DJcity Japan Interview: DJ HAZIME Pt.2

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DJ HAZIME at MONSTER in HARLEM. (Photo source: Facebook)

前回のインタビューで自身のキャリア、SNSの使い方、また若い世代のDJへのアドバイスについて話をしてくれたDJ HAZIME。今回も前回のインタビューの続編として様々な内容をDJ HAZIMEが語ってくれました。

前回のインタビューはこちら

DJcity OKI(以降O) : 今のDJシーン/クラブシーンにおいて、大変だなと感じることはありますか?

DJ HAZIME : ないね。

O : 過去を振り返ってみて何かありますか?

DJ HAZIME : ないね。

DJcity YUKI(以降Y) : 例えば肉体的な部分も含めて

DJ HAZIME : 酒くらいだよ、酒の抜き方・・・

Y : それはずっと付きまとう問題ですね確かに。

DJ HAZIME : それだけはもうずっと、何年経っても上手にならないんだよ(笑)。酒の抜き方はね。でも、飲まないのは違うんだよ。結局それも込みでパーティーだからさ。次の日にリカバリー出来る人ならいいよね、でもなかなかね。

Y : 地方営業が重なったりすると、飲む量が増えるじゃないですか。HAZIMEさんに飲んでも貰いたいと言うか。そういうのを上手くかわすテクニックはあるんですか?

DJ HAZIME : 飲んで貰いたいと言うか、一緒に飲みたい!俺は絶対にかわさないね。真っ向勝負だから。次の日のリカバリーはあくまでも自分の問題じゃん。俺が次の日のことを考えて、新幹線が早いからとか言ったら、もうその瞬間台無しじゃん。だから真っ向勝負、飲むなら飲むよって。

Y : 海外のDJが来ている時に、HAZIMEさんが話をしているのを見かけますけど、DJの話をしてるんですか?

DJ HAZIME : 例えば誰の話?

O : 僕がこの前ベンと(DJ BIG BEN)とお伺いした時とか。

DJ HAZIME : ベンちゃん?DJの話してるかなぁ?大した話はしてなかったと思うけど。

O : 家族の話をされてましたね。

DJ HAZIME : ああ、でもそういうのは大事じゃん。人にもよるけど。自分がいいDJだと思う人は、土曜のHARLEMに関しては呼ぶ事が多いから。ただ、呼びたいだけじゃなくて、付き合いが長くなってきて、毎回毎回「元気?」「うん、元気!」だけで終わってたら、続きがないじゃん。例えば、TED SMOOTHとかは、初めてニューヨークでTEDのDJを聴いた時に面白くて、JAPANESE DEEに紹介してもらって「日本でやろうよ!」って一緒にDJやって、何日か一緒に飯行ったり、自然と仲良くなるじゃん。パーティーが良かったら、また来年もやろうよってなるし。で、去年のアレはヤバかったねーって話になって、それを繰り返してるだけじゃん。

Y : 海外のDJで仲が良いDJは誰ですか?

DJ HAZIME : CAMILO、TED SMOOTH、CLARK KENT。この三人かな?

Y : CLARK KENT!もうレジェンドの人たちですね。

DJ HAZIME : まあ、その三人かな、仲が良いのは。

Y : CLARK KENTはいつからですか?

DJ HAZIME : いやぁ、全然わかんない。かなり前、90年代とか?もう覚えてない。

Y : 海外のDJに限らず、DJの今後、こうしていくべきだよね?みたいなDJ同士の意見の交換をしたりしますか?

DJ HAZIME : しない。

Y : 誰ともしませんか?

DJ HAZIME : しない。

Y : 例えばDJとして生きていく上で、乗り越えなきゃいけない壁が出てきた時とか、相談はしないですか?

DJ HAZIME : しないでしょ、誰にすんの?

Y : 全てを自分で導き出し・・・

DJ HAZIME : 自分のことだしね、相談しないでしょ。

Y : 若い世代も含め、考えたり、悩んでいる人はいると思いますが、どうするべきかっていう方向性と言うか。憧れていたDJの助言とか。

DJ HAZIME : 俺はMURO君じゃん。でも、MURO君にそんな話しないじゃん。

Y : そういう話も出たりするのかなって思ってました・・・

DJ HAZIME : 老後の心配とか?

Y : いやいや(笑)。DJシーンの今とこれからみたいな、業界話的な。

DJ HAZIME : しないねー。若手も、俺くらいのポジションの人間も、ある意味で一緒で、自分がどうしなきゃいけないかを分かってない奴が、誰かに相談したところで、どうにか出来ると思わないんだよね。人に相談して何か答えを見つけるような奴が、一人でやっていくDJという職業の中で、何かを乗り越えていくとは思えない。だって、自分でやることが決まってないんだもん。自分でやりたい事と、やるべき事が見えてない奴が、それを叶えるとは思えない。

Y : 一方で、最近はDJの活動の管理や方向性をマネージメントしている企業や団体が増えてきていると思いますが。

DJ HAZIME : うん、増えるんじゃない?でもマネージメントされたところで、じゃあ本来自分がHip-Hopが好きで、Hip-Hopの現場をやりたいのに、マネージメントがTechnoばっかりの現場を持ってきた場合、そこで自分がどうするか考えなくちゃいけないワケじゃん。Technoに転身するのか、その仕事を断るのか、それを決めるのは最終的に自分じゃん。結局、誰かがサポートしてくれていても、決めるのは自分だと思う。自分が何をやるべきか決めるのは自分。

DJcity CHO-G(以降C) : 話全然変わりますけど、地方に呼ばれると、だいたい1時間じゃないですか。そのエリアで何が流行ってるのかわからない場合、それって60分の中の大体何分くらいで掴むんですか?

DJ HAZIME : 10分。

Y : 10分って、本当に数曲かけて、それで掴むんですか?

DJ HAZIME : めっちゃ簡単だよそれ。

Y : そこは、みんな結構苦労してると思いますけど。

DJ HAZIME : 一番流行ってる新譜かけたら、だいたいわかるじゃん。

Y : でも「これが行けるだろ!」って思ってかけた時に、反応が無かったら、焦り始めますよね?

DJ HAZIME : そりゃそうでしょ、みんなそうだよ(笑)。

Y : つまり引き出しの多さっていうことですかね?これがダメでもアレがあるみたいな。

DJ HAZIME : それはあるだろうね、あんまり気にしてないけど。

C : 経験値の差じゃないかな。

DJ HAZIME : 初めての現場でも、現場行く前に飯行きましょうって感じで、現地のDJやプロモーターとの会話でわかるよね。かけるかけないは別として、どんな考えでみんなやってるのかっていうのは、だいたいわかるからね。

C : 東京と大阪ってやっぱり差はあります?

DJ HAZIME : ほぼない。

C : 今もうない感じですか?

DJ HAZIME : 早さの意味では差はないね。あるとしたら種類?東京で置き換えると、土曜日のHARLEMなんかは、俺もSAFARIもReggaeが好きだから、一晩の中で必ず10分~15分Reggaeが入るわけ。で、そのちょっとのReggaeが好きって言うお客さんがいるわけで。でも、逆にパーティーにもよると思うけど、大阪でReggaeをそこまで突っ込んでかけるHip-Hopのパーティーも知らないから、大阪でやっても東京程の反応はないよね。

Y : 今後、CDJにシフトして行くことは考えてますか?

DJ HAZIME : 俺自身はもうCDJの現場でもしょっちゅうやってるし、別に。

Y : HARLEMがCDJに完全移行することになったら。

DJ HAZIME : どうぞって感じ。

Y : そこに関しては柔軟に対応するんですね。

DJ HAZIME : だって、ただの機械だよ?

Y : 確かにそうですが、Seratoが普及し始めの頃は、反対意見もありましたよね?

DJ HAZIME : 俺は最初反対だったけど、結局なっちゃったら、なっちゃったで、ただの機械じゃん。慣れるしかなくない?CDJに対してどうこうっていうのは別にない。

Y : 自宅でもCDJを導入しますか?

DJ HAZIME : 使わない使わない(笑)。家のは変えないんじゃない。

C : 家で練習するんですか?

DJ HAZIME : するねー。

C : 毎日触るんですか?新譜チェックなりも含めて。

DJ HAZIME : スクラッチの練習みたいなのはしないよ。ただまぁ、Cueポイントつけて。

C : この後にこれハマるんじゃないかとか?

DJ HAZIME : あぁそうね、思いついた時は。思いつかなかった時は、もうひたすら新譜をグダグダかけてるよ。

C : もう生活のルーティンの中に、練習というよりかは、生活の一部みたいな感じで。

DJ HAZIME : そうね「練習しよう!」というよりかは、そんな感じ。触ってるのは、毎日触ってるんだよね。聴いて何か思いついたらパッとやってみるし、何も思いつかなければ、ただ聴いてるだけ。何か出来たら「はい、次~」みたいな感じで、それを繰り返す。それと、俺は歌詞を追いかけたりするから、Rap Geniusとかで、何を言ってるのか調べたり。

Y : 最近一緒に歌う子とか増えてきましたよね?

DJ HAZIME : HARLEMに関しては外国人のお客さんが増えたからね。

Y : HARLEMに対して、こうんな風になっていって欲しいという、HAZIMEさんの考えるところってありますか?

DJ HAZIME : HARLEMに限らずだけど、もっと東京全体が盛り上がってないとダメだなとは思ってる。全部がね。平日も、ちゃんと恥ずかしくないパーティーを色々なところでやっていて、何曜日は何もないとかじゃなくて、やっぱりいつ行っても楽しい、遊べるっていうのが、東京の色んなところにないとダメだなって思ってる。

O : 最後に英語の話に戻るんですけど。日本のDJに今後英語力、英会話力は必要だと思いますか?

DJ HAZIME : DJというより人として必要だと思うよ。だってオリンピックって三年後でしょ?困るぜ~道聞かれて何も言えなかったら(笑)。でも、英語喋れた方が楽しくない?だって少なからず、ハワイ行っても困らないじゃん。一人の人間として、ハワイを満喫するには英語を喋れた方がいい(笑)。

O : 確かに(笑)。

Y : 英語圏のお客さんから話掛けられることもありますよね?

DJ HAZIME : 勿論あるよ。例えば、いつかニューヨークでDJをやってみたいっていう野望が出て来て、東京でも大阪でもバンバンDJやってから、次にニューヨークに行って英語喋れなかったら、全然DJ出来ないじゃん。そういう夢や野望がある場合は特にそうだし、どっちにしろ必要なんだよ。当たり前の話だよ。アメリカで英語通じない人に仕事を振れなくない?そう言えば、外国人だと、最近は携帯電話でリクエストを見せてくる人がいるよね。

Y : リクエストってどういう気持ちで見てます?

DJ HAZIME : まぁ、日本人はやらないけど、外国人は多いよね。

Y : イラっときます?

DJ HAZIME : 全然こない!

Y : でも、的外れなリクエストがあった時は?

DJ HAZIME : 丁重に無視する(笑)。

一同:(爆笑)

関連: DJcity Japan Interview: DJ HAZIME pt.1