Routine

DJ Fuzeによる今月の“20-Year-View”(May 2000 & May 2020)

ロサンゼルスのラジオ局、REAL 92.3でミキサーを務めるDJ FuzeBeatsourceの企画である20-Year-Viewにて新たなルーティンを公開しました。2000年5月、2020年5月に流行した楽曲を交互に織り交ぜた内容となっています。

プレイリストはBearsourceで見ることが出来ます。

トラックリスト:

Vitamin C – Graduation (Friends Forever)
The Weeknd – Blinding Lights
Nelly – Country Grammar (Hot…)
Maroon 5 – Memories
Eminem – The Real Slim Shady – Instrumental
Eminem – The Real Slim Shady
Tyga & Curtis Roach – Bored In The House

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関連: DJ Fuzeによる今月の“20-Year-View”(April 2000 & April 2020)

AnrevとTornallが次世代型チームルーティンを公開


RedBull 3Styleシンガポール王者でありDJcityシンガポールのディレクターも務める Anrevと、コロンビアを拠点にしているDJcity Latinoの Tornallがタッグを組みチームルーティンを公開しました。新型コロナウイルス感染症により世界的に”Stay Home”が謳われるなか、地球の反対側に住む2人が実現したこの映像は「音楽とテクノロジーを使えば世界中のDJが協力して何かを生み出すことが出来る」という事を体現しています。

< ルーティン解説 >

曲はUptown Funkでもお馴染みのMark Ronsonが2003年にリリースしたクラブヒットチューン”Ooh Wee”を使用。知らない方は原曲を聞いてからルーティン動画を見る事をお勧めします。この曲、まず最初に「DJの皆さん、ここで遊んで下さい!」と言わんばかりの「LA-la-la-la, La-lalalalalala」というアカペラフレーズから始まります。今回のルーティンも例外ではなくこのフレーズを弄るところからスタート。(ルーティン用に多少EDITされているようです)

冒頭のフレーズを細かいジャグリングで崩したあとドラムスのキックの音をAnrevがカメラ目線でベイビースクラッチ。それをキッカケにTornallがSAXのの音色でスクラッチ開始。画面左上に表示されているワイプ映像を見てもらうと確認できますがAnrevはミキサーのパッドを叩きフィンガードラミングでビートを担当 → 4小節で役割を交代します。TornallはNative InstrumentsのMachineを使用。

続いてのパートはAnrevがパッドを叩いてビートとベースラインを担当、Tornallはスクラッチでメロディーを担当。00:36秒あたりからはAnrevがボディトリックを入れながらパッドを叩いております。00:42秒のところでTornallも負けじと「La-la-la-la」のフレーズをボディトリックしながらレコードを押さえて1音ずつ出しています。
ラストパートは2人で同じポイントのドラムスで2枚使い → キックの音を交互に出してタイミングを短くしていき、最後はAnrevが曲のタイトルでもある「Ooh Wee」のフレーズをドロップしてフィニッシュ。2人ともカメラ目線でドヤ顔をキメています。

いかがでしたでしょうか。ルーティン構成は決して複雑なものではなくドラミングやスクラッチのパートを小節で区切って分担している中で、細かいテクニックはお互い自由に盛り込んでいる模様。あとは映像を白黒にすることによって画に統一感が生まれ見やすくなっていますね。この動画をキッカケに世界中でDJ同士がこの様なコラボレーション動画をリリースするようになれば面白くなりそう。
外出自粛要請が長引く中、受け身のスタンスでニュースやTwitterから流れてくるネガティブ情報を蓄積するよりは、何かしら(MIXやプレイリスト、ルーティン動画など)を発信していった方が良いと思います。その方がモチベーションの維持にも繋がるし精神的な健康を保てる気がする。

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関連: Red Bull 3Style シンガポールファイナルはDJ Anrevが勝利

DJ Kwestが最新&注目の楽曲を使ったルーティンを披露


カリフォルニア南部を拠点に活動するDJ Kwestが、DJcityのピックアップする最新&注目の楽曲を使用したショートルーティンシリーズを公開。過去にはBOOM DJ Battleへの出場経験があり、ラジオプログラムPitbull’s Sirius XM Globalization やカリフォルニアリバーサイドのラジオKGGI, 99.1 FM.でも彼をチェックできます。では今週も見ていきましょう!

< ルーティン解説 >

まずはDrake最新アルバム「Dark Lane Demo Tapes」からフィーチャリングにはPrayboi Cartiを迎えた”Pain 1993″をドロップ。スクラッチを交えてラップの歌い出しから挿入するとフレーズ「Ain’t nobody makin’ too much money off the beef stuff」の部分でスネアを軸に簡単な(4拍→2拍ループ)  2枚使い。そして次のフレーズ「But I beef a rapper ‘cause I’m never with the sweet stuff」に予め仕掛けてあったプリセットループをON。

次に今年3月にリリースされたMegan Thee Stallionのアルバム「Suga」収録のキラーチューン”Savage”をBeyonceの歌い出しからカットインで挿入します。そして今度はカットインでフック部分にジャンプ。フック後のフレーズ「How that thang movin’ in them jeans」をループさせ、徐々にターンテーブルのピッチコントローラーでBPMを127あたりまで上げていきます。サイレンのサンプラーを鳴らしつつBlack Eyed Peas”My Humps (Stavros Martina & Kevin D Remix)”をカットイン。このリミックス、2005年にヒットしたBEPの同タイトルをオランダのプロデューサーStavros MartinaとKeven Dがアップテンポなアフロビート調に仕上げています。(使いやすそう!)

さて、ルーティンの方は動画01:49~のところで”My Humps”のエナジーポイントをラストのパートにカットインでスイッチしています。そしてボーカルが抜けるアウトロのドラムブレイクに突入するところでラストチューンとなるAluna & AlunaGeroge “Body Pump”を曲頭のボーカルからブレンドしていきます。”Body Pump”の曲頭はドラムが入っておらずメロディーとボーカルだけなのでブレンドしても音がうるさく無いですね。ボーカルのスクラッチするポイントも1箇所では無く、曲の進行に合わせて数カ所キューポイントを設定して擦っているのも音楽的で良いです。ラストは”Body Pump”にスイッチして軽く得意の1/4拍ずらしをメイクしてフィニッシュ。

トラックリスト:

1. Drake ft. Playboi Carti – Pain 1993
2. Megan Thee Stallion ft. Beyonce – Savage Remix
3. Black Eyed Peas – My Humps – Stavros Martina & Kevin D Remix
4. Aluna & AlunaGeorge – Body Pump

いかがでしたでしょうか。ラストパートようなボーカル×ビートの組み合わせのブレンドミックスを自分もよくやるのですが、その時に重宝するのがイントロ、アウトロのあるヴァージョンです。このイントロ、アウトロってオリジナル音源には無いものが多いですよね。なのでそのヴァージョンを当たり前のように作ってくれているDJcityのスタッフに改めて感謝です。

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関連: DJ Kwestが最新&注目の楽曲を使ったルーティンを披露

Chris Villaの’Playlisted’ ルーティンが公開 (May 2020)


アリゾナを拠点にDJcityを、はたまたアメリカを代表するDJ Chris Villaがお届けする新シリーズ‘Playlisted’がスタートしました。先日リリースされた Beatsource のプレイリスト Da Art Of Storytellin’ から選曲しています。HipHop往年の名曲の数々を彼らしいトリックを交えながらミックスしています。

< ルーティン解説 >

Commonが訴えられて改名する前のCommon Senseというアーティストネームだった頃にリリースした名曲”I Used To Love H.E.R.”からスタート。曲のラップが入っていない部分に同曲のアカペラフレーズ「Yes,Yes, y’all and you don’t stop, To the beat y’all ~」を乗せ、4小節スクラッチした後にミキサーのパッド(モードはホットキューモード)を叩いてラップが入ってくるポイントにジャンプ。次に同曲中のフレーズ「She broke to the west coast」の手前のスネアをベイビースクラッチしてからカットイン→プリセットループをONにしてフレーズをループさせます。ミキサーのEQのツマミでLOWをカットし、1994年ウエストコースト名曲Warren G “Regulateをドロップ。途中(動画01:02~)から同曲のアカペラにスイッチしています。

そしてNate Doggの歌い終わり、Warren Gのラップが入ってくると同時にNotorious B.I.G.の”I Got a Story to Tell”のインストゥルメンタルを挿入してブレンド。アカペラのフレーズ「Damn, What’s Next」で8小節スクラッチします。続いて同曲のボーカル入りverをカットインしつつ、ミキサーのパッドを叩き4小節フィンガードラミングした後にラップしている部分を呼び出し軽くスクラッチしてからIN。フレーズ「I got a story to tell」をループさせたところに1989年オールドスクールHipHopの名曲Slick Rick(アイパッチで有名!?)の”Children’s Story”を挿入します。ここは「Story」を掛け合わせた意味繋ぎのミックスになります。

最後はミキサーのパッドでRAPの歌い出し「Once upon a time not long ago~」にジャンプしてフィニッシュ。因みにラストの曲Slick Rick “Children’s Story”は実際に絵本になったようです。まさに今回のプレイリストにふさわしい1曲なのではないでしょうか。

関連: DJ Fuzeによる今月の“20-Year-View”(April 2000 & April 2020)

Bedroom Sessions : DJ Powerdog


今回のDJcityTV Bedroom Sessionsはカナダのトロントからお届け。DJ Powerdogの登場です。元々はシベリア出身の彼。ロシア国内のナイトクラブで活動していましたが2014年トロントに拠点を移し、ドレイクのレーベル”OVO“のプライベートパーティーに関わるなど精力的に活動中。またRedBull 3styleのカナダ・ファイナリストでもあります。今回の動画ではHipHop、Trap、Twerkを軸にワードプレイ、トーンプレイを盛り込んだ5分間を披露してくれました。

< ルーティン解説 >

イントロは2020年の人類共通の願い「I Don’t Want CORONA」からスタート。00:17秒~フレーズが繰り返されているところに更に同じフレーズを重ねて音数を増やしからフックに入ります。続いて2013年クラブヒット”Watch Out For This”のアカペラをブレンド、”I Dont’t Want CORONA”は途中でエコーアウトさせ説明不要 Lil Nas X “Old Town Road”のリミックスを頭のメロディーから挿入。残してあった”Watch Out For This”のアカペラで”Old Town Road”のコーラスを再現。ここはピッチプレイ機能を駆使したトーンプレイなので音のキーもバッチリ合っていますね。そして”Old Town Road”のリミックスはドラムンベースへ突入。色んな音楽ジャンルが生まれては消えてゆくなか、このドラムンベースだけは時代の波に飲まれず(むしろ融合しながら)一定のラインをキープして存在し続けいているような気がします。ポーランドで開催された3Style ワールドファイナルでもルーティンのピーク時にドラムンをドロップするDJがいて会場を盛り上げていました。

さて、解説に戻りましょう。ドラムンベースにTravis Scottoの”SICKO MODE”のアカペラをブレンドすると、Notorious B.I.G.のボイスサンプル「Gimme The Loot」をミキサーのパッド(モードはホットキュー)で繰り返し叩き、元ネタ”Gimmi The Loot”へ繋ぎます。フック終わりのフレーズ「Big Up, Big Up」から1993年レゲエアンセムShaggy “Big Up”へワードプレイで繋ぎます。

次はこの曲のブリッジ部分のフレーズ「What da-da-dang…」とMissy Elliot 2002年のクラブヒット”Work It”のフレーズ「Ra ta-ta-ta」を掛け合わせたワードプレイでMIX。(因みに”Work It”はFalconsのリミックスverです)続いてSnoop Dogg, Dr.Dre ウエストコースト・アンセム”Nothin’ But A G Tang”から有名な歌い出し「One, Two,Three and Three to the Four」をアカペラでドロップしループさせます。パッドを叩いて「One, Two」だけループさせつつMustard 2019年作品”Pure Water”の終盤のコーラス「Two-step, Two-step」と掛け合わせたワードプレイからの、Quavoのパートから「I’m not from CANADA, but I see lot of things CANADA」の一節を聞かせるとカナダのナショナルアンセム(国歌)をドロップ。自身の人生の経過を重ねたルーティンの流れ、最高です。そしてナショナルアンセムでJay-Z, Kanye West, Otis Reddingの”Otis”をトーンプレイで軽く再現 → シンプルなビートに合わせてミキサー内蔵のエフェクトVINYL BREAKを使って遊ぶ→ ラストはDJ Snake, AlunaGeroge “You Know You Lie(2014年)をドロップ → エナジーポイントに差し掛かるまでスクラッチをして本人もノリノリでフィニッシュ。

トラックリスト:

1. DJ Bounce Boy ft. DJ Suede the Remix God – I Don’t Want Corona – DJ Powerdog Edit
2. Major Lazer ft. Busy Signal, The Flexican, & FS Green – Watch Out For This (Bumaye) – Acapella
3. Lil Nas X ft. Billy Ray Cyrus – Old Town Road – DJ Zinc Remix
4. Travis Scott ft. Drake, Juicy J, & Swae Lee – SICKO MODE – Acapella
5. The Notorious B.I.G. – Gimme The Loot – Acapella
6. Shaggy & Rayvon – Big Up
7. Baby Bash ft. Sean Kingston – What Is It – Acapella
8. Missy Elliott – Work It – Falcons Remix
9. Snoop Dogg – Nuthin’ But A G Thang – Acapella
10. Mustard & Migos – Pure Water
11. APM International Orchestra – National Anthem of Canada
12. JAY-Z & Kanye West ft. Otis Redding – Otis
13. DJ Snake & AlunaGeorge – You Know You Like It

いかがでしたでしょうか。使った楽曲はアカペラ含め13曲。飽きさせない仕掛けが随所に見られてあっという間の5分間でしたね。個人的にはドラムンベースの使い方とラストパートの国歌がアガりました。彼の15分の3Styleセットも見てみたいです。あと、DJデスクの高さがちょっと低そうだったのが気になりました。おヘソの下くらいが理想の高さらしいです。しかしPhaseの使用率がいよいよ高くなってきましたね。

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“Bedroom Sessions”でルーティンを公開しませんか?”brs@djcity.com“に動画をお送りください。

関連: Bedroom Sessions: DJ Dalyte

DJ Kwestが最新&注目の楽曲を使ったルーティンを披露


カリフォルニア南部を拠点に活動するDJ Kwestが、DJcityのピックアップする最新&注目の楽曲を使用したショートルーティンシリーズを公開。過去にはBOOM DJ Battleへの出場経験があり、ラジオプログラムPitbull’s Sirius XM Globalization やカリフォルニアリバーサイドのラジオKGGI, 99.1 FM.でも彼をチェックできます。では今週も見ていきましょう!

< ルーティン解説 >

スタートはDJcity Latinoのミュージックチームとオランダのプロデューサー/DJ デュオ Tom Thomason X Huisman がタッグを組んで制作した楽曲”Guaya”の2枚使いからスタート。簡単な2枚使いの後はドロップを軽くスクラッチしてリリース → 曲はドラムブレイクに突入します。そこにWiz Khalifaが豪華客演(Megan Thee Stallion, Ty Dolla $ign)を迎えたブランニューソング”Y U Mad”をコーラス部分からブレンド、途中で曲を完全にスイッチしMeegan Thee Stallionのラップパートをスクラッチを交えてカットイン。「I’ma Put My Back In It」のフレーズをループさせ、ターンテーブルのピッチコントローラーでBPMを上げていきます。(最後は45回転ボタンも押していますね!) 

BPMを125あたりまで上げたところで、これまたオランダのプロデューサー/DJユニット KLUBBHEADS(クラブヘッズ)1989年のハウスクラシック”Kickin Hard “のREMIXを挿入。歌い出しの「Kickin hard from the back to front」と掛けたワードプレイでのミックスになります。ループさせてあった”Y U Mad”は軽く擦った後カットアウトし、すかさずインスタントダブルス。動画01:09〜のところでミキサーのパッド(ホットキューモード)を叩くと同時にベイビースクラッチを1発入れて、曲のビルドアップ部分へジャンプ。得意の手動半拍ずらし、1/4拍ずらしを軽くメイクし、エナジーポイントに突入するタイミングで次の曲Valentino Khan & Ship Wrek”Obsession”のド頭のアカペラフレーズでスクラッチ開始。8小節擦り終えたところで曲を完全にスイッチ → 同曲のエナジーポイント手前のドロップ「I can’t live without you」で2枚使い。満を持してエナジーポイントへ突入すると、ここからはKwest得意のスクラッチオンパレード。エナジーポイントでも繰り返されるドロップのフレーズでスクラッチしているので音が重なってカッコいいですね。終盤まで擦り倒してラストはフレーズを綺麗に聞かせフィニッシュ。

トラックリスト:

1. Aaar, Tom Thomson & Huisman – Guaya
2. Wiz Khalifa ft. Megan Thee Stallion, Ty Dolla Sign, & Mustard – Y U Mad
3. Klubbheads – Kickin’ Hard – Tom Staar Remix
4. Valentino Khan & Ship Wrek – Obsession

いかがでしたでしょうか。今回は2枚使いやスクラッチといったターンテーブリズムの要素が多めのSETでした。例えばハードスタイルな楽曲でも2枚使いやスクラッチをした瞬間に”HipHop”を感じます。HipHopは音楽ジャンルとしてではなく”スタイル”や”文化”なのだということを再認識させられます。楽曲自体もRockのHouse RemixやHipHopのEDM Remixなどジャンルがあって無いような時代です。その中でどうやって個性を出していくのか、自分の武器は何なのかを考えてみるのもいいかもしれません。

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関連: DJ Kwestが最新&注目の楽曲を使ったルーティンを披露

ビデオ: DJ Deltaが‘20 Minutes With DJ Delta’にてCaribbean Mixを公開

イタリアを拠点に活動するターンテーブリストのDJ Delta20 Minutes With DJ Deltaの新エピソードを公開しました。今回はAfrobeats, Dancehall, Dembowなどのジャンルを中心に構成されています。

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関連: ビデオ: DJ Deltaが‘20 Minutes With DJ Delta’にてHouse Mixを公開

DJ Kwestが最新&注目の楽曲を使ったルーティンを披露

カリフォルニア南部を拠点に活動するDJ Kwestが、DJcityのピックアップする最新&注目の楽曲を使用したショートルーティンシリーズを公開。過去にはBOOM DJ Battleへの出場経験があり、ラジオプログラムPitbull’s Sirius XM Globalization やカリフォルニアリバーサイドのラジオKGGI, 99.1 FM.でも彼をチェックできます。では今週も見ていきましょう!

< ルーティン解説 >

まずは”GTA”の名で馴染みがあった人も多いと思いますがステージネームを変更したGood Times Aheadのブランニュー”Quando Toca Essa”からスタート。キレのあるスクラッチを交えて同曲のビルドアップ部分へカットインし、得意の半拍ずらしを経てエナジーポイントに突入。曲のタイトルでもあるドロップ「Quando Toca Essa」で再び擦り、曲中の第2のエナジーポイントへジャンプ。曲の音数が少なくなるブレイク部分へ差し掛かるタイミングでYeh me2 “Keys To The Jeep”をビルドアップ部分から挿入。”Quando Toca Essa”の方はミキサー内蔵のフィルター機能で音を消していきます。ここは”Keys To The Jeep”のエナジーポイント手前のドロップ部分までに音を完全にキルする事が重要。ところでYeh me2といえばA-TRAKとの共作「Skat Men EP」のネタ使いが面白いので是非チェックしてみてください。(お経とかモーツァルトを使っています)

さて、次のパートへいきましょう。”Keys To The Jeep”はプリセットのループ設定により曲の先頭に戻ります。そのタイミングでK Camp ft. Quavo “Lottery”をイン。ここは前回の記事でも解説しましたが2曲のBPMを半分(または倍数)の計算で合わせてMIXしていきます。挿入するポイントもフレーズ「Car lot full of pink slips ~」から挿入しているので恐らくJeepとCarの車という意味繋がりだと推測。ターンテーブルのピッチコントローラーでBPMを少し上げてミキサーのパッド(モードはホットキュー)を押しながらのベイビースクラッチでサビにジャンプ、サビ終わりのコーラス「Go,Go,Go~」を聞き終えたところでDababyのニューアルバム「Blame It On Baby」から”Nasty”をド頭からカットイン。こちらは歌姫Ashantiとご存知Meegan Thee Stallionをフューチャーしております。ルーティンのラストはスクラッチを交えてコーラスをカットインし素早くインスタントダブルス。得意の半拍ずらしをメイクした後、程良くエコーをかけてフィニッシュ。

トラックリストt:

1. Good Times Ahead – Quando Toca Essa
2. YehMe2 ft. Rome Fortune – Keys To The Jeep
3. K CAMP & Quavo – Lottery (Renegade) – Quavo Remix
4. DaBaby ft. Ashanti & Megan Thee Stallion – NASTY

いかがでしたでしょうか。Kwestが使っているレコードに大きく「Kwest」のロゴが書いてありますね。今の時代はロゴがあれば色々なアイテムにデザインとして印刷できます。DJギアでいうとコントロールレコードやDJミキサーのパネル、針ケースやPCの背面などでしょうか。何かと役に立つ事間違いなしなのでロゴを作ることを強くオススメします。

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関連: DJ Kwestが最新&注目の楽曲を使ったルーティンを披露

Bedroom Sessions: DJ Dalyte


今回のDJcityTV Bedroom Sessions、アメリカ・ニュージャージー州のDJ Dalyteが登場です。バトルDJとしてキャリアをスタートさせた彼は 95.7 The Beat KPATB98.5 Radioといったローカルラジオのプログラムにも積極的に出演しています。今回の映像ではオールドスクールな選曲を軸にジャンルを飛び越えたDJセットを披露。

< ルーティン解説 >

Hip Hop DJの教科書的な音源集 Ultimate Breaks & Beats にも収録されている Rufus Thomas”The Breakdown pt.2″からスタート。「Do You Wanna See」の掛け声に対しスクラッチで「YES」と応答。続いて「I Get Ready」のフレーズをエコーアウトさせるとGreg Niceの有名なフレーズ「Let’s Take it Back To The Old School, Let’s Take it To Union Square~」をドロップ。因みにこのアカペラのオリジナル曲は”Set It Off” (やや地味ですが浮遊感があって私は好き)

さて、ここからは少しお金の話。ソウル&ファンクを語る上で避けては通れないグループO’Jays往年の名曲”For The Money”を頭のベースラインから挿入。「Money, Money, Money~」のコーラスを聞いたところで90’s HipHopクラシックソング Notorious B.I.G “Mo Money Mo Problems”のコーラスをアカペラでカットイン。お金メドレーのラストはLil Dicky “$ave Dat Money”をMIXし、お金のハンドサインを軽く見せて次のパートへ。

ピアノのメロディラインが印象的な2012年クラブヒットソング2 Chainz “I’m Different”と2018年のクラブヒットソング6ix9ne “ZEZE”をブレンド。ミキサーのパッドで”I’m Different”のピアノを1音ずつ叩いていますが・・・トーンプレイでは無い模様。チラッと映るPC画面を見てもらうと確認できますが2曲のキーが合っているので耳障りにはならないですね。コーラスを聞き終えたところで今度は”ZEZE”のメロディーをパッドを叩いて繰り返し鳴らします。そこに2Pacの”I Get Around”をブレンド。そして指を立てるジェスチャー(バトルDJがトリックをキメる前によくやる仕草)、今度こそトーンプレイか!?と思いましたがここも違いました。(これは何プレイっていうんだろう!?)

“I Get Around”のコーラスを聞き終えたところでHip Hopオールドスクールの王道Run Dmc “Here We Go”をカットイン。間髪入れずに元ネタであるBilly Squier、”Big Beat”を挿入。(因みにBig BeatもUltimate Breaks&Beatsに収録されています) ”Big Beat”のコーラスに合わせてRun Dmcのフレーズ「Big Beat Drum !」を使って軽く掛け合い。続いてRed Bull 3Styleなどでもよく耳にする曲 Joan Jett “I Love Rock n Roll”をカットインしドラムブレイクの部分だけを一瞬流す → Run Dmc “King Of Rock”をカットイン。「ここはRockのパートだ」ということをわかりやすい選曲で見ている側に伝えます。ラストはRed Hot Chilli Pappers “Can’t Stop”とKanye West “Get Em High”のブレンド曲をドロップしてフィニッシュ。

トラックリスト:

1. Rufus Thomas – The Breakdown Pt. 2
2. Greg Nice – Let’s Take It Back To The Old School – Acapella Loop
3. The O’Jays – For The Love Of Money
4. The Notorious B.I.G. ft. Puff Daddy & Mase – Mo Money Mo Problems
5. Lil Dicky – Save Dat Money
6. 2 Chainz – I’m Different
7. Kodak Black ft. Travis Scott & Offset – ZEZE
8. 2Pac – I Get Around
9. Run DMC – Here We Go
10. Billy Squier – Big Beat
11. Joan Jett – I Love Rock ‘N Roll
12. Red Hot Chili Peppers – Can’t Stop
13. Kanye West ft. Talib Kweli and Common – Get Em High

いかがでしたでしょうか。懐かしい選曲揃いで面白かったのですが、曲をカットインするタイミングの小節がずれていたりクリエイティビティの部分においても、過去記事で先述してきたDJ達と比較すると若干見劣りしていた感は否めません。日本からも是非このDJcity bedroom sessionsに登場して欲しいと切に願っております。(ん? 自分がやれって!?)

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関連: Bedroom Sessions: DJ K-Fry

DJ Kwestが最新&注目の楽曲を使ったルーティンを披露


カリフォルニア南部を拠点に活動するDJ Kwestが、DJcityのピックアップする最新&注目の楽曲を使用したショートルーティンシリーズを公開。過去にはBOOM DJ Battleへの出場経験があり、ラジオプログラムPitbull’s Sirius XM Globalization やカリフォルニアリバーサイドのラジオKGGI, 99.1 FM.でも彼をチェックできます。では今週も見ていきましょう!

< ルーティン解説 >

今週はなんだか寝起き(!?)っぽい顔のDJ KWESTですが気にせずいきましょう!1曲目はコロンビアのレゲトンアーティストSky RonpiendoとFeid、プエルトリコのレゲトンユニットJowell & Randyが組んだブランニュー”Lo Creo”からスタート。曲頭のコーラスから挿入し同曲のメロディーにミキサー内蔵エフェクトのエコーを軽くかけて簡単なスクラッチ。そして再び曲頭のコーラスへ戻りプリセットループをオン、2曲目のTeam Salut “Boom Bam”を挿入します。Team SalutはUKアフロビートのプロデューサー兼アーティスト。”Boom Bam”のトラックの上でループさせた”Lo Creo”のフレーズを2小節ほど簡単にスクラッチしてエコーアウト。ドラムがしっかり入ってくる前にターンテーブルのピッチコントローラーでBPMを上げます。(ピッチを手動で変えるのはドラムがガッツリ入ってくる前に行う、というのがポイント!)

次にスクラッチを交えてから「Move Your~」のフレーズで2枚使いに突入し、最後は1拍までループさせて次のパートへ。2枚使い後のコーラス終わりでDiplo & Motifの夏を予感させるハウスチューン”Love To The World”をミックス。ミキサーのフィルターノブで音を絞ってから曲をスイッチしています。次にインスタントダブルスをしてから得意の半拍ずらし、1/4拍ずらしをメイクした後、曲の最後のエナジーポイントに飛ばします。曲のアウトロ、ドラムだけになる部分に差しかかったところでダラスを代表するラッパーYella Beezyの”Headlocc”をドロップ。ここで2曲のBPMを見てみましょう。”Headlocc”のBPMは62、対するDiploの”Love To The World”のBPMは123なのでこの2曲のBPMは大きな差があり一見ミックスは困難かと思われます。が、問題ありません。この2曲は倍数(2倍 or 2分の1)の関係にあり、62の2倍=124、または123の半分=61.5という計算でBPMを合わせればミックスも難しくありません。ルーティンのラストは軽く半拍ずらしをしてフィニッシュ。

トラックリスト:

1. Sky Rompiendo, Feid & Jowell & Randy – Le Creo
2. Team Salut – Boom Bam
3. Diplo & Wax Motif – Love To The World
4. Yella Beezy & Young Thug – Headlocc

いかがでしたでしょうか。毎週安心して見られるKWESTのNew and Notableシリーズ。今更ですがカラーヴァイナル(コントロールレコード)の色が映えてますね。調べによると盤の厚さが一番薄いのがクリア(透明)ヴァイナルだそうで、マーブル系は塗料が多いぶん厚くなっているようです。盤の厚さはレコードを触った時の重さに関係してくるので、私の感覚値ではスクラッチや2枚使いをするなら薄い盤の方がオススメ。
でもお洒落にマーブルとかピクチャーヴァイナルを使いたい気持ちもわかります。悩ましい。。

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関連: DJ Kwestが最新&注目の楽曲を使ったルーティンを披露

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