インタビュー

横浜DeNAベイスターズのSound DJをつとめるDJ RAM

湘南出身で横浜と東京でマルチジャンルをプレイするDJとして活動するDJ RAM。今シーズン惜しくも優勝は逃したものの大健闘した横浜DeNAベイスターズのホームスタジアムでSound DJとしてつとめている彼が、その役割や重要性を語ってくれました。

DJcity : ベイスターズのスタジアムでDJをやっているけど、具体的にどういうポジションで仕事をしてるんですか?

DJ RAM : 横浜DeNAベイスターズのスタジアムSound DJっていうポジションですね。

DJcity : どんな経緯で横浜DeNAベイスターズのSound DJになったんですか?

DJ RAM : もともと僕の先輩がこの仕事に関係していて、その紹介で最初に関わり始めて。始めは補佐という形で1年間やって、2年目からは引き継ぎみたいな形で、僕一人でやるようになって、今に至る感じですね。

DJcity : Sound DJって具体的にどんな仕事内容なんですか?

DJ RAM : 簡単に言ってしまうと、全体のサウンドプロデュースですね。と言うのも、スタジアムで流れる全ての音楽を現場リーダーと僕できめているんで。横浜DeNAベイスターズの球場では、全部DJが音楽を出しているんですよ。試合の2時間前くらいに開場して始まるんですけど、まずそこから音楽をスタートさせますね。それと、選手の登場曲とか、試合中のメンバー交代とか、演出の部分とかも含めて、球団との話し合いで決めているんで。横浜DeNAベイスターズが試合に勝った場合は、試合終了後に花火を上げるんで、1分から1分半の尺で、事前に僕が選んだ曲を渡しておいて、照明さんや花火の担当者と擦り合わせをして盛り上げたりしてます。とにかく、球場の音楽に関することは全て担当しているという感じですね。

DJcity : それって使っているのはターンテーブルとかCDJなんかのDJ機材ですか?選手入場曲とか、野球ならではの演出とか、専用の機材が球場にあるんですか?

DJ RAM : 僕は全部ターンテーブルっていうか、SeratoのCDJのセットで全部やってますよ。選手の登場曲も含めてDJのセットで音楽を流してますね。

DJcity : ナイトクラブのDJとは色んな意味で違ってくると思うけど、野球場でDJをする1番の面白さって何ですか?

DJ RAM : まず、横浜DeNAベイスターズが凄く人気があるチームで、12球団の中で最もチケットが手に入りにくい状況なんですが、平日にファンが3万人に入るんですよ。試合直前の盛り上げタイムは、ガンガンDJをやるんで、ナイトクラブとは完全にキャパが違うところが面白いですね。音楽のジャンルに関しても、横浜DeNAベイスターズにお話をもらった当時から「洋楽にしなさい」って言われていて、球場の全体イメージを洋楽でという指示で。他の球場にも勉強のために視察に行ったんですけど、やっぱり他の日本の球場は、邦楽Popが流れることが多いですよね。勿論、選手の登場曲で、その選手から邦楽Popを指定された場合は邦楽をかけますけど、演出だったり、DJプレイっていう部分では、横浜DeNAベイスターズは全部洋楽なんですよ。Rockだったり、Hip Hopだったり。最近、横浜DeNAベイスターズの選手が気に入ってるのはLatinですね。

DJcity : どうして横浜DeNAベイスターズは洋楽中心の方針になったんですか?

DJ RAM : 球団として、とにかく、お客さんに楽しんでもらおうというコンセプトが根底にあるんです。単純に野球の試合を観に行くのではなくて、ボールパークを楽しんでもらうということですね。野球を観るだけじゃなくて、遊びに来る感覚の、エンターテインメントの会場にしようというアイデアがベースにあって。そのコンセプトの中で、音楽も当然エンターテインメントの一部なんで、DJに任せようという話が上がったみたいで。演出に関しても、例えば音楽と花火は、毎回一緒に盛大に上げようとか、DeNAが一気に球団の方針を変えたタイミングで、丁度良くDJのポジションが僕にまわってきた感じですね。お客さんを楽しませるっていう、当たり前のアイデアですけど、実際に5000人しか来ていなかったスタジアムが、今は3万人の来場ですからね。凄いことだと思います。

DJcity : そのポジティブな結果に、少なからずDJ RAM効果が出ているってことだね。

DJ RAM : そうですね(笑)。

DJcity : ところで、さっき言っていたLatinがお気に入りっていう話ですが、どうしてLatinなの?

DJ RAM : 流行っているっていうのもありますけど、単純に選手がLatinミュージックを好きなんですよ。そっち系出身の選手も多いですからね。

DJcity : 選手の入場曲って選手から指定されるものなの?それとも相談されたりもする?

DJ RAM : それは選手によりますね。DJに任せるって言ってくれる選手もいますし。白崎選手は僕のところに来て「なんかいい曲ないですかね?」みたいな相談もくれましたし。「みんなが歌える曲がいいと思うんだけど、何かそういうのでないですか?」っていう要望を聞いて、僕が曲を決めました。

DJcity : 「どんな音楽?」っていう部分に対して、まず、音楽自体をプレゼンするところから始まると思うけど、どうやって選手や関係者に音楽を聴いてもらっているんですか?

DJ RAM : ミックスを作って、それを渡したりしてますね。それと、開場前の時間帯があるんですけど、選手がグラウンドで練習している時間なんですね。そこは僕が作ったミックスを流してますね。それを聴いた選手が「今日のミックスの、あの曲なんていうの?」みたいに聞いてくるパターンが結構多いですかね。他にも色々と試行錯誤があって、例えば、横浜DeNAベイスターズのクローザーの山崎選手は、Zombie Nationの曲を使っているんですけど、イントロが長いんで、イントロ部分をカットしたエディットバージョンを使ったりしてますし。山崎選手の「康晃ジャンプ」って球界で有名なんですけど、あそこの曲もエディットしてあって、あるタイミングで全員が一斉に歌い出して盛り上がれる、そういう工夫とか、編集は結構入れてあります。

DJcity : DJ RAM発信の音楽的な提案が通ることもあるんですか?

DJ RAM : ありますね。結構大きな提案だと、横浜DeNAベイスターズの年間を通したテーマ曲っていうのがあるんですね。球団の方から「誰かアーティストを紹介して欲しい」と頼まれて、どういうアーティストを探しているのかヒアリングして。それまでの感じでいくと、日本の有名Popアーティストに依頼をするという流れになると思うんですけど、僕的には横浜って港町じゃないですか?そういう背景もあってHip Hop文化が根付いてきた経緯もあるんで「Hip Hopのアーティストにしましょう」っていう話になって、OZROZAURUSに曲を依頼する流れになりました。企画提案から、アーティストへの依頼まで、全部自分でやりました。依頼をした後も、どんな曲にするのかと言う打ち合わせもあって、完成したのが今年の初めだったんですけど、自分が横浜DeNAベイスターズに提案をして、しっかり形に出来た案件ですね。12球団の年間テーマ曲にHip Hopアーティストが起用されたのは初めてですし、スタジアムで生ライブもやってもらいました。

DJcity : DJというキャラクターや才能がしっかり活かされた音楽演出ですね。

DJ RAM : そうですね。これからもっと、こういう仕事が一般的に広がっていったらいいなと思います。アメリカだと、プロスポーツチームにはDJがいて、DJが音楽全体の演出をプロデュースしていくのが普通だと思うんですよ。音響さんじゃなくて、DJがするっていう。そこに日本で一番最初に目をつけたのが、横浜DeNAベイスターズで、たまたま僕にオファーをしてくれたという話ですけど、横浜DeNAベイスターズに限らず、どの球団にも、どんなスポーツチームにも、DJや音楽を含めたエンターテインメントが浸透してくれればいいなと思います。

DJcity : 今回は残念ながら、横浜DeNAベイスターズはファイナルで優勝を逃してしまいましたが、優勝を想定した演出の話し合いはあったんですか?

DJ RAM : 細かな曲までは決めていませんでしたけど、準備をしなければという話は出ていました。

DJcity : 優勝パーティーの絵で、DJがいるのはあまり見たことありませんが、横浜DeNAベイスターズだったらありえますよね?

DJ RAM : そうですね、それはあったかもしれないですね。でも、今後パーティーがあるんですよ。横浜DeNAベイスターズのファンクラブ限定なんですけど、200~300人規模のホテルでのパーティー会場で、1年間応援ありがとうございましたという挨拶も含め、選手との交流をする場なんですが、そこの会場では僕がDJをやりますよ。

DJcity : DJの仕事を通して、選手とも仲良くなったりしますか?

DJ RAM : 横浜でDJをする時には、選手がクラブに遊びに来てくれることはありますね。でも、プロ野球選手なんで、スケジュールもハードですから、東京の現場でDJってなると、遊びに来てもらうことは難しいですけど。横浜DeNAベイスターズは選手がみんな若いんですよ。平均年齢も25-26前後で。やっぱり、みんな音楽が好きですよね。それに海外から来ている選手は、ナイトクラブよりの選曲を好みますよね。凄く嬉しかったことが1つあって、試合前の時間帯でDJをする時に、Hip-Hop、Rock、Reggaeとかを中心にかけるんですけど、相手チームの選手が「ここの音楽は誰が担当してるの?」って球団を通して聞いてきたんですよ。最近だとヤクルトのValentine選手とか「ここのスタジアムDJが入ってるよね?ライブミックスだよね?DJ誰なの?」っていう感じで、僕がやっていることが、内情を知らない相手球団の選手にも伝わっているのが嬉しかったですね。「来年はヤクルトに来てくれ!」って言ってくれて(笑)。本当にみんな音楽が好きなんだなって感じましたね。

DJcity : ナイトクラブのDJと違って、チャレンジだと感じるところはありますか?

DJ RAM : 球場に限らず、ナイトクラブにも言えることですけど、やっぱり選曲をあまり突っ込めないっていうところですかね。演出の音楽に関しては、一般的なお客さんが理解出来る洋楽を中心にしてますけど、DJプレイの際には、ある程度、僕が好きな選曲で、自分の色を出してはいますけどね。

DJcity : 試合前の、選手の練習時間はどんな感じの選曲なんですか?

DJ RAM : 試合前の練習時間はLatinの曲を使ってます。ホームゲームの時は毎回決まったLatinoの2曲を使っていて、ルーティンのウォーミングアップがあるんですけど、みんな踊りながら、2曲で6分間くらい、踊りながらウォーミングアップするんです。ロープを引いて、その曲にパッと切り替えると、選手はそれを聴いて次の動きに移る感じですね。最初、トレーナーから「毎試合ウォーミングアップの時間には、同じ曲で、全員踊りながらウォームアップするようにしたい。楽しい空気感を作りたい。」って相談されて。毎回、試合前にやっているので、お客さんにも浸透してきてますよね。結構キャッチーな曲なんですけど、それでも日本のプロ野球チームが、毎回必ずこの決まった2曲をウォーミングアップルーティンに使うっていうのは、他の球団ではないと思いますね。

ウォーミングアップ曲
Charly Black & Luis Fonsi – Gyal You a Party Animal (Remix)
Marc Anthony – Vivir Mi Vida (Versión Pop)

DJcity : 選曲のアップデートの頻度ってどのくらいなんですか?

DJ RAM : 今期だと、日本シリーズに入った際に変更しようという話になりましたね。日本シリーズではRock調の「これから戦うんだ」みたいな雰囲気の曲にしました。それまでは踊れるとか、ハッピーな曲が多かったんですけど、球団のスローガンも「This is my era」から「Our time is now」に変えて、それに合わせて球場の雰囲気も変えていこうという話をして、Rockの強い感じを中心にアップデートしましたね。

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関連: ALAMAKIが自身のキャリア、そしてパーティーやDJに対しての考えを語る

DJ SpiTeがDave Eastとの出会いや、ニューヨークで経験した事について語る

Dave Eastのジャパンツアーで彼のバックDJを務め、NYで多くのラッパーと交友関係を持つDJ SpiTeにDJcity JapanのYukiとDJ OKIでインタビューを行いました。彼はAbemaTVのHip-Hopチャンネルにて行われているAbema Mixにも出演中です。

Dave Eastと出会ったのはいつなんですか?

DJ SpiTe :
去年の2月に呼んだ時だね。

Dave Eastの日本ツアーでバックDJをされたということですか?

DJ SpiTe :
そうだね。2公演だけなんだけど、突発的に決まって。本当は当時のマネージャーもDJが出来るから、音源を持って来てて。でも一発目の東京のライブの5分前に「やっぱり、誰かDJやってくれ」という状況になって。その時、俺がDave Eastの曲だけで彼のJapan Tourのプロモーション用ミックスを作っていたのは知られていたから「お前がやれよ」ってマネージャーに突然言われて決まった感じだね。

Dave Eastとはコミュニケーションは取れたんですか?

DJ SpiTe :
ライブの前に、色んな店回りとかも一緒にいたから、簡単な英語で会話はしてたよ。ライブDJをやることが決まってからは、改めて自己紹介して、セットリストを作ったりとかしたね。

その後、SpiTeさんはNYに行かれたじゃないですか?それはDave Eastきっかけだったんですか?

DJ SpiTe :
Dave Eastきっかけで、向こうのストリートのラッパー、俺らがDave Eastを呼んだ当時よりも、もう少し知名度の低いラッパーからDMが来たり、ミックステープを聴いてくれという連絡なんかを頻繁にしてて。自分もそいつらのことはチェックしてたから、リンクしたくて行った感じかな。ESTAギリギリまでいてやろうと思ったね(笑)。

どのようなラッパーから連絡が来たんですか?

DJ SpiTe :
マニアックになるんだけど、ハーレムにいるUFO FEVっていうTerror SquadやRoc Nationにも入った奴とか。あと、俺の一個下の奴でLex Lavoっていうイーストハーレムの。そいつはDave Eastとも曲をやってるから知っていて、そういうストリートで活動していて、まだ何処ともサインしていない奴らから連絡があったかな。

向こうでは何処に住んでたんですか?

DJ SpiTe :
一番最初はブルックリンのパークサイドアベニューっていう、プロスペクトパークあたりだね。最初の一ヶ月が終わってからクイーンズブリッジで知り合った奴がフラットブッシュアベニュー(Flutbush Ave)の方に住んでて、そこで二ヶ月一緒に住んでたよ。

生活面で苦労した経験はありますか?

DJ SpiTe :
とにかくお金かな。最初の1ヶ月くらいは遊ぶ金もあったけど、本当に切り詰めないといけない状況にもなったし。あとは、飯かな。最初の1ヶ月ずっと飯が合わなくて、お腹を壊していて。慣れてしまえば大丈夫だったんだけどね。飯はまずいと思わなかったけど、単純に身体に合わなかったというか。

エリア的に黒人社会の地域だと思いますが、日本人が突然住み始めて、トラブルに巻き込まれるなどの経験はありましたか?

DJ SpiTe :
クイーンズブリッジより治安は悪かったけど、特にトラブルはなかったかな?クイーンズブリッジあたりは公営団地だったから、おじさま世代の奴らとかは「お前何しに来たんだよ?」みたいなのはあったけど、最終的にはみんなピースに接してくれたよ。

日本では経験できないエピソードは沢山あると思いますが、印象に残ったことを教えてください。

DJ SpiTe :
音楽的な経験でいうと、向こうのラッパーと一緒にスタジオに入って、Recの様子を見たり、エクスクルーシブのドロップを録ってもらったり、とにかくみんなレコーディングが凄く早い。だいたい1バース1テイクで「ハイ出来上がり!」っていうラッパーが多い。Dave EastもUFO FEVもそんな感じだね。制作が凄く早い。

色々なラッパーのレコーディングスタジオに行ったのですか?

DJ SpiTe :
スケジュール的にみんな予定が詰まっていたから、1人1回くらいか。それ以外にも一緒に遊びに行ったりして。生活面でいうと、クイーンズブリッジには毎日いたけど、俺も日本の団地で育ったんだけど、とにかくみんな1日中外にいる。ずっと外で酒飲んだり、チルしたり、俗にいう低所得者層だと思うんだけど、とりあえず全員Hip-Hopの話ができるし、凄く生活に染み込んでると思ったね。

日本と比べてHip-Hopを聴いている人の割合が多いと。

DJ SpiTe :
それは勿論だし、むしろ、別に全然「聴こう」としていなくても「聴こえてくる」みたいな感じだよね。英語があんまり話せない、Hip-Hopにも興味がなさそうなスパニッシュの父ちゃん世代のホームレスみたいな奴らも、みんな外にスピーカー持ち出して、音楽を聴いてるから、去年バズったYoung M.Aの”OOOUUU“とか本当に老若男女みんな覚えるんだ。

嫌でも耳に入ってくる環境ということですね?

DJ SpiTe :
Young M.AとA Boogie Wit Da Hoodieは、街を歩いているだけで嫌という程聴いたね。走っている車とかも、それしかかかってないんじゃないか?ってレベルで徹底的に聴かされたね。

今アメリカ全体で見たらTrap系のHip-Hopが流行っているという流れになっていると思うんですが、実際のNYではあまり流行っていないんですか?

DJ SpiTe :
そんな事はないかな?普通にストリップクラブに行ったら超かかってるし、みんなも聴いてるし。だけどNYでは、NYらしいラッパーっぽい曲もちゃんと大事にされているし、そういう土地柄だから、少なからずTrap嫌いな人もいるよね。オールドスクールが好きって言う奴もいるし。「今の若い奴らの音楽は聴けない」って言うオヤジ世代の人は少し多いと思うね。

実際向こうで交流のあったラッパーは若い世代だと思うんですけど、そういう人たちはTrapのトラックでもラップしていたんですか?

DJ SpiTe :
自分の年下世代は結構そうだったかな?今のMuble Rapというか、そういう感じのビートでもラップするみたいな感覚は、結構若いやつらの定番だったね。どっちもやる人が多いかな?Joey Bada$$が出た事はBoom Bap(※おもにキックドラム、スネアドラム、ハイハットを組み合わせで構成される、ヒップホップのスタイル)に偏ってたけど、New Yorkの2000年代のGangsta RapもTrapもやるっていうスタイルだね。

どちらかがヒットすれば良いという考えなんですかね?

DJ SpiTe :
ん~、歌えるラッパーが増えたっていうのも大きな理由の1つだと思う。

Dave East & DJ SpiTe (写真提供: DJ SpiTe)

向こうで過ごしている期間で、メジャーなラッパーには会えたんですか?

DJ SpiTe :
あんまりコンサートに行く機会って無かったんだけど、でもDJは結構見たよ。 Funkmaster Flex、Camilo、SussoneとかNYのDJは沢山見たよ。

クラブに行って日本とNYの違いって何がありますか?

DJ SpiTe :
当たり前だけど、バズってる曲は全員歌えるし、それが大合唱になるところが凄いと思うよね。わかりやすい例えだと”OOOUUU”の大合唱部分がすぐ分かったね。”You call her Stephanie? I call her Headphanie” の部分とか。

新譜が出ると、みんなすぐにチェックする感じなんですか?

DJ SpiTe :
いや、多分そんな事はないのかな。少し時間差は感じたかな。A Boogieとかは、NYでバズる前からチェックしてて、DrakeFutureがマディソンスクエアガーデンで連日コンサートをやってて。1日目のA Boogieが前座を担当して、そこからバズって皆「My S#it」とかを聴くようになったんだと思う。やっぱり有名になるきっかけは何かしらあると思う。Young M.Aとかは着いた日に見たけど、その時点ではあんまりバズってなくて、でも1ヶ月経ったらみんな大合唱みたいな感じだったね。

日本とアメリカじゃやっぱり流行る時間に差はあるんですか?

DJ SpiTe :
そうだね、遅いと思う。まずアメリカでストリートヒットになって、ラジオのDJが拾って、それをかけてから日本で流行るパターンが、NYの曲では多いと思うな。

昔から続いている状態が変わらずですね?

DJ SpiTe :
そうだと思うね。時間差は多分あると思う。かけているDJがいても、お客さんは知らないんだと思う。Fetty WapのTrap Queenとか流行るのすごく遅かったでしょ?出てから半年から1年経って、日本で流行り始めたし、本当そういう事だと思う。

日本に帰ってきてから感じたことってありますか?

DJ SpiTe :
圧倒的に日常生活の中でHip-Hopの話が減ったよね。向こうで一緒に住んでいた奴も、Hip-Hopオタクみたいな奴だったっていうのもあるけど、日本に戻ってそういう機会が本当に減って、何か喰らった感じはするよね。

ニューヨークでもDJされてたんですか?

DJ SpiTe :
ちょこっとはしたね。

その時の感触と、日本でDJした時の違いを教えてください。

DJ SpiTe :
受け手が外国人だとワードプレイが結構ウケるけど、日本は皆スルーするよね。この前、DJ KANGOさんがワードプレイでクイックで3曲くらい繋いでて凄いアガったんだけど、そうゆう時日本人のお客さんは外国人のお客さんに盛り上がりで負けてる時あるよね。

やっぱり言語の壁はまだまだあるなと感じますね

DJ SpiTe :
あると思うね。言ったらOT GenasisのCoCoとかみんな歌うけど、内容に関してはあんまり理解していない人が多いかなみたいなパターンじゃないかな。

ニューヨークの話に戻るんですけどラッパーの人たちと遊んだりスタジオとか行く中で、実際ラッパーの人たちが歌っている内容とかって実際その人たちのライフスタイルを表現していると思うんですけど、日本にいたらそういうのがわからないじゃないですか?実際向こうのラッパーの歌詞を聴いて「コイツはこんな環境で育ってきたんだ!」とか「こんな悪いことをしてきたのか?」みたいな人はいましたか?

DJ SpiTe :
ん~、でも少なからずエンタメの部分はあったと思うよ。日本よりはハードな環境だから、ある程度はライフスタイルに基づいているとは思うけど。でも、Dave Eastとかだと、フリースタイルで楽曲の中に自分のHomie(仲間)が出てくるし、そういう意味ではライフスタイルに基づいているんじゃないかな。

実際、Dave Eastはどんな人でしたか?

DJ SpiTe :
女の子からしたらキュートだと思われるキャラだと思う。スタジオ行く時に俺も凄く緊張したんだけど、閉鎖されている空間に取り巻き7~8人と一緒に入って、突然Dave Eastに「Spiteお前は俺の隣に座れ!」って言われた時が一番緊張したかな。そこで未発表音源とか色々聴かせてくれて。あとDave Eastに自分の楽曲を聴かせにくる奴とかいるわけよ。Daveの友達の後輩とか、本人の前でラップしたり。それをDave Eastはゆったりしながら聴いたりとかね(笑)。でも、スタジオを遊び場にしている感じだよねあいつらは。Recがない時でもとりあえずスタジオに集まって、最近録った音源のリスニングセッションみたいなことをやって。あれくらい稼いでるラッパーはみんなそうしていると思う。

一緒に聴いている人たちっていうのはDave Eastとどういう関係なんですか?

DJ SpiTe :
マネージメントチームの奴ら、あと何らかの形で彼をサポートしてる奴とか。ギャング時代の友人とか、従兄弟とか。みんなで飯食って、酒飲んで、吸って、意見を交換し合うみたいな感じだね。まだ全然出てない音源もあると思うよ。色々聴かせて貰ったけど、Jeremihとやった音源とかもまだ発表してないし。

※パート2は近日公開予定です

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関連: メジャーリーグ”LA Dogers”オフィシャルDJのDJ Severe

DJ RINAがRed Bull 3Style Japan Finalにて優勝し、その想いを語る


DJ RINA. (Photo source: Red Bull Content Pool)

先週末開催された2017年Red Bull 3Style Japan FinalでDJ RINAが優勝しました。会場は札幌のKING XMHUで行われ、6名のファイナリストと競い、女性DJとして初のチャンピオンとなりました。その優勝直後の彼女にDJcityがインタビューしました。優勝した喜びや優勝するまでの苦難を語ってくれました。

優勝おめでとうございます。今の気持ちを聞かせて下さい。

DJ RINA : この後、World Finalがあるので、そこまで喜んじゃいけないのかもしれないですけど、でも本当に、本当に嬉しいです。Instagramで今日のFinalの告知をした時に「三度目の正直」って言いたかったんですけど、ちょっと控えめにしたんですよ。本当に今回三度目の正直だったので。本当に、やっと勝てて良かったと思ってます。

3年前からの悲願の優勝ですね。三度目の正直とは言いつつも、優勝するまで、ずっと挑戦する気持ちでしたか?

DJ RINA : 死力を尽くしました。本当にそれくらいの気持ちで今回は挑みましたが、出来上がったルーティーンを練習している時も、昨日の段階でも、100%の自信にまでは達していなくて。でも、ライブストリーミングで色んな国の人が見ている中で、世界に残るようなルーティンにしようと思って。これだったら負けても悔しくないっていうルーティンにしようと思って作りました。世界中で見ている人達に「なんか1人だけちょっと違うぞ?」って感じて貰いたいと思ってました。

精神的にもギリギリのところで戦ったという感覚ですか?

DJ RINA : はい。もっと言うと、予選のビデオエントリーの時点から凄く悩んで悩んで。ビデオエントリーの締め切りが5月30日で、去年と同じ後輩のDJの子に動画を撮って貰ったんですけど、5月30日にスタジオを7時間くらい予約して、練習しまくったんですけど、全然上手くいかなくて。結局、朝方になって「どうする?RINAちゃんが納得いくなら、これで出してもいいけど・・・、納得いかないなら撮り直してもいいと思うし・・。」という話をしていた丁度その時に、エントリーの締め切りが1週間延びたんです。これは「私の為に延ばしてくれたんだ!」と思って(笑)。もう1回練習するから、もう1回撮ってもらっていい?とお願いして、締め切りギリギリで間に合わせました(笑)。


DJ RINA. (Photo source: Red Bull Content Pool)

優勝した涙がとても印象的でしたね。

DJ RINA : 普段からよく泣く方なんですけど、練習の時も悔し涙を流しながらやってましたし。でも、トロフィーを持って泣くっていうのを、ずっと想像してました。普段から目指す風景を思い描くことが大事なんだって今回思いました。最後のNo Problemをかけたところで、みんなが盛り上がってワーってなって泣きそうになっている自分を想像していました。

Japan Finalでのパフォーマンスは自己評価的に満足いくものでしたか?

DJ RINA : 正直なところ、今日のパフォーマンスとしては全然納得はいってないです。何て言うんですかね、ミスしたところも一杯あるし、スクラッチも全然キレなかったし。でも、大会前から自信を持っていたのは、絶対に誰にも負けないグルーヴっていう部分ですね。グルーヴと曲の構成、選曲、それぞれの長さとか。そこに自信は正直ありました。Red Bull 3Styleだけど、私はクラブDJとして持っているものを表現したいと思って、そこは思い切ってやりました。


DJ RINA. (Photo source: Red Bull Content Pool)
 
パフォーマンスが終了した直後に観客の反応等を見て、優勝を考えましたか?

DJ RINA : それはどうでしょうね(笑)?パフォーマンス中は、ライトでお客さんが盛り上がっているかどうか、あまりわからなかったですけど、みんなが「良かった!」って言ってくれたので、自分がやったことは間違いじゃなかったのかな?っていう感覚はありました。さっきも言いましたけど、ルーティンの中にメジャーな曲をそこまで入れていなかったですし、リミックスも多いですし、動画審査の時からそうでしたけど、そういう部分では確信っていうのは、なかなか持てなかったです。けど、ここ数年の大会を見てRedBullっぽい選曲や構成が決まりつつあるのかな?それをこれからのこの大会は求めてるのかな?と感じる事があって。そこを壊すのって動画審査の選曲で選んでもらえた自分なんじゃないかと思ったんです。誰が審査員で、どういう経緯で選んでくれたのかはわからないんですけど。少なくとも私のルーティンにプラスで加点されて、評価されている部分はソングセレクションだなと考えて、今回はそこの部分で自分らしく勝負をしようと思いやりきりました。ソングセレクションにも、色んな考え方があると思いますけど、盛り上がりやすいメジャーな曲で盛り上げる選曲をしたら、私を選んでくれた人から見ると「結局こうか・・」ってなっちゃうと思ったんで、自分は自分の評価されている部分を信じました。

初の女性DJの優勝というのは、どのように受け止めていますか?

DJ RINA : 光栄ですけど、でも私は女性DJだからという意味でこの大会に挑戦したわけじゃないので、DJとして、ちゃんと一人のDJとして優勝出来たことが嬉しいです。

Japan Final優勝直後で、World Finalに気持ちを切り替えるのは難しいと思いますが、どのように戦いますか?

DJ RINA : 各国で優勝したDJが集結する中で、私も各国の優勝したDJを見ていますし、それぞれに個性があるので、その中でDJ RINAっていう個性を大事にして臨みたいです。それと、先月スイスでDJをする機会があって、ヨーロッパのトレンドも色々と研究してきたし、気持ちの面では、ホームの様な感じで、挑戦したいと思ってます。

関連: Red Bull Thre3Style 日本のファイナリスト

ALAMAKIが影響を受けたDJ A.M.について、今後のDJシーンについて語る

DJ ALAMAKI at Club Harlem. (Instagram: @clubharlem)

常に最先端を追いかけるDJとして全国で活躍中のALAMAKIにDJcity JapanのYukiとDJ OKIがインタビューを行いました。前回のインタビューでは自身のキャリア、そしてパーティーやDJに対しての考えを語ってくれたALAMAKI。今回は影響を受けたDJ A.M.について、また今後のDJシーンについて語りました。

※前回のインタビューはこちらから

ALAMAKIさんの今のDJスタイルに影響を与えた先輩DJって誰なんですか?

ALAMAKI : 日本だと、確実に言えるのは、HARLEMの土曜日をやっていた井上くん。そしてKANGOさんとKOYAさん。海外だとやっぱり、DJ A.M.なんだと思う。それはもう、追っかけみたいな感じだったし。

今でも参考にしていますか?

ALAMAKI : さすがにA.M.のプレイを頻繁に聴くってことは無くなったけど、彼が生きていた頃は、彼がかけていた曲に影響を受けるってのがあった。でも、A.M.が亡くなってからは、彼のマインドとか、考え方とか、DJのやり方、何をやったのか?そういうところを考えるかな。どの曲をかけたとかじゃなくて、A.M.がやったお陰で、Hip HopのDJが四つ打ちをかけるとか、Rockを混ぜるとか、色んなジャンルをクロスオーバーするのが当たり前になった今だけど、Mark RonsonやStretchもいたけど、やっぱり俺はA.M.が全部ひっくり返したと思ってるから。「絶対ナシ」を「アリ」にした人だから。A.M.に憧れるんだったら、俺は、A.M.がかけた曲を全部なぞるんじゃなくて、もし今も彼が生きていたら、彼が今どんな革命を起こしているのかを考えてDJを続けることが、俺がA.M.に影響を受けた意味だと思ってて。だから、むしろ、常に何かに反発をすることを(笑)。

A.M.に影響を受けた人って多いよね。A.M.と同じ様な繋ぎをするDJは今も多いけど、現代バージョンのお手本が無くなったから、A.M.のアップデート版を考えると言うのは、なかなか・・。

ALAMAKI : A.M.がやった事って、お手本となる存在が誰もいない環境で、彼の道を切り開いたわけじゃなですか。A.M.に憧れて、影響を受けたと言うのであれば、彼だけをお手本に5年、10年DJを続けるだけじゃなく、むしろ逆なんだと思います。勿論、彼がやったことを全て勉強するべきではありますけど、それをやった上で、自分だったらこうだよっていうのを生み出すことが、A.M.に影響を受けた人々が進むべき道じゃないかなって思ってます。彼をなぞることを否定する気は全くないですけど、俺が思うA.M.のマインドとは、ちょっと違うのかなと。こうじゃなきゃいけないっていうルールを作る側の存在になってはいけないと思うんで。音楽は自由だっていうところを、表現出来るようにならないと。

A.M.スタイルのミックスをするのではなくて、A.M.イズムのミックスをするということですね。

ALAMAKI : そうです。この前、ネットの記事でWALEが、必要性があることは確かだけど、ヒットチャートだけに捉われて全員が同じような曲をかけるのがDJじゃなくて「自分はこう思う、自分はこういう音楽が好きだ」っていうプレイが出来ないDJを、DJとは思っていないみたいな話をしていて。それをDJじゃなくて、ラッパーに言われちゃったなって感じですけど。でも、WALEが言った事って、正しくその通りだと思うんで。かと言って、ヒットチャートを無視して、エゴだけでやるのも違うと思いますし、バランスは絶対に大事なんですけど、自分が良いと思える音楽がゼロになっちゃったら、それはもうAIがDJをやればいいと思うし、物凄いイケメンの立体映像を映して、AIがDJプレイしてるのが完璧ですよね。それこそA.M.のAIをプログラムしてやらせた方がいいですし。でも、俺はミスも人間の良さに含まれると思いますし、トライアンドエラーを繰り返す過程で、機械やルールで縛られた考えの中からは生まれないことが実現出来ると思うんです。何かを成し遂げる人って、普通の人より多くの失敗した経験から、何かを生み出してると思うんで、俺はそんな大きな事は出来ないかもしれないけど、失敗から学ぶ姿勢っていうのは、若い世代に見せていかなくちゃいけないって思ってます。失敗する時は派手に失敗しようかなと(笑)。こんな偉そうなこと言って、来年いきなりBorn Free終わりました~みたいになってる可能性は全然あると思うんで(笑)。

一同 : (爆笑)

ALAMAKI : でも、そのくらいでいいのかなって。ビビりながらやるっていうのは、俺が好きな音楽のやり方と違うんで。

とは言え、昨今のナイトクラブの体制、箱側の考え方とは相反するものなんじゃない?極端な話、クラブ側としては、失敗は嬉しくないし、ホログラムでイケメンや綺麗なお姉さんがDJをやっている映像を流して、それで盛り上がれば、それでいいみたいな?

ALAMAKI : 少なくとも、俺みたいなDJを使いたいと思ってくれるのは酔狂な人達だと思いますね。でも、今のHARLEMは、そういうのを必要としてくれているとは感じますけど。収益だけを考えてお店をやっているわけじゃないと思うんで、俺を使ってくれているんだと思います。勿論、そこに対して数字を出さないといけないこともわかってますし、皆に生活もあるし、お金は大事ですよ。その上で「お金より大事なものはある」っていうマインドは共有してるんじゃないかと思います。DJもお店側も、全てが完璧ではないので、お互いに改善していくべきところは、1つ1つ進化するべきだと思いますけど、今俺がやらせて貰えている環境では、今言った様な感じで捉えてくれてるのかなと。じゃないと、俺みたいなDJ使わないと思いますし(笑)。

クラブDJとしての最終目標じゃないですけど、今の一番の目標は何ですか?

ALAMAKI : 自分一人で達成出来る目標ではないんだけど、大きな目標として、日本のアーティストとかDJ、それこそDJもラッパーも、プロデューサーもダンサーも、世界でもっと活躍できるような土壌を作ることかな。既にHip-Hop以外のジャンルでは沢山いるし、Hip-Hopでも全然いるんだけど、でも、それをビジネスと言うよりは、もっとアートの側面から、楽曲とかプレイが凄いと言われて日本のDJがブッキングされたり、プロデュースするビートがカッコいいとかで評価されるような、そういうアーティストが生まれやすい土壌を作ることが目標かな。それを考えた時に、クラブって絶対に無くなったらダメで、むしろ必要なものだと思ってる。クラブが存続することでシーンの底辺を支えることが出来るのかなと。クラブミュージックがあるから、歌い手だったり、作り手が成立するわけで、世界中でクラブ禁止ってなったら、クラブミュージックを作る人っていなくなっちゃうわけだから。シーンが発展していけるような土壌を作る事。その一端を担えたらなと思う。個人的に自分自身が成功をっていう考えは、ゼロなわけじゃないけど、それよりも、もっとやらなくちゃいけないことがね。自分のアーティスト活動はするんだけど、もっと才能がある若い世代のDJとかが、どんなことでも表現しやすい環境を作るっていうのが、俺らの世代の役割なのかなと・・。今まで先輩達がシーンを作ってきてくれたから、作ってきて貰ったけど、それと同時に、こうじゃなきゃダメみたいな、システム的な見えないルールが出来上がってしまっていて、それを壊すのが俺らの世代で、次の世代、もっと自由な発想を持った人達が活躍できる土壌を作るのが、俺らの世代の役割なんじゃないかなって。そんなに評価される役回りじゃないけど、でも誰かがやらないと、誰もやらないと思うからね。

これを聞こうと思ってたんだけど、35歳でHARLEMでレジデントを持ってるというのは、若い年齢で素晴らしいことだと思うんだけど。でも、日本のDJのトッププレイヤーが30代というのは、世界的な視点で見ると、全然良く無いと思う。20代でレジデント持って、全国的に人気があるとか、カッコいい事をやってるとか、何故日本からそういうDJが出ないのかな?と思ってて。

ALAMAKI : それはやっぱり、システムだったりルールだったり、制約とか、暗黙の了解とか・・・。今年も世間では「忖度」みたいなのが盛り上がったけど、やっぱり皆顔色見るし、自分が損してでも、批判を受けながらでも、率先して何か新しいことをやろうって人は、海外と比べたら日本は少ないと思うんだよね。やっぱり行列が出来ているパンケーキ屋とか、ラーメン屋にとりあえず行く文化だし「自分はこうだ!」って主張しづらい風潮がどっかに残ってるのかもしれない。でも、今の20代とか、それ以下の子達って、大人が思っている程そんな風に考えてなくて、だいぶ見えないルールは壊れてきていると思うから、その子達がちゃんと正当に評価されるような土壌に戻すっていうのが、30代くらいの奴らの役割なんじゃないかなと。ここで終わらせたら、シーンに対して俺らは役割を果たせなかったんじゃないかって。

だから結構、若い世代のアーティストとやってるんですね?

ALAMAKI : やっぱり、若者が一番大事なんですよ。当たり前の話で、先輩を尊敬してるし、これまで先輩方が成し遂げた功績は本当に称えますし、感謝しています。だからこそ、もっと盛り上げないといけないという意味で、次の世代を盛り上げる作業をしないといけないですし、自分自身のことも忘れずにね。

ALAMAKI, SHINTARO, Full Crate, MARZY,YUKIBEB,JIRO at Club Harlem. (Instagram: @clubharlem)

質問がガラッと変わるんですけど、最近お仕事としてA&Rをされていたり、少し前はALAMAKIさんが他のアーティストさんと組んでリミックスを出すとか、そのような活動をされてると思うんですけど、今後もそのような活動をメインに続けていくんですか?

ALAMAKI : それは続けていこうと思う。プロデューサーになってフェスに出て!っていう考えじゃ無くて、むしろそこはあまり望んでいなくて。だけど、自分がいいなって思う音楽って、もう自分で表現した方がいいのかな?っていう気持ちが大きくなってきて、そうなると自分達で作れるっていうのは、大きな武器になるなと。DJプレイで表現するために楽曲を作るっていうのは、今後も続けていくと思う。バズらせたり、売るってなると、別な話になるんで、そこまでは考えていないけど、自分がDJをやるために必要な曲っていうのは、自分達で作っていくんだろうなと思う。

着たい服がないから自分で作っちゃうみたいな。

ALAMAKI : それに近いと思います。でも0から1をやるつもりはあまりなくて、あくまでもエディットやリミックスとかに関しては、DJの方がそういう感覚に長けてる部分があると思うので、そこに関しては、より多くやっていこうと思っています。それをやっていく中で、制作作業が楽しくなって、もっとプロデュースをやってみたいと思ったら、何年後かに今言ってる事と変わってるかもしれないですけどね。今のところは、自分がプロデューサーになろうという気持ちはないですね。あくまでも、DJという自分があった上での制作活動です。

最近新しい音源を公開していないけど、最近はあまりやっていないの?

ALAMAKI : 今作ってて、A&R的な仕事を始めてからは自分名義のものとかはやらずに、と言うか、自分のをやれなかった部分もありますし。でも、ようやく再開しようかなと思います。ここ3年位は自分名義のものとしては何もやってなかったですけど、でもこれから増やしていこうと思います。

ALAMAKIさんのInstagramで、海外の有名なアーティストと写っている写真を見るんですけど。例えばSkrillexとかTroyboiとか。今後は、そのような海外のアーティストとコラボをする予定はあるんですか?

ALAMAKI : 昔は海外の奴らとやるのは憧れだったし、海外のDJと一緒のパーティーに出ることを目標にしていた時期もあったんだけど「それをやったから何が凄いの?」って感じかな今は。むしろ自分達、日本側のアーティストが、トレードとかの条件じゃなくて、アートの質を評価されて海外に呼ばれる。アーティストとしてクラブイベントでも、フェスでも、しっかりした理由があって呼ばれないと意味がないのかなと思って。勿論、海外の奴らは、俺達が持っていないものを持っているし、色んな刺激をくれるから、一緒に遊ぶのは本当に楽しいんだけど、だからと言って「海外の奴らと同じイベントに出たから凄い」みたいな感覚は全く無くなって。と言うか、むしろ自分の無力さを毎回痛感するだけで。ただ「出てる」だけって感じちゃう時があって、無力さも見えるし、早く俺もそういう力を付けなくちゃいけないって感じるよね。

本当に珍しいタイプのDJだよね(笑)。

ALAMAKI : 井上くん、KOYAさん、KANGOさんに「好きなようにやれ」って言われたのを勘違いしてこんな感じになっちゃったんです(笑)。

でもDJ好きなんだっていうのは、一番伝わるよ。

ALAMAKI : ありがとうございます。そうですね、DJ好きっすね。DJの練習は大嫌いなんですけど(笑)、DJするのは好きっすね!

練習するの??

ALAMAKI : 一切しないですね(笑)。これはインタビューで言う事じゃないし、若者には知って欲しくないですけど、俺の家、タンテもう繋がってないです(笑)。

一同: えぇええええ(爆笑)!

ALAMAKI : ごめんなさい(笑)!でも若い子たちは絶対練習しないといけないと思うし、俺はスクラッチ出来ないけど、スクラッチは絶対できた方がいいと思うから、皆頑張ってください(笑)!

特に若い世代のDJに向けてのアドバイスというか、こうした方がいいというのはありますか?

ALAMAKI : 説教臭くなりたくないんだけどな・・・。もっと楽しんで音楽を好きになった方がいいと思うかな。SNSが誕生してから、今までなかった形で評価が下される社会になって、やっぱり本質的な部分が見えにくくなってると思うんだよね。インターネットの時代だから、フェスもクラブも、DJもミックスも、映像で見れるし、聴ける様になったけど、でも生で現場で体感するのって全然違うものだから。10代20代の時に、色んな場所や海外に行って喰らった衝撃をガソリンにして今も走ってる部分があるんで、若い世代も、今まで見たことがない場所、本当に凄いパーティー、DJ、アーティストを生で体感して何かを感じるっていうのは、プラスになっていくと思う。そういう経験を実際にすることは大事だと思う。それと、さっきも言ったけど、自分達がカッコいいと思うものを、全力でやること。変にルールに縛られるよりは、失敗した方がいい。失敗から学んで精度を上げればいいのかなと。失敗を恐れてやる5年よりも、失敗してもいいから1年間フルで突っ込んで、それで失敗した方が、自分に足りないものは見えてくると思うから。ガンガン怒られて、ガンガンディスられて、恐れずにやったらいいと思う。今の若い世代のDJって、みんな本当にある程度出来る子が9割で、誰が今後頭1つ越えてくるの?って聞かれると、優劣付けられない程なんで。だったら、3回やって2回はドンスベりするんだけど、1回だけ「めっちゃオモロいなコイツ!」っていう感じの個性はあってもいいんじゃないかと。俺はひょっとしたら、そういうタイプのDJだったかもしれない。そんな俺を、器の大きい井上さん、KANGOさん、KOYAさんっていう先輩達のお陰で、何とかここまでやらせて貰ったんだと思う。

関連: ALAMAKIが自身のキャリア、そしてパーティーやDJに対しての考えを語る

ALAMAKIが自身のキャリア、そしてパーティーやDJに対しての考えを語る

DJ ALAMAKI at Club Harlem. (Instagram: @clubharlem)

常に最先端を追いかけるDJとして全国で活躍中のALAMAKIにDJcity JapanのYukiとDJ OKIがインタビューを行いました。彼は毎週金曜日のClub HARLEMで行われているイベント”Born Free”のレジデントDJ、またAbemaTVのHip-Hopチャンネルにて行われているAbema Mixなどにレギュラーで出演中です。

ALAMAKIさんがDJを始めたきっかけを教えて下さい。

ALAMAKI : 最初はDJをやる気は全くなかったんだけど、小さい頃から親の趣味で洋楽のPops、カーペンターズやビートルズ、マドンナなんかのPopsをずっと聴かされてて。中学入ってからは、Rockやバスケをやってたのもあって、Hip-Hopとかもごちゃごちゃで聴いてて、ギターも買うし、Manhattan Recordsに行ってHip-Hopのレコードも買うし、何をやったらいいか分からない状態で、とにかく音楽をずっと聴いてて。

当時から家にレコードプレイヤーはあったんですか?

ALAMAKI : レコードプレイヤーはあったけど、ターンテーブルはなくて、親父のレコードプレイヤーで聴くだけだった。ギターやったらカッコいいかな?って思って、とりあえず買ってみたんだけど、全然上達しなくて、すぐに辞めちゃって。それとダンスをやってみようかな?と思って、ダンスのビデオ見たけど、俺には無理だなと思ったし。ラップとか歌はどうかな?って思ったけど、俺音痴だし、諦めて、それでも音楽が好きだから、レコードだけはずっと買ってたね。高校1年の時に、地元でDJをやってるバイト先の先輩が家に遊びに来て、その先輩より俺の方が3倍近くレコードを持っているのを見て「こんだけレコード持ってるなら、お前DJやってみたら?」って言われて、そこでようやく「その手があったか!」って気づいて、ターンテーブルを買ってから今に至る感じかな。性格的にもDJが一番向いてたのかなって思うし、オタクだし、収集癖あるし、根暗な性格がDJに向いてるかなと思って。

ALAMAKIさんが記憶にある中で、一番最初に聴いた洋楽って何ですか?

ALAMAKI : これは母親にもめっちゃ言われるし、自分でも良く覚えてるんだけど、3歳くらいの時に、オリビア・ニュートンジョンの「そよ風の誘惑」っていう、何かのCMの曲だったんだけど、この曲が好き過ぎて、当時はレコードとカセットテープしか無い時代で、何度も母親に「もう1回かけて」ってお願いしまくったら、母親も面倒になってきて、この曲だけをリピートするカセットテープを作って、ずっと家でかけてたらしい。

人前でDJを始めたのは何歳の頃ですか?

ALAMAKI : ターンテーブルを買った2ヶ月後くらいに、さっき言ったバイト先の先輩が声をかけてくれて、それが15の時だね。六本木のNUTSで初めてやった。お客さんも20人程度しかいない、小さいイベントだったけど。最初のうちはみんな面白がって、地元や学校の友達も来てくれてたんだけど、始めて1年後くらいには、みんな遊びに来なくなって(笑)。

ではキャリアとしては15年以上・・?

DJ ALAMAKI : 今19年目だから、来年で20年だね。まあ最初のうちはほとんど遊びなんだけどね。

現在、HARLEMのBorn FreeでメインタイムでDJをされていますが、HARLEMでメインタイムを担当し始めたのはいつ頃からですか?

ALAMAKI : 単発のイベントでは20、21歳の頃、先輩のイベントでやらしてもらったりとか、帯とかはなかったけど、自分でもイベントも持ってたし。月1のレギュラーでやるようになったのは22歳の頃かな。それは自分主導で企画したイベントだったり、KEN-SKEくんと一緒にやってたパーティーとかでやってたね。

ゲストで呼ばれたりするのもあるけど、結構、自分発信のイベントをやってるよね?

ALAMAKI : そうですね、勿論、人に呼んでもらえるのはありがたいです。ただ、単発としてはいいんですけど、本当に自分がやりたいものとか、こういう音楽を表現したいって時に、誰かのイベントに出て、他のDJは違うことを表現したいと思っている中で、自分がやりたいことを無理矢理やるのであれば、面倒ですけど、自分でゼロから作った方が、表現出来るのかなって。めちゃくちゃ面倒臭い部分もありますけど、そっちの方が気持ちも楽ですし、楽しいですし。やりたい事を完璧に出来なくても、誰かのせいにしなくてもいいじゃないですか。自分の責任でやれるんで、そういう意味では楽ですよね。作業とか、労力の面では、面倒なこともありますけど、DJとして気持ちの上では、クリーンでいられるって言うか。

イベントをやる上で、一番大変な部分は何ですか?

ALAMAKI : 企画して、コンセプトを決めて、同じ志を持つ人達を集めて、その人達の心に火をつける作業が一番大変だと思います。やっぱり、自然と同じ方を向いてくれるっていうのが大事で、無理矢理だと意味がないんで。一緒に楽しく盛り上げていこうって思って貰うのが、1番難しいと思います。

そういう感覚って、どういう風に周りに伝えるんですか?プレイでですか?

ALAMAKI : いや、伝えきれてないと思います。全員の気持ちを同じところに持っていくことは、俺だけでは出来ないですし。でも、その中の何人かが共感してくれて、同じところに向かって一緒にやってくれる人も結構いるんで。DJプレイもそうですけど、フロアにいるお客さんを100%最高な状態に持って行くことは出来ないですけど、自分が思い描くものに共感してくれている人達を、どこまで楽しませられるか?っていうところだと思うんで。Born Freeでも、全員に伝わってるとは思っていないんですよ。結構、HARLEMの中では特殊と言うか、今までに無い事をやってるんで。捨てる部分は捨てて、自分が良いなって思うところは伸ばしていくスタンスで、外国人のお客さんも含め、Born Freeを好きって言ってくれる人で盛り上がってきてますね。

音楽的なミーティングはするんですか?

ALAMAKI : いや、そこまで細かくはしないですね。毎週のBorn Freeを聴いてくれれば、理解できる子は、ある程度把握してくれますし、伝わりきらないとしても、そこまで強制的にやって貰うという考えじゃないんで。あまりにも合わければ、無理してやる必要も全くなくて、強制的にやるっていうのは不健康かなと思いますね。

音源的な部分はシェアしたりするの?

ALAMAKI : それはしますね。同じ感覚を持っていて、それを良いって思ってくれる子達とは、音楽と情報、スキルは常にシェアしながら、皆で伸ばしていこうって感じです。レコードの時代は、持ってないと買う必要がありましたけど、今は良くも悪くもデータなので、全部を与えてしまうのは良くないとは思いますけど、同じ方向性を持っていて、日々努力してる子達にシェアするのは全然いいのかなと。何の努力も無しに「データだけください」って人にはゴメンねって感じですけどね。

そんな図々しい子いる(笑)?

ALAMAKI : たまーにです、本当にたまに。

あげてばかりですか?逆に音源を貰う事もある?

ALAMAKI : ほぼ無いですけど、たまに。割合で言うと9:1くらいですかね。自分から9を伝えて、1返ってくると言うよりは、そこで得られる1で、自分自身、少しでも成長出来るので、惜しまずにでいいと思うんです。特別な何かを持ってる子、自分にない感覚やセンス、良いものを持ってる子に関しては、損得抜きで、周りから影響や得られるものって沢山あって、逆に彼らのお陰でやれている部分もあるので、若い子達には感謝してます。

HARLEMでレジデントというか、自分のイベントを獲得するまでに苦労した経験はありますか?

ALAMAKI : HARLEMの金曜日の帯をやって8年くらい経つんだけど、元々はBXのイベントで、それが始まる前まではメインフロアで帯をやったことが無かったから、帯をやりたいって思いはあったけど、いざ下のメインフロアで自分のイベントが始まってみたら、BXで長くやってた「慣れ」っていうのがどうしてもあって、嬉しい感覚もあったけど、達成感はあんまり無くて、逆にプレッシャーの方が大きかった。特にBorn Freeになる時は、嬉しいという感情よりも、その何十倍ものプレッシャーがあって。当時は金曜日も難しい状態が続いていた中での、Born Freeのスタートだったんで。急に毎週俺一人でやれって言われても、俺だけでダメな状況をひっくり返す程の力は持ってないって、自分自身でわかっていたし、結構なギャンブルだったと思うし、お店的にも結構なギャンブルだったと思う。2年前の8月に始めて、Born Freeが凄く良いPartyになってきた今だから言えるけど、当時始める時に「ダメだったら年内でクビ切って下さい」っていう条件で始めてて。俺は延命したりするのがあんまり好きじゃないから、ダメだったらバッサリと。

それはお客さんの入り的に?

ALAMAKI : そうですね。でも、入りがちょっと悪かったとしても、イベントとして可能性を見てくれるのであれば、やっている俺も、お店も、何か先に光が見えるんであれば、そこに向かって続けましょうっていうのはありましたけど、結構ギャンブルなことをしたので。パーティーのやり方とか、DJプレイも含めて、それまでのHARLEMの歴史の枠から、完全に外れた、新しいHip Hopだったり、今言われているFestival Trapじゃなくて、Hip Hopで言うTrapミュージックだったり。今のHip Hopは、ほんとんどがそういうのですけど、まだ当時は、そこをピークに持っていくパーティーが無かったから。今でこそ当たり前なんだけど、当時はまだギャンブルで。でも、それをやったら、外国人のお客さん達が喜んでくれて、海外からのお客さんがめちゃくちゃ増えて、半年経って「良かったー」とは思えたけど、正直に言うと、そこまではプレッシャーが・・・。

とは言え、手応えは最初からあったでしょう?

ALAMAKI : いやぁ~「悪くはないな」とは思ってましたけど、だけど勢いだけで持っていくしかない部分もあったんで最初は「やってやるぞオラァ!」みたいなね。若い奴らと「Yeah!!」みたいな。俺ももう、頭のネジ1個外してやってる感覚は半年くらいあったんで、8月に始めて、年明けるまでは全速力で、手応えというよりかは、何とかこの状態を上向きに持って行くことだけを考えていたので、冷静に「イケるかな?」って見れたのは、半年経ってからですね。

DJ ALAMAKI at Club Harlem. (Instagram: @clubharlem)

ちなみにHARLEMのメインフロアで帯っていうのは、BXでやり始める時から目標にしていたの?

ALAMAKI : 勿論、メインフロアでお客さんを頂点までブチ上げるっていうプレイも大好きですし、目標にはしてました。でも、真逆の、ラウンジでゆっくり音楽を聴いて欲しいみたいな、座ったままで気持ち良くなって聴き入ってしまうみたいなプレイも大好きですし、どっちも好きなんで。自分が好きなプレイスタイルって沢山あるんで、BXだったらBXらしさ、ちょっと洒落た感じの、メインフロアでは出来ない事をやりたいっていうのはあったんで、BXはBXで好きなんですよ。絶対にメインフロアじゃなきゃ嫌だとか、正直そういう感覚は今でも無くて。上なら上で、他の箱なら他の箱でみたいな。メインフロアでの帯っていう経験が無かったんで、一度やってみたいという気持ちはありましたけど、メインフロアだから凄い!とか、そういう感覚は無くて。ラウンジでめちゃくちゃいいプレイする人なのに、メインだと全然ダメだとか、その逆も然りで、俺はどっちも出来るのが一番理想だなっていう考えなんで。

単に経験として、メインフロアの帯を持ちたいという感じですか?

ALAMAKI : この歳になってみて、野心という意味では、他のDJよりも欲求は薄いのかなとは感じますね。俺そういう野心弱かったな~と。何が何でもみたいな感情は、あんまり無かったんで。求められて、使って貰えるなら、よろしくお願いしますみたいな感じだったんで・・(笑)。

週末のHARLEMのメインフロアのメインタイムを務めているDJの中では、年齢的には完全に若いと思うんですけど。

ALAMAKI : もう35になる歳だから、バリバリ中年なんだけど、先輩達と比べると、一個下の世代にはなるかな。

Born Freeを始めた時のプレッシャーと言うのは、一個下の世代という年齢的な部分のプレッシャーもあったんですか?

ALAMAKI : いや、その前にやっていたイベントが終わる時にも、一緒にやってたDJとして、俺にも当然責任はあって、なのにイベントが終わるというのにも関わらず、今度は俺がメインで新しく始めるってなった時「これをコケたら結構アウトだな・・」っていうプレッシャーかな。金曜日に関しては、Born Freeの前から関わってきてるから、一応自分も看板に載せてもらってたイベントを終わらせるって言うのは、俺自身も戦犯だから。それを、自分だけ立って新しく始めるって、正直ありがたいけど、でも「マジで・・?」っていうのもある。

自分自身に対するプレッシャーですね。

ALAMAKI : そうですね、自分も関わって、みんなでやってきてダメだったものを「次はテメーだけでやってみろ!」って言われても「マジで!?」っていう(笑)。正直、成功出来るっていう確信なんて無かったですし、やれることを本気でやるしかなかった。頭を使ってこんな風にやろうみたいなのも、全く意味がないってわかっていたし、それなら自分が思う事をフルでやってみて、ダメだったら自分がイケてないってことで諦めもつくし、逆にやりたくもないDJをズルズル続けてクビですって言われる方が一番嫌で。今自分が感じてる、これがカッコいいと思うものを全力でやってみて、それで結果が出ないならしょうがない。ある意味では、やるべきことが1個だけになったんで、逆にやりやすかったのかもしれませんね。本当に余計なことを考えないでやったんで。変な意味じゃないですけど、例えが悪いかもしれないですけど、決死の「帰りの燃料積まないで行ったるわ!」っていう気持ちだったんで(笑)。陸地までたどり着かなかったら、引き返す気はありませんっていう気持ちだったんで(笑)。

でもそこまでのプレッシャーと言うか、DJに限らず、色んな仕事に言えるかもしれないですが、大好きなことを全力でやって、ダメだったら、後戻り出来ないみたいな環境ってどうなんですかね?

ALAMAKI : いやいや、DJ辞めるとか、そこまでではないですよ。DJっていうライセンスがあるわけでもないし、試験を受けて免許を取るものでもないんで、他の職業と比べたら、機材を買ってDJ始めた1日目の人も、30年やってる人も「DJです」って言えばDJなんで。なので、イベントで失敗しても、DJを辞める「必要」はないと思ってますし、俺は還暦までDJを続けるつもりですけど、DJだけで飯を食うかって言われると、そこに関しては色んな選択肢があってもいいと思ってます。別に会社員しながら週末だけDJの人も、俺はDJだと思うんで。DJだけで飯を食おうっていうのをゴールにしていると、イベントを失敗したらDJを続けられないっていうマインドになっていきますけど。俺は最初からそういう風には考えてなくて、でも、今はお陰様でDJと、DJに関わるA&R的な仕事で生活が出来ているんで。でも、これから5年後、10年後、どんどん環境は変化していくと思うんで、DJを続けていることが「DJ」なんだと思うんですよね。俺は、あまりそこの恐怖心は持ってないです。でも今のシーンを見ていると、そこに恐怖心を持ちながらDJをしている人は多いのかなとは感じます。別に1つのイベントをクビになったからと言って、DJを辞める必要はないですよね。楽しくて、好きでDJやってるのに、クビになる恐怖を持ちながらDJをするのって、面白くないじゃないですか?それって凄くストレスじゃないですか?そんな精神状態で、本当に自分が良いと思ってる音楽をお客さんに伝えられるとは、俺には思えないですね。

だからALAMAKIはソングセレクションも他のDJとは異なるんだろうね。勿論、お客さんを盛り上げると言う前提はあるんだろうけど、DJという仕事の捉え方の部分で。

ALAMAKI : ビートルズもマドンナも、めっちゃPopsだと思うんですよ。最初の方にも言いましたけど、俺は恥ずかしいくらいのPopミュージックも大好きですし、逆にコアな音楽とかも。俺はRockを聴いた時、Rockというジャンルよりも、Rockn’Rollの精神とか、Punkの精神が、俺の中にあるHip Hopの精神に通ずるものがあって、今の体制に対して反発したり、既存のものに対して、メディアだったり、音楽業界だったり、社会とか、全部含めて、そういうものに対する時の若者のエネルギーが、音楽で表現される部分に俺は凄く惹かれたから。世代的にはHip Hopをやってるけど、あと20年若かったら、Punk、Rockやってたでしょうし、本当に凄くPopsも好きなんですよ。だから、俺は矛盾してて、嫌いなものも勿論ありますけど、良いPopsは好きだし、Punk、Rockでも、嫌いなものはあるし、カッコ良くないものは、カッコ良くないって思いますし、ジャンルではなく、自分が良いと思うものがカッコいいというシンプルなところですよね。

※パート2はこちらから

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関連: DJcity Japan Interview: DJ HAZIME Pt.2

Aviciiリミックスコンテスト優勝者、Tokima Tokioが制作について語る

DJcityとGeffen Recordsの共同企画、Aviciiリミックスコンテストにて見事優勝をされた、東京のプロデューサーTokio Tokimaにインタビューをしました。今回彼はコンテストに向けて制作したリミックスやプロデューサーとして大切な事について語ってくれました。なお、彼のオフィシャルリミックスは10月13日リリース予定とのことです。

まずはリミックスコンテスト優勝おめでとうございます。

Tokima Tokio : ありがとうございます。

早速ですが、DJcityのAviciiリミックスコンテストに参加しようと思ったきっかけを教えて下さい。

Tokima Tokio : 普段の仕事では全く違った音楽もやっているんですが、ダンスミュージックが好きで、結構日課として海外のダンスミュージックのメディアとかをチェックしているんですよ。確か、Your EDMだったかな?そこでリミックスコンテストの記事を見ました。実はDJcity経由の参加ではなくて。コンテストを知った時点で締め切りまで1週間を切っていて。でも、元々応募期間は10日間くらいでしたよね?それで「これや!」と思って、とりあえず参加したというのが経緯ですね。

曲中のトラックに関しては、ゼロから作りあげたのですか?それともストックがあったのですか?

Tokima Tokio : 完全にまっさらな状態からですね。もしかしたら、リミックスコンテストの記事を4年前に見たら、参加していなかったかもしれないですね。

何故4年前なのですか?

Tokima Tokio : 4年位前のEDM全盛期の頃は、僕は流行りの音と言うよりは、Bassミュージックが好きで。BPM100か150くらいのをよく聴いてて、それを使って何かやりたいと言うのがずっとあって。今だったら、自分のやりたい事と、世の中の流れがマッチするのかな?っていうのがありますね。

なるほど。リミックスの設計と言うか、どのような制作工程なのですか?

Tokima Tokio : BPM100くらいのDancehallが好きで、最初にまず、BPM100の曲にしようと考えていて、最終的には96に落ち着いたんですけど。アコギで鼻歌を歌いながら、原曲のメロディー、歌詞を引き立たせられるコード進行を考えました。そこから、ギターで作ったコードをピアノに置き換えて、ピアノとボーカルだけを流して、これだったら原曲よりもエモい感じが出るっていうのを作って、そこにDancehallのビートとベースを乗っけました。基本は、ベースとドラムで如何に気持ち良くさせるか?を考えて作って、そこに上音を入れるという感じですね。ボーカルをチョップしてリフにするのってあるじゃないですか?それも、作る前から考えていて、最近みんなやってるんですけど、流行りの手法を取り入れつつも、如何に他の人達とは違った音にするのか?っていう部分も挑戦したかったポイントですね。流行り+オリジナリティはダンスミュージックの醍醐味だと思います。

使っているDAWは何ですか?

Tokima Tokio : Ableton Liveです。入力には鍵盤のMIDIキーボードを使ってますけど、中学の頃にギターを使って作曲を始めたんで、実はギターの方が得意ですね。

プロフィールを拝見させて頂きましたが、アメリカ在住の経験もあり、それ以外は謎に包まれている印象でしたが、普段はどのような活動をされているんですか?

Tokima Tokio : 普段から音楽を中心に仕事をしています。CM制作会社さんや、映像制作会社さんからの依頼を受けて、バックグラウンドミュージックを制作しています。でも、ずっとダンスミュージックは好きですね。10年くらい前にElectroが凄く流行った時期があって、あの時期にDTM(Desk Top Music)を始めたんですよ。2008年くらいですかね。その当時、初めて作った曲がYelleのリミックスで。他にもDigitalismとか。それと、Major Lazerもコンペをやっていたんですよ。今考えると、あの頃は結構メジャーなアーティストがコンペをやっていたなと思いますね。DTMを始めて1年目やったんで、自分の名前を広めるためにも色んなコンペに参加しましたけど、やっぱり負けましたね。負けたんですけど、色んなところのブログ系のサイトで、いい感じに最初のリミックスから取り上げて貰えて、そこから海外のレーベルでリリースする事になったんです。国内では、Microsoftとかのウェブサイトの音源を作る仕事を受けたり。少し上向きにはなったんですけど、そこから先がなかなか進まなくて。当時はAviciiはProgressive Houseとか作っていたと思うんですけど、僕もElectro後期は結構Progressive Houseとかを作っていて。でも、全体的なシーンはどんどん派手で激しい方向にシフトしていったんですが、僕はそっちにはシフト出来ない感覚があって。自分のやりたい音楽をやっていたら、食べていけなくなるというのは感じながらも、でもなんか、そこで音楽を辞めるのは違うし、自分が思っているものと違う作品を、自分の名前でリリースするのも何か違うって感じていて。だからとにかくプロの音楽家として食べていけるようにしようと覚悟を決めて、バックグラウンドミュージックの仕事とかを受けるようになったんです。でも、僕はダンスミュージックが好きなんで、常にシーンの流行を把握しながら、ずっと機会をうかがっていた感じですね。

プロデュース以外に、DJもやるんですか?

Tokima Tokio : 2011年とかは、月に10数本はDJをやっていました。ageHaのプールサイドとかで地道にに活動していましたね。

その中で、徐々にDJメインからプロデュースの方へシフトされていった感じですかね?

Tokima Tokio : そうですね。プロデュースをメインにしようと思いましたね。今後クラブでDJをする機会があったとしても、自分の曲をかけないでプレイするのは、あんまり自分の中では考えられなくて。

なるほど、世界的に見ると、そのスタイルが主流になってきている状況はありますよね。

Tokima Tokio : プロデュースをしないDJが悪いとは全く思って無いです。でも、やっぱり僕にとっては、自分の曲を発表する場であると考えているので、そのスタイルが僕にとってのDJだという考えですね。

リミックスコンテストの話に戻りますが、完成までにどのくらいかかりましたか?

Tokima Tokio : まず、参加を決めた時点で1週間を切っていて、その日に数時間でコード進行だけ考えました。別件の仕事の納期が、リミックスコンテストの締切日と同じ日で、当然、仕事の納期は守る必要があるので、まず先に仕事を終わらせて、そこからリミックスに取り掛かって、それが締切の14時間前でした。そこから寝ずにリミックスコンテストの作品制作に没頭しました。常に時間との戦いですよね。

コンテストに作品を提出してから、他の参加者のリミックス作品も聴きましたか?

Tokima Tokio : ファイナリストになった10名の作品は勿論聴きました。

他のファイナリストと自分の作品を比べて、優勝する感覚はありましたか?

Tokima Tokio : それは半々ですね。勿論、自分の作品なんで、完成した時点で自信はありましたけど。ただ、ファイナリストに選ばれた時点で一番最初に思ったのは「ちゃんと聴いてくれたんだ」ってことですね(笑)。僕みたいに、有名ではない人間の作品が選ばれたことに対して、しっかり1曲1曲聴いてくれたんだって思いました。

いざファイナリストの中から優勝の座を得た現在は、どのように感じていますか?

Tokima Tokio : 自分的にはそんなに変わっていなくても、周りの評価がガラッと変わったかなと思います。でも、周りの評価って大事じゃないですか?これから自分のやりたいことをやっていくためにも。

新規のリミックス制作のオファーなど来たりしていますか?

Tokima Tokio : リミックスオファーではありませんが国内の音楽プロデューサーの方やゲーム会社の社長さんが会いたいと言ってくださったり、新しい出会いはやっぱり増えましたのでこれから結果に繋げていければなと思います。

海外在住の経験があると言う事で、日本語圏以外の情報を得ると言う部分が役に立っている感覚はありますか?

Tokima Tokio : 英語はそこまで喋れないですよ(笑)。日常会話くらいです。でも、日本と海外を分けて見ているというわけではないですが、僕は海外のプロデューサー達が好きで、ニュースや動向は常にチェックしていますね。

今後の目標を教えて下さい。

Tokima Tokio : 音楽プロデューサーとして、音楽をやっている人間として、グラミー賞を取りたいとか、プロデューサーとしてLAでスタジオワークやりたいとか、そういう事が出来たらいいなとは思いますけど、そこが目標じゃないですよね。結果としてそういう風になれば面白いとは思いますけど。やっぱり根底にあるのは、一人の音楽ファンとしても音楽プロデューサーとしても良い音楽に出会いたいし、自分の音楽を作り続けたいというのがありますね。自分が「これだ!」って思えるものが出来たらいいと思います。勿論、大きなフェスで大勢の前でプレイしてみたいというのもありますけど、それは結果を出せば付いてくることだと思うんで。フェスに出たいから楽曲を作ると言うよりは、楽曲が良かったからフェスに呼ばれるみたいな、順番的にはそっちなんだと思います。

音的な部分では、どういった音楽をメインにというのはありますか?

Tokima Tokio : そうですね、今は今回のリミックスみたいなのが旬だと思いますし、来年もその流れはあると思います。でも、2018年はEDM全体の流れも大きく変わっていくと思うんです。往年のEDMは、ほぼ無くなっちゃうんだと思います。みんな「次何がくるんか?」というところで探している状態だと思うんですが、僕も多分探しながらやっていくと思います。

リミックスコンテストに参加したいと思っている人がいる中で、実際に作品を提出するにまで至る人は凄く少ないと思います。今後リミックスコンテストに参加したいと思っている人にアドバイスをいただけないでしょうか?

Tokima Tokio : 特に音楽を始めた頃って、どうしても音を足したくなっちゃうんですよね。多分それで、永遠に完成しないパターンになっていくと思うんです。いかに無用なものを省くか?っていう視点も大切だと思います。Less is moreという言葉があるくらいなんで。結果、今回のリミックスも音数が少なく仕上がりました。さっきの話に戻るわけじゃないですが、制作を始める時期って、どうしても音を足したくなっちゃうんですよね。

そうですよね。当たり前のことですけど、まずは完成させて世の中に出すことが第一歩ですもんね。

Tokima Tokio : それと締め切りも大事ですよね。自分の個人的な作品に関しては、自分でも中々偉そうなことは言えないですけど、でもやっぱり仕事の締め切りは、必ず守らないといけないですよね。ここ3年くらいは、自分発信で音楽を作ってなかったので、今回のAviciiのリミックスコンテストが本当に良いきっかけになりましたね。今後はオリジナルの楽曲を発信していきたいですし。でも、それって期限は自分じゃないですか、だからこそ絶対にやりたいなっていう思いが今あります。多分、次の曲が一番自分にとって大事かなって思っています(笑)。

今プロデューサーとして注目が集まっている中ですからね。

Tokima Tokio : 今はどこかに音源を送っても、聴いてもらえる状態じゃないですか。多分業界の中でも「日本のTokima Tokioっていうのはどんなんや?」って思ってくれているんで。

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関連: Aviciiの’Without You’リミックスコンテスト優勝者発表

ラジオでは放送されないLatin Trapの人気が未だに上昇中

Bad Bunny
Bad Bunny (Photo source: Facebook)

ラジオでの放送されないLatin Trapの人気が未だに上昇中であるとRolling Stone誌の記事で述べられていました。

このLatin Trapというジャンルはアメリカで今トレンドであるTrapのスタイルをラテンアーティストであるOzunaFarrukoBad BunnyそしてDe La Ghettoなどが取り入れたことにより人気が始まりました。

ユニバーサルミュージックラテンの販売担当取締役であるHoracio Rodriguez氏は「Latin Trapはラジオで放送されないにも関わらず人気がものすごく上昇している、若者達がこの音楽を聴くことがカウンターカルチャーとなっている。」とコメントしています。

Hispanic Latin Raidoの代表であるVictor Martinez氏はラジオでLatin Trapが放送されない事について、「我々は15年前、Reggaetonが出てきた時にも同じ会話をしていたと考えられる、問題は歌詞の内容と卑猥さである。そしてクリーンバージョンを出さないんだ。」とコメントしています。

またLatin Trapではありませんが、Becky GがBad Bunnyをフューチャリングに迎えた楽曲”Mayores“がBillboardのLatin Airplayチャートで32位にランクインしています。

Latin Trapは長い間Reggaetonが支配していたとも言えるスペイン語のHip-Hopシーンに大きな影響を与えていると言えるのではないでしょうか。

下記でFarruko、Bad BunnyそしてRvssianの新しいシングル”Krippy Kush”を視聴できます。


関連: Latin Trapの歴史を、そのパイオニア達が語る

DJ RENAがDMC Japan優勝、練習方法等について語る

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DJ RENA at Womb in Tokyo, Japan. (Photo credit: DMC Japan Final)

先日行われたDMC Japan Finalのシングル部門で見事優勝を飾ったDJ RENAが、DJcityエクスクルーシブインタビューに答えてくれました。現在12歳の彼は2016年に小学生として初めてDMCに挑戦し、今年は中学生となって2回目の挑戦でした。

今回彼が披露した6分間のルーティンは、各地方予選を突破したターンテーブリストに混じった中でも素晴らしいパフォーマンスで見事、10月1日にロンドンで行われるWorld Finalの切符を手にしました。

DJcity YUKI(以降Y) : DMC Japan Finalで優勝した感想を聞かせてください。

DJ RENA : 優勝した瞬間、嬉しい気持ちはあったんですけど「ほんまにRENAかな?」みたいな不安もありつつ、嬉しいのと不安と両方ありましたね。

Y : 全ファイナリストのプレイを見た後でも、自分の優勝を思い描けましたか?

DJ RENA : いや、みんなのレベルが高くて、個性も激しくて、だから最後はジャッジの判断かなぁと思いました。ジャッジの好みもあったのかなって。トップバッターだったので、不安なところもありましたし。

Y : 自分のファイナルのプレイを振り返ってみてどうですか?

DJ RENA : 良かったところは、みんなが見ても飽きないように、ルーティンの中で色んなことをやったことで、最初はちょっと強めでやって、最後に起承転結みたいな感じで締めをもってきて。スクラッチも結構みんなよりかは、バリバリのスクラッチで、シンプルで飽きのこない感じで出来たところです。

Y : 自分としては100パーセントの出来でしたか?

DJ RENA : いや、100パーセントではないですね。ちょっと雑なところもあって。

Y : 今回のルーティンはどのように組み上げたのですか?

DJ RENA : 師匠のHi-Cさんにも見てもらいつつ、色んな人に意見を貰って。家族とか、後はターンテーブリストとか。色んな人の意見を聞きましたね。1回自分で組み上げたものを動画に撮って、それを送って見てもらって、アドバイスを貰う形ですね。アドバイスを貰った部分の修正をしたり、良くしたりして完成させました。

Y : 完成させるまでにどれくらいの期間がかかりましたか?

DJ RENA : 半年かかるか、かからないくらいで出来ました。

Y : 完成したルーティンはどのくらい練習しましたか?

DJ RENA : 学校もあったんで、学校終わってからとか、朝練とか。夏休みに入ってからはほぼ毎日ですね。日によって違うんですけど、朝は3時間ぐらいやって、昼からは夜までバリバリやって。1日10時間くらいやってましたね。

Y : そんなに毎日同じルーティンを練習すると、飽きてしまうことはありませんか?

DJ RENA : あー(笑)。それはちょっとありまして。練習ばっかりしていると、練習で生まれるミスがあるっていうか、なんでかはわからないんですが(笑)。普通だったらミスらないところを、ミスっちゃったりして。練習すればするほど、初めの頃には無かったミスが出てきちゃうことがあったんです。それでも練習はしますけど。自分でもよくわかんないですけど、とにかく練習だけはめちゃくちゃしました。

Y : 大きな鏡の前で自分の練習をチェックしていたと聞きましたが。

DJ RENA : ボディートリックと自分のスタイルっていうか、見た目を気にしたり。ポーズとかを見ましたね。鏡を見て特に意識したのは、自分のパーフォーマンスがのれているかどうかですね。

Y : そのポーズや体の動きも、誰かにアドバイスを貰ったんですか?

DJ RENA : いや、そこは全部自分で判断してやりましたね。

Y : A-Trakよりも若くして優勝するという周囲の期待があると思いますが、自分でも意識する部分はありますか?

DJ RENA : はい。みんなは「まだ時間がある」って言ってるんですけど、正直、早くタイトルを獲りたいなみたいな。

Y : 良い意味でプレッシャーになってきてますか?

DJ RENA : そうですね。日本を背負ってやるっていうのがプレッシャーでもありつつ、A-Trakの記録にも、自分がだんだん近づいてるって言うのも、プレッシャーになっている感じですね。

Y : A-Trakの記録の部分が大きくフォーカスされているけど、優勝の先にあるものは何か考えていたりしますか?

DJ RENA : 今はとりあえず、ワールドチャンピオンっていうのが。今考えているところはそこで、その後のことよりも、まずはワールドチャンピオンを獲ることだけを考えてます。

Y : すぐにWorld Finalですが、ルーティンはどうする予定ですか?

DJ RENA : World Final用にまだ、用意はしていないんですけど、ちょっとは変えようかなと思ってます。

Y : Finalで注目されているのが、同年代のK-SWIZZですよね。彼の存在は同年代という部分で意識していますか?

DJ RENA : まず、僕、英語をあんまり喋れないんですけど、それでも親切で優しいし、ルーティンも僕ぐらい上手くて。オンラインでも活躍していて。DMC New Zealandも勝つと思うんですけど、ファイナルで会ってみたいし。今、彼と一緒のチームを組んでいるんですよ。Super Beast DJsっていう。1回実際に会ってみて、一緒にルーティン作ってみたいなって思っています。

Y : ライバル心みたいなのはありますか?

DJ RENA : ライバル心みたいなのはあんまりないです。同じような考えを持った仲間みたいな感じかもしれないですね。

Y : もし、今回のWorld Finalで優勝してしまった場合は、夢が現実となってしまいますが、その次の夢として、Crazeの3連覇みたいな方向性も考えていたりしますか?

DJ RENA : あーーーうーーーん。気分次第ですね(笑)。めっちゃ上手くなっていたら、行くと思いますし。誰が来ても勝てるなって思ったら、何連覇でも行きたいなみたいな。行けるかどうかは、わからないですけど。行けたら行くみたいな感じですね。連覇したら仕事も増えると思いますし。

Y : 既にDJとして生計を立てていこうという意気込みですね?

DJ RENA : そうですね。DJとして生きていけるか、わからないですけど、自分の中心にしていたいですね。

Y : 家族はDJとして生きることを支持してくれていますか?

DJ RENA : サポートの部分で、機材を買ってくれています。でも、針とかは自分のお小遣いで買っています。大きなお金の部分は、買ってもらっています。結果を残したら、買ってくれるみたいな状態ですね。そんなに自分の家がお金持ちと言うわけではないと思うんですけど。まず、目標があって。最初は、Japan Finalに進出出来たら機材を買って貰えるという感じで、実際に進出して買って貰いました。それで次は、Japan Finalで優勝したら買ってと頼んだんですが、World Finalの優勝じゃないとダメとなったんで、そこに行きたいですね。

Y : DMC Japanで優勝したことにより、背負うものも出来たと思います。そして、RENA君が優勝したことにより、他のDJ達にも年齢的なことも含め、様々な影響を与えたと思います。今後は追いかけられる側になったと思いますが、その部分はどう感じていますか?

DJ RENA : 正直、今はまだわからないですが、今後そういう部分が出てくる気がしてます。でも、2位のBuck$さんが凄く面白いことをやっているのを見て、自分が負けてたかもしれないと思ったし。やっぱり来年や再来年になったら、もっと自分の想像を超えた人たちが出てくるんとちゃうんかなという感じはしますね。今の流れやったら。

Y : DJを初めてそんなに長くないのに、ここまでの成長と躍進に何か秘訣はありますか?

DJ RENA : 上手くなる方法として、僕の場合は、YouTubeを見て、それをひたすら出来るまで練習する。でも、練習!練習!って気持ちじゃなくて、遊びみたいな気持ちで、適当にやってみようみたいな感じの。ターンテーブリストってルーティンを作る時に、ジャグリングのパターンみたいなのがあって、そのジャグリングのパターンで難しいのを作ったら良い感じになるのかなって。結構カッコいいやつとか。だからYouTubeを見て、適当に遊んでみて、良いのが出来たらそれを取り入れて行く感じですね。真似するのが一番。

Y : YouTubeでは誰を参考にしているんですか?

DJ RENA : DJ AKAKABEさんとか。AKAKABEさんは簡単なのも、難しいのもやっていて。あとはDJ Kentaroさんとか、B2っていう人も見ていますね。それから昔の人もみますね。ワードとかも、昔の人はめっちゃ使っているんで、そういうのから、パクろうかと思っています。まずは、完全にコピー出来るようにして、それが出来るようになったら違う曲で試してみて、そのフレーズが出来るか。それが出来たら、自分のモノに出来たかなって感じで、それの繰り返しを、色んな人の技でやっていますね。それで出来るようになったことを使って遊んで、偶然何か出てくるみたいなところです。

関連: SONPUB (Monster Rion)がプロデュースとDJについて語る

SONPUB (Monster Rion)がプロデュースとDJについて語る

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Monster Rion (Photo source: Instagram)

プロデューサーデュオのMonster Rionの1人であり、プロデューサー/トラックメーカー/DJという多彩な活動をするSONPUB。彼は音楽やストリートカルチャーに感化され、高校時代をロンドンで過ごす。その後、ElectroからHip-Hop、Bassミュージックまで様々なジャンルの音楽性を兼ね揃え、日本や海外の大型フェスに出演。2015年より湘南乃風バックセレクターのThe BK Soundと共にMonster Rionを本格始動。2016年にはYellow Clawのオフィシャルリミックスを担当。又今夏にはMonster Rionとして3年をかけたアルバム、”MESSAGE“がavexよりリリース。リリースパーティーは2017年8月25日(金)にWombで行われます。

DJcity YUKI(以降Y) : トラックプロデュースとDJパフォーマンスでは、それぞれ違う部分と似てる部分があると思いますが、両者に関してはどのように捉えてますか?

SONPUB : 曲作りと演奏と捉えてるので全く別物だし、ダンスミュージックアーティストとしての表現や成長にはどちらも必要なプロセスだと思います。

Y : DJ(パフォーマンス)とプロデュースでは、どちらが好きですか?

SONPUB : 根がコツコツ地道に物作りするのが好きな気質なのでトラック作る方が微妙に上かもですが、パフォーマンスもどちらも好きです。僕は18からMPC2000でビートメイキングを始めたんですが、13からギターやドラムを始めていて色々楽器を弾いて曲作りやバンドをしていたので「作ったモノを演奏」がパフォーマンスの基本になっています。いつしかダンスミュージックがブームになった時その二つが両立してないと海外に向けてのアプローチは難しいのかなと思って、そこはマストだと捉えています。

Y : パフォーマンスに関して言えば、いわゆるナイトクラブDJと、フェスティバルで自分の楽曲をプレイしてパフォーマンスするという方法があると思いますが、この違いはどう捉えていますか?両者はリンクしていますか?

SONPUB : 両者がDJとしてのパフォーマンスだった場合ですが、リンクしてる部分はあると思います。幾つか挙げるとすれば、まず「求められる音楽、期待以上の音楽と雰囲気を提供する」、「経験と知識とアイデアが必要」というところかなと思います。ただ実際、双方の現場でプレイされる音は全然違いますよね。今の時代、ジャンルの細分化とリスナーのニーズによって更に細かく分かれるし、またパフォーマンスする側のスタイルや目標にもよると思うので人によっては捉え方は違ってくると思いますが、誤解を恐れず言うならばオリジナリティの差が大きいと思うのでそれが結果として規模感などで現れていると思います。
僕は基本的に「自分の楽曲をパフォーマンスする」方ですが、昔は都内の小箱から始まり近年では主にWOMB/Vision/ageHaなどのクラブを中心に出演させて頂いてたり、またSXSWやUltraなどの大型フェスにも呼んで頂いたりとクラブシーン~フェスシーンとも密接に関わらせてもらってます。「音楽で生きて行く」と覚悟を決めた17歳から今年で丁度20年目、クラブもPOPフィールドもフェスも含め音楽シーンで活動してきて思った事は、どんなにアングラな現場だろうと、フェスだろうと結局クラウドが一つになった時の一体感から生まれる熱量が一番分かりやすくニーズに対応した証拠だと思います。そしてそれがよりオリジナルであればあるほど強いという事になると思っています。因みにそのオリジナリティ表現の定義の1つが「楽曲」だと思います。でもただ雑に盛り上げれば良いわけでもないと思うし、自己満な曲を披露しても意味がない。そこに必要なのはオリジナリティとスキルとセンスが時代に伴った音楽。世界を相手にするという意識が重要ではないかと思います。そうしなければ日本のリスナーもアーティストも今後更に海外との距離もレベルの差も開いていく一方だと思います。特にダンスミュージックやクラブシーンは。勿論トラックを作ってないDJの中には素晴らしい知識と経験とスキルを持った職人はこの国にも沢山いるしリスペクトできる人は何人もいます。そういうDJだからこそFITする現場も沢山ありますし、リスナーにいい音楽を提供する役目を果たしている。どちらも突き詰めれば別物という考え方もありますがまぁ上手に切磋琢磨して共存したいものですね、未来の日本のために。

Y : 世界的なトレンドとして昨今注目されているDJは、楽曲プロデュースが出来て、大きなフェスでパフォーマンスをして、高額のギャラを貰うという1つのパターンがありますが、それに続く形で、日本でもDJによる楽曲プロデューストレンドが大きくなって来ていると思いますが、それに関してはどう思いますか?

SONPUB : 僕も割と長めに楽曲制作をしてますがまだまだ勉強中だと思っているしむしろそういう人が増えて競争が生まれて欲しいと思い、2014年に出したSONPUB10周年アルバムの中に「DJプロデューサーのススメ」というちょっとしたコラムを書いたくらいなんですよ。一時期のDJブームで一気に増えてダサい人もイケてる人もグチャグチャになっている時期があったじゃないですか。そこから段々淘汰されていくのは分かっていたんで、頭一つ抜け出す方法はこれだと思いますってゆう内容です。適当じゃなれないよってゆう。でも今一部の若手はそういう風にだんだんなってきてるのは凄く良いんですけど、まだ圧倒的に足らないと思いますね、そこに対してのみんなの意識というものは。

Y : DJに関して言えば、意識というか、多くの人が「やらなくちゃいけない」っていう感覚は大なり小なり持ってはいると思いますけど。

SONPUB : そうですね、でも現状、やってる人はいると思うんですけど、結果って意味では出てはないじゃないですかあんまり、、成功例がない上に言語も違っておまけに島国。ネガティブに考えれば日本は今世界の音楽シーンの中では完全に田舎寄りの地方都市に見えちゃってるのでこの国じゃこのシーンで成功も高いプロデューススキルを身につける事も難しいんじゃないかと悲観的に考える方もいるかもしれません。因みにstarRoさんてわかります?

Y : はい。もちろん。

SONPUB : 彼のマネージャーさんからstarRoさんが言ってたことを聞いてあぁ..そうなんだと思ったのが、海外に行くとDJ兼プロデューサーっていうのはある程度の楽曲レベルまでいかないとスタートラインにすら立てないらしいんですよ。相手にされないというか、それはアーティストもリスナーもちゃんと判断出来てるって事だと思います。日本という国はそういうのがなくて、なんでもオリジナリティってみなさなきゃという風潮があると。海外の場合はプロデューサーのための学校もあれば、競争率が高い上に情報も共有するサイトも多くあるので才能がある人は努力すればある程度のレベルまでいけるらしいんです。そこがスタートラインっていうレベルが暗黙の了解であってあとはセンスやオリジナリティ、そしてブランディングで勝敗が分かれる。すごくスマートだと思いました。starRoさんもそこに行こうとして頑張ったんだと言ってて。そこが多分この国の人たちにわかってもらえたらなもうちょっと変わるのかなと。

Y : エンジニアリングに関して言えば、チュートリアルのYoutubeのビデオとか、Ableton Liveの使い方とか、基本的に英語で説明じゃないですか。英語も含めその辺は全て理解されているんだと思ってましたが。

Sonpub : いやぁ僕全然そんなでもなくて感覚でやっちゃうというか、まぁできないことはないんだなーって思ってます。言語の話になるんですけど、そこも含めて本格的に分かんないからと言っていられる時代じゃないというか、、ガラパゴス諸島にもほどがあるぐらいの状況になってきてると思うんですよ。変な話、ストリーミングとかに関しても今まではまだちょっとネガテイブな考え方でいたかった派だったんですけどやっぱここ数年で世界のストリーミング市場が急速に根付いてきているみたいで、その理由も含めてやはりそこには肯定派にならないとダメだと思いました。だって逆の選択肢の解決策ってもうインターネットの壊滅とかじゃないですか。それは現実的にはないと思うんで、それならCD出し続けるとかも意味わからないじゃないですか、この国くらいしかないというか、CDがこの国をダメにしてるのかなーと。

Y : なるほど。(笑)

SONPUB : インディーは別として、CDを買ってくれる人に売って売り上げを出す、この国でやる以上まだ必要なことかもしれないけど、CDが未だにメインてのは健康的ではない気がします。リスナーを育てたり、音楽シーンを作っていくって意味ではやっぱりストリーミングと上手に付き合うべきではと思います。結局アーティストもDJも業界人も一般人もみんなリスナーですから。

Y : 僕も今回事前にアルバムを頂いたんですけど、CDプレイヤーを持っていなくて・・・。

SONPUB : ですよね!むしろ僕も昔のmacと車でしかCD聞けなくて、CD買ってくれた友達も同じような状況でっていう、矛盾ですよね。

Y : リリースまで待って、Spotifyに乗ってから全部聴かせて頂きました。CDを音楽の第一メディアと考えるファンがまだいる一方で、より多くの層にリーチすることを考えると、ストリーミングという方法は避けられない時代ですよね。

Sonpub:はい(笑)

Y : CDだと、どうしても流通が国内になってしまいますけど、ストリーミングであれば、海外、アジア、アフリカとか、リーチする層が幅広くなりますよね。

SONPUB : 単純にリスナーからしたらメリットのほうが圧倒的に多い様に思います。まず基本タダだし、いっぱい知らない音楽に出会えるし。物欲は満たされないけど。アーティストやレコード会社側としてみればメイクマネーの方法が変わったのは大きな変化だけど海外ではもう完全にストリーミングメインになっているし成功者の事例も多い。ダンスミュージックとかラッパーとかもう世界を舞台にしているのが基本というか、韓国を中心にアジアのアーティストも少しづつ出てきてるなーとか、結局知名度を作るのが成功になっていくわけじゃないですか、それってストリーミングやSNSのバズで成り立ってて、でもあからさまにバズばかり考えていると、一発屋芸人みたいになってしまうし。やはり世界を巻き込んだバズが一番エキサイティングなのかなと。そこを狙う仕掛けを考えた方がいいのかなと思いますね。できれば一発ではなく継続していくスタンスで。

Y : 音楽のクリエイティブな部分と、ビジネスの部分、バランス良く考えて、仕組みを理解することがアーティストに求められる時代だと思いますけど、偏ることなくブランディングを意識されてますね。

Sonpub : そうですね、ブランディングみたいな事は元々考えていたと思いますが全くお金のことを考えていなかったのが20代のころで、考えてないままメジャーでソロとか出したんですけど、そのときにかなり足元見られるし世間知らずだなーっと痛感させられたので。防衛本能で少しづつ勉強しました。日本でいうとKohhとかそのプロデューサーの人のやり方を見てもそうだし、やり方っていうのがものすごく重要な時代だと思うので。あと時にプロデューサーって立場で人と接する時もあるので、そういう時のために色んな知識がいるんだろうなぁと。例えばDiploとかも影響は受けているんで、Diploは音楽だけじゃなくてそれ以外の側面でいろんなものを持っている人。それこそここ(DJcity)のインタビューでA-TrakやDiploのインタビューを読ませてもらったときにもかなり勉強になりました。

Y : 音楽の部分だけでカリスマ性が生まれた時代を経て、今のネット社会では、DJ/プロデューサーは音楽性以外の側面を持って、それが更にカリスマ性を増大させる感覚があると思いますが、DJ/プロデューサーの目線から見て、理想的な音楽ライフと言うか、理想的な世界とは、どんなものだと考えていますか?

SONPUB : 今後の活動に関しては考えていて、もちろん目先のやるべきことは色々あるんですけど、結局音楽家としてどこに行きたいのかっていうのを考えたらやっぱり世界、、結局今の活動も本当にピュアに充実感を得たいのであれば日本も含め海外での反響をもらうっていうのが僕的には一番だと思っているんで、最近Monster Rionだったり色々な活動を通して勉強させてもらってて、国内マーケットの実態だったりとかも見た上である程度把握できた部分もあるので今後はバランスを変えてみるのもアリかなと。結局音楽はかっこいいアーティストとかっこいい曲が作れて、ワクワクする相手とコラボしたりプロデュースしたり、自分名義じゃなくても、かっこいい曲を世に出してその反響を見てみたいっていうのが大きいです。あとは音楽以外でクリエイティブなこと、もともと絵とか書いてて自分でアートワークやデザインとかもやったりするんで、映像も好きでMVはディレクターと一緒に作ってたりしてて、まだ他にも色々やりたい事はあってそういう別のクリエイティブジャンルで自分の可能性を探ってみたいと思ってます。あと変な話、体力とかも含めて海外で活動するってタフじゃないといけないし、日本人は体自体が外人とは違うじゃないですか、体力も精神的な部分も含め、自分自身のキャパシティを強化したり、今までに手を出したかったけど出せなかったクリエイティブな活動をやってみて、幅を広げたいなと、それって食べるもので自分の思考が変わるのとかと一緒で音楽にも反映するのかなと。

Y : それは確かに物理的な問題としてありますね(笑)。海外のアーティストと一緒に仕事をする、コラボをするという部分で、Yellow Clawと一緒にリミックスをやっていたじゃないですか?リミックスに関してはどう考えていますか?

SONPUB : もちろんプロデューサーにとってリミックスは大きなアプローチ方法だと思います。海外モノのオフィシャルリミックスは過去に自分がやったDuck Sauceも今回のYellow Clawも国内版だったので海外の反響をガッツリは狙えませんでしたがDuck Sauceの場合は本人たちが気に入ってくれてまた別でリミックスの依頼が本人サイドから来たりして嬉しい手応えがあったり、Fatboy Slim x Beatportのリミックスコンテストで3位を獲得した事とかもあってそれなりに国内外からの支持や収穫もありました。でももっとクオリティやオリジナリティ、加えてリンクアップが必要だと思っています。因みに最近PKCZをやっているDARUMAくんとかのインスタとかみてて、トゥモローランドに出た際にYellow Clawのバロンファミリーのアジト潜入しましたとか、BOYS NOIZEとかCassiusとかいろんな人と積極的にリンクしてますみたいな、ああいったメインストリームな現場とのリンクアップみたいなのはもしかしたら、もうちょっと日本にも必要なのかもしれないなと思う部分もありますし、どうなんですかね・・・

Y : 僕結構思うんですけど、日本人全体なのかなと思うんですけど、海外のアーティストが来た時に割と大人しくしちゃう、、感じが、話しかけたりしたらマズイ、とか変な質問したらまずいとか、割と挨拶だけはナイスに交わしてあとは別にそんな話はしないという人が多いかなと

SONPUB : それはアーティストがですか?

Y : アーティスト同士で、そういった中でその部分を自分なりに一歩踏み込んで、相手の印象に残るような会話やアクションができたら今後も繋がっていくのかな?と思います。

SONPUB : それは間違いないと思います。そうですね、人間力問題は日本人全体の社会問題だと思います。外タレ交流に関してはその時の自分の立場によりますが基本積極的に行かなきゃという意識でいます。例えばA-Trakとかはもうリミックスをやるって決まった時点でその日にVisionの日取りを自分で抑えて、そのためにパーティー組んで、 A-Trakを呼んで、たまたまタイミングも合ったんですけど、リミックスもその時に披露みたいな、スピーディーな対応はできて、本人たちとも連絡先も交換したんですけど、そっから更に近づくには多分実際に向こうに足を運んでリンクを深めたりコラボを重ねたり地道な事も必要かなと。やはり人間同士なので。それに結果を出す人がもっと増えないとシーンが盛り上がらないじゃないですか、俺も結構いい年齢なんですけど若手でそういう人たちがもっとでて来てほしいなと思いますね。

SONPUBインタビューPt.2は近日公開予定です。お楽しみに。

関連: DJcity Japan Interview: DJ HAZIME Pt.2

DJcity Japan Interview: DJ HAZIME Pt.2

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DJ HAZIME at MONSTER in HARLEM. (Photo source: Facebook)

前回のインタビューで自身のキャリア、SNSの使い方、また若い世代のDJへのアドバイスについて話をしてくれたDJ HAZIME。今回も前回のインタビューの続編として様々な内容をDJ HAZIMEが語ってくれました。

前回のインタビューはこちら

DJcity OKI(以降O) : 今のDJシーン/クラブシーンにおいて、大変だなと感じることはありますか?

DJ HAZIME : ないね。

O : 過去を振り返ってみて何かありますか?

DJ HAZIME : ないね。

DJcity YUKI(以降Y) : 例えば肉体的な部分も含めて

DJ HAZIME : 酒くらいだよ、酒の抜き方・・・

Y : それはずっと付きまとう問題ですね確かに。

DJ HAZIME : それだけはもうずっと、何年経っても上手にならないんだよ(笑)。酒の抜き方はね。でも、飲まないのは違うんだよ。結局それも込みでパーティーだからさ。次の日にリカバリー出来る人ならいいよね、でもなかなかね。

Y : 地方営業が重なったりすると、飲む量が増えるじゃないですか。HAZIMEさんに飲んでも貰いたいと言うか。そういうのを上手くかわすテクニックはあるんですか?

DJ HAZIME : 飲んで貰いたいと言うか、一緒に飲みたい!俺は絶対にかわさないね。真っ向勝負だから。次の日のリカバリーはあくまでも自分の問題じゃん。俺が次の日のことを考えて、新幹線が早いからとか言ったら、もうその瞬間台無しじゃん。だから真っ向勝負、飲むなら飲むよって。

Y : 海外のDJが来ている時に、HAZIMEさんが話をしているのを見かけますけど、DJの話をしてるんですか?

DJ HAZIME : 例えば誰の話?

O : 僕がこの前ベンと(DJ BIG BEN)とお伺いした時とか。

DJ HAZIME : ベンちゃん?DJの話してるかなぁ?大した話はしてなかったと思うけど。

O : 家族の話をされてましたね。

DJ HAZIME : ああ、でもそういうのは大事じゃん。人にもよるけど。自分がいいDJだと思う人は、土曜のHARLEMに関しては呼ぶ事が多いから。ただ、呼びたいだけじゃなくて、付き合いが長くなってきて、毎回毎回「元気?」「うん、元気!」だけで終わってたら、続きがないじゃん。例えば、TED SMOOTHとかは、初めてニューヨークでTEDのDJを聴いた時に面白くて、JAPANESE DEEに紹介してもらって「日本でやろうよ!」って一緒にDJやって、何日か一緒に飯行ったり、自然と仲良くなるじゃん。パーティーが良かったら、また来年もやろうよってなるし。で、去年のアレはヤバかったねーって話になって、それを繰り返してるだけじゃん。

Y : 海外のDJで仲が良いDJは誰ですか?

DJ HAZIME : CAMILO、TED SMOOTH、CLARK KENT。この三人かな?

Y : CLARK KENT!もうレジェンドの人たちですね。

DJ HAZIME : まあ、その三人かな、仲が良いのは。

Y : CLARK KENTはいつからですか?

DJ HAZIME : いやぁ、全然わかんない。かなり前、90年代とか?もう覚えてない。

Y : 海外のDJに限らず、DJの今後、こうしていくべきだよね?みたいなDJ同士の意見の交換をしたりしますか?

DJ HAZIME : しない。

Y : 誰ともしませんか?

DJ HAZIME : しない。

Y : 例えばDJとして生きていく上で、乗り越えなきゃいけない壁が出てきた時とか、相談はしないですか?

DJ HAZIME : しないでしょ、誰にすんの?

Y : 全てを自分で導き出し・・・

DJ HAZIME : 自分のことだしね、相談しないでしょ。

Y : 若い世代も含め、考えたり、悩んでいる人はいると思いますが、どうするべきかっていう方向性と言うか。憧れていたDJの助言とか。

DJ HAZIME : 俺はMURO君じゃん。でも、MURO君にそんな話しないじゃん。

Y : そういう話も出たりするのかなって思ってました・・・

DJ HAZIME : 老後の心配とか?

Y : いやいや(笑)。DJシーンの今とこれからみたいな、業界話的な。

DJ HAZIME : しないねー。若手も、俺くらいのポジションの人間も、ある意味で一緒で、自分がどうしなきゃいけないかを分かってない奴が、誰かに相談したところで、どうにか出来ると思わないんだよね。人に相談して何か答えを見つけるような奴が、一人でやっていくDJという職業の中で、何かを乗り越えていくとは思えない。だって、自分でやることが決まってないんだもん。自分でやりたい事と、やるべき事が見えてない奴が、それを叶えるとは思えない。

Y : 一方で、最近はDJの活動の管理や方向性をマネージメントしている企業や団体が増えてきていると思いますが。

DJ HAZIME : うん、増えるんじゃない?でもマネージメントされたところで、じゃあ本来自分がHip-Hopが好きで、Hip-Hopの現場をやりたいのに、マネージメントがTechnoばっかりの現場を持ってきた場合、そこで自分がどうするか考えなくちゃいけないワケじゃん。Technoに転身するのか、その仕事を断るのか、それを決めるのは最終的に自分じゃん。結局、誰かがサポートしてくれていても、決めるのは自分だと思う。自分が何をやるべきか決めるのは自分。

DJcity CHO-G(以降C) : 話全然変わりますけど、地方に呼ばれると、だいたい1時間じゃないですか。そのエリアで何が流行ってるのかわからない場合、それって60分の中の大体何分くらいで掴むんですか?

DJ HAZIME : 10分。

Y : 10分って、本当に数曲かけて、それで掴むんですか?

DJ HAZIME : めっちゃ簡単だよそれ。

Y : そこは、みんな結構苦労してると思いますけど。

DJ HAZIME : 一番流行ってる新譜かけたら、だいたいわかるじゃん。

Y : でも「これが行けるだろ!」って思ってかけた時に、反応が無かったら、焦り始めますよね?

DJ HAZIME : そりゃそうでしょ、みんなそうだよ(笑)。

Y : つまり引き出しの多さっていうことですかね?これがダメでもアレがあるみたいな。

DJ HAZIME : それはあるだろうね、あんまり気にしてないけど。

C : 経験値の差じゃないかな。

DJ HAZIME : 初めての現場でも、現場行く前に飯行きましょうって感じで、現地のDJやプロモーターとの会話でわかるよね。かけるかけないは別として、どんな考えでみんなやってるのかっていうのは、だいたいわかるからね。

C : 東京と大阪ってやっぱり差はあります?

DJ HAZIME : ほぼない。

C : 今もうない感じですか?

DJ HAZIME : 早さの意味では差はないね。あるとしたら種類?東京で置き換えると、土曜日のHARLEMなんかは、俺もSAFARIもReggaeが好きだから、一晩の中で必ず10分~15分Reggaeが入るわけ。で、そのちょっとのReggaeが好きって言うお客さんがいるわけで。でも、逆にパーティーにもよると思うけど、大阪でReggaeをそこまで突っ込んでかけるHip-Hopのパーティーも知らないから、大阪でやっても東京程の反応はないよね。

Y : 今後、CDJにシフトして行くことは考えてますか?

DJ HAZIME : 俺自身はもうCDJの現場でもしょっちゅうやってるし、別に。

Y : HARLEMがCDJに完全移行することになったら。

DJ HAZIME : どうぞって感じ。

Y : そこに関しては柔軟に対応するんですね。

DJ HAZIME : だって、ただの機械だよ?

Y : 確かにそうですが、Seratoが普及し始めの頃は、反対意見もありましたよね?

DJ HAZIME : 俺は最初反対だったけど、結局なっちゃったら、なっちゃったで、ただの機械じゃん。慣れるしかなくない?CDJに対してどうこうっていうのは別にない。

Y : 自宅でもCDJを導入しますか?

DJ HAZIME : 使わない使わない(笑)。家のは変えないんじゃない。

C : 家で練習するんですか?

DJ HAZIME : するねー。

C : 毎日触るんですか?新譜チェックなりも含めて。

DJ HAZIME : スクラッチの練習みたいなのはしないよ。ただまぁ、Cueポイントつけて。

C : この後にこれハマるんじゃないかとか?

DJ HAZIME : あぁそうね、思いついた時は。思いつかなかった時は、もうひたすら新譜をグダグダかけてるよ。

C : もう生活のルーティンの中に、練習というよりかは、生活の一部みたいな感じで。

DJ HAZIME : そうね「練習しよう!」というよりかは、そんな感じ。触ってるのは、毎日触ってるんだよね。聴いて何か思いついたらパッとやってみるし、何も思いつかなければ、ただ聴いてるだけ。何か出来たら「はい、次~」みたいな感じで、それを繰り返す。それと、俺は歌詞を追いかけたりするから、Rap Geniusとかで、何を言ってるのか調べたり。

Y : 最近一緒に歌う子とか増えてきましたよね?

DJ HAZIME : HARLEMに関しては外国人のお客さんが増えたからね。

Y : HARLEMに対して、こうんな風になっていって欲しいという、HAZIMEさんの考えるところってありますか?

DJ HAZIME : HARLEMに限らずだけど、もっと東京全体が盛り上がってないとダメだなとは思ってる。全部がね。平日も、ちゃんと恥ずかしくないパーティーを色々なところでやっていて、何曜日は何もないとかじゃなくて、やっぱりいつ行っても楽しい、遊べるっていうのが、東京の色んなところにないとダメだなって思ってる。

O : 最後に英語の話に戻るんですけど。日本のDJに今後英語力、英会話力は必要だと思いますか?

DJ HAZIME : DJというより人として必要だと思うよ。だってオリンピックって三年後でしょ?困るぜ~道聞かれて何も言えなかったら(笑)。でも、英語喋れた方が楽しくない?だって少なからず、ハワイ行っても困らないじゃん。一人の人間として、ハワイを満喫するには英語を喋れた方がいい(笑)。

O : 確かに(笑)。

Y : 英語圏のお客さんから話掛けられることもありますよね?

DJ HAZIME : 勿論あるよ。例えば、いつかニューヨークでDJをやってみたいっていう野望が出て来て、東京でも大阪でもバンバンDJやってから、次にニューヨークに行って英語喋れなかったら、全然DJ出来ないじゃん。そういう夢や野望がある場合は特にそうだし、どっちにしろ必要なんだよ。当たり前の話だよ。アメリカで英語通じない人に仕事を振れなくない?そう言えば、外国人だと、最近は携帯電話でリクエストを見せてくる人がいるよね。

Y : リクエストってどういう気持ちで見てます?

DJ HAZIME : まぁ、日本人はやらないけど、外国人は多いよね。

Y : イラっときます?

DJ HAZIME : 全然こない!

Y : でも、的外れなリクエストがあった時は?

DJ HAZIME : 丁重に無視する(笑)。

一同:(爆笑)

関連: DJcity Japan Interview: DJ HAZIME pt.1

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    Marshmello (Photo source: Instagram) Forbesが今年度のEDM DJ収入ランキングを発表しました。Calvin Harrisは$4850万を稼ぎ5年連続でランキング入りを果たしました。 MarshmelloとThe Chainsmokersを除き、上位10位までにランク...

  • MonyHorseの「Look Up」

    日本を代表するHip-HopクルーのYENTOWNに所属するラッパーのMonyHorseが新曲「Look Up」のMVを公開しました。プロデュースには同じくYENTOWNのU-LEEが担当、Chillな雰囲気のトラックの中でMonyHorseのラップや歌を楽しむことができます。またナイトクラブに限らず様々な現...

  • DJ REVOLVER : DJcity Japan Playlist

    セレブリティも沢山訪れる世界の主要都市に展開する1oakでレジデントDJを担うDJ REVOLVER。先日の色々聞いちゃってすいませんのインタビューでインターナショナルなナイトクラブでプレイする経験談を語ってくれた彼がDJcityにプレイリストを公開してくれました。 今回のプレイリストに関して本人より 『イン...

  • Tokyo Young Visionのアーティスト達がDJcityに楽曲を公開

    東京を拠点に活動するHip-Hop クルーのTokyo Young Visionが所属アーティスト達の音源をDJcityで公開してくれました。今年の2月に1st アルバムを公開したNormcore Boyz、Normcore BoyzのDJを務め、クラブDJ/プロデュース双方で活躍中のDJ NORIO、そして...

  • Bedroom Sessions: DJ Ignazio Gullo

    シチリア出身のDJ Iganazio GulloがDJcityTVのBedroom Sessionsでルーティンを公開しました。今回彼のセットはHip-Hopを中心に構成されています。 トラックリスト: 1. Buju Banton - Have To Get You Tonight 2. Ed Sheera...

  • 【DJ YUTAKA】DJとして最もPLAYした曲

    79年頃から日本の数々のディスコやナイトクラブでキャリアを築き、82年に渡米しロサンゼルスを拠点に活動。Afrika Bambaataa率いるZULU NATIONに、唯一日本人として所属。その後99年には集大成といえる本人名義の作品『UNITED NATIONS』を発表。Afrika Bambaataa、C...

  • Pioneer DJがその場でサンプリングできる機材DJS-1000を発表

    Pioneer DJがその場でサンプリングできる機材DJS-1000を発表しました。 DJS-1000は独立したDJサンプラーとシーケンサーであり、同社のTORAIZ SP-16をDJブースでも使えるようなデザインになっています。16のマルチカラーパッドと7インチのタッチスクリーンが搭載されており、CDJ-2...