ界においてスクラッチ先進国であることは近年のDJバトルの成績を見ても確固たる事実です。鮨職人のようにネタ(スクラッチサンプル)とシャリ(ビート)を洗練された手つきで組み合わせるその技術をお楽しみ下さい。
第一弾はTOYODA STYLE本人が登場。

約1分間のスクラッチの中で前半は声ネタを綺麗に音ハメ、後半は定番フレーズ「Ahhh」でダイナミックに擦っています。前半についてはミキサー(Rane / Seventy-Two)の液晶パネルに表示されている波形で確認できるように、細かく配置されている複数のワードを複雑なパターンでビートにハメています。それぞれのワードの音の先頭を確実に捉えないとメイクできないパートなので、かなりの正確性が必要になります。基本的にスクラッチする音は長いほうが何かと都合が良いのですが、動画01:11〜からは「Yo!」という短いフレーズで様々な技を盛り込んでおり技術力の高さを見せています。
そして後半はお馴染みの定番スクラッチサンプル「Ahhh」で強弱を付けながら擦っています。ラストのSTABスクラッチの安定感と力強さに感服。
TOYODA STYLEが愛知県にかまえているDJスクールは通称: TOYODA GYM。やはり「ジム」と言うだけあって筋トレも重要視している彼。言われてみれば確かに特定の技を連続で練習していると筋肉痛になった経験が私にもあります。おそらく技をメイクするための必要最低限な筋肉は存在するのでしょう。スクラッチにオススメな筋トレメニューが既にあるなら知りたいところですね。
あとスクラッチを分析したい方は、Youtubeの再生速度を設定メニューで0.75や0.5にして見てみるのもオススメです。

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関連: 日本スクラッチ界のパイオニア・DJ宮島のオンラインDJ教室「MIYAJIMA METHOD」がスタート

Tips and Tricks: MojaxxがDenon DJのEngine OS 1.5をレビュー

今回のTips and TricksではMojaxxDenon DJのソフトウェア、Engine OSの最新バージョンについてレビューしています。Engine OS 1.5はPRIMEシリーズのハードウェア向けにリリースされました。また、Beatport LINKSoundCloud GO+等のストリーミングサービスと同期することが可能です。

Engine OS 1.5のダウンロードはこちら

関連: Tips and Tricks: MojaxxがDenon DJのPRIME GOコントローラーをレビュー

DJ NDの「Made From Scratch」エピソード24

DJcityTVのシリーズMade From ScratchにてDJ NDがファンキーでクリエイティブなドラムパターンを披露しました。このパターンはツークリックフレアとベイビースクラッチを、様々なドラム音に合わせてループさせて作りあげています。

上記でチュートリアルを確認、DJ NDのビートジャグリングツールはこちらから。

関連: DJ NDの’Made From Scratch’ エピソード23

Tips and Tricks: MojaxxがDenon DJのPRIME GOコントローラーをレビュー

今年の1月にTips and TricksMojaxxがDenon DJのコントローラーであるDJ PRIME GOをレビューを行いましたが、今回は更に前回紹介しきれなかった機能を解説しています。Denon DJ PRIME GOは7インチのタッチスクリーン、リチウムバッテリーが搭載されておりWiFi接続も可能です。

関連: Tips and Tricks: Pioneer DJのDJM-V10

ターンテーブリスト/シンガーのAsian Hawkが楽曲”Tired Eyes”を披露


DMC UKチャンピオンの経歴をもつターンテーブリスト/シンガーのAsian Hawkが自身の曲”Tired Eyes”を披露してくれました。スクラッチやフィンガードラムをしながら歌う、というスタイルでそのマルチな才能を発揮しています。

これまでにもDJcityのニュース記事で幾度となく紹介してきたAsian Hawk。過去のDJバトルの映像を見ても分かるとおり彼は作曲した音のパーツを手動で再構築してゆくスタイルが特徴のプレイヤーです。「DJ」といえば基本的には既存の曲(誰かの曲)を使ってプレイする事がほとんどですが、自ら作曲してアウトプットした瞬間に「アーティスト」と呼べるのではないでしょうか。勿論、既存の曲を使って独特の世界観(その人にしか出せないグルーヴ)を表現するアーティスティックなDJも存在します。(私もそうであるように後者の “DJがアーティストに寄せていく作業” も大好きです) そういった意味でAsian Hawkは完全なるアーティストと言えるでしょう。

今回の映像で使用しているテクニカルライダーは、DVSソフトがTraktor、DJミキサーもTraktor-Control Z2、ターンテーブルはBPMが液晶ディプレイに表示されるNumark-TTXUSB、針は使わずPhaseを使用、外部接続でNI(Native Instruments)のMachineTraktor Control-F1といったところでしょうか。(マイク周りはわかり次第追記します)

以前DJcityニュース記事で取り上げたDJ B-BALLのライブリミックス映像や、Red Bull 3Style日本王者のYutoもこの様なライブセットを準備中との情報が入っています。デジタルとアナログの融合、そしてDJとアーティスト/プロデューサーの側面を1回で表現できれば唯一無二の存在になれるのではないでしょうか。

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関連: ビデオ: ターンテーブリスト/シンガーのAsian Hawkが楽曲”Wind Up”を披露

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