DJcity Japan Interview: DJ HAZIME Pt.1

Posted by on | No comments

djhazime_top_2
DJ HAZIME at MONSTER in HARLEM. (Photo source: Facebook)

※DJcity Japanが日本を代表するDJの1人であるDJ HAZIMEにインタビューを行いました。彼は毎週土曜日のClub HARLEMで行われているイベント”MONSTER”のレジデントDJ、またAbemaTVのHip-Hopチャンネルにて行われているAbema Mixでも活躍中です。

DJcity YUKI(以降Y) : 最初に、DJ OKIから質問があるので、お願いします。

DJ HAZIME : なんでハワイだったか(笑)?

一同:(爆笑)

※DJ OKIは学生時代に家族旅行でハワイを訪れた際、偶然見かけたDJ HAZIMEさんに、喜びのあまり初対面にも関わらず気軽に声をかけ、一緒に写真を撮らせてもらった経緯がある。

DJcity OKI(以降O) : 質問ですが、HAZIMEさんがDJキャリアをスタートさせた頃ってどんなシーンだったのか?と言うのと、今との違いはなんですか?

DJ HAZIME : 何だろうな~。一番の違いはレコードかPCかでしょ?でも、これもう、色んなところで言ってるよ~。

O : ・・・(汗大量)

DJ HAZIME : 1番の違い・・・何だろう。最初はもっと小さい村だったんだよ。東京のHip-Hopシーンと言うか、DJのソレだったり、クラブだったり、ラッパー、ダンス、全部が渋谷に固まってて、全員顔見知りで、みんなが村民だった感じだね。みんな同じ場所に行くし、同じレコ屋で曲をチェックしてるし、本当に村みたいな感覚だった。それが今との大きな違いなんじゃない?具体的に言うと、俺を含め、WATARAI君、HASEBE君、KOYA君、KANGO君、KEN-BO君は、ダンサー上がりって言うか、俺が中学生くらいの時に、今挙げた先輩方が高校生くらいで、ダンスブームがあって、ダンス甲子園とか、今のZ00わかるでしょ?あ、ZOOわかんないか?

O : え・・・(汗大量)

Y : (爆笑)

DJ HAZIME : EXILEのボスのHIROさんが所属していたダンスグループのZOOがあって、その人らが出てた深夜のテレビ番組があって、俺らにとってはそれが最初の入り口って言うか。これ、もしかしたら、ネットにもない情報かもしれないけど、俺も中学生の時にダンスをやってて「これ凄い面白い!」と思って。当時はHip-Hopがどうだとか関係なくて、情報もない状態で、とにかくテレビでダンスを見て「カッコいい!やってみよう!」から入って。そこからダンサーと繋がって、高校生の時にはクラブに行くようになって、クラブでかかってる音楽が気になり始めて、CDなり、レコードなりを買っているうちに、クラブDJを見て「あっ、こっちの方が面白そう!」と思って始めたんだDJを。で、結局そういう人が当時は結構沢山いたのよ。渋谷にはCiscoがあって、Manhattan Recordsもあって、レコ村っていうのがあって、そこにMURO君とか、憧れの先輩がいてさ。MURO君がかけてる曲だったり、繋ぎを聴いて「スゲー!」みたいな。ダンサー上がりの俺らだけじゃなくて、ラップやってきたDABOとかも「MURO君スゲー!」とかで、渋谷の村民の中でも、俺とかDABOとかWATARAI君とか、MURO君信者が今でも繋がってる。

Y : 当時は、目当てのレコードってなかなか買えないじゃないですか?入荷してもすぐに無くなって。どうやって買っていたんですか?

DJ HAZIME : 俺らは村民だから、村民特権(笑)かな?みんな仲良くしていたし、お客さんも、お店で働いてる人達も、みんな村民だったから。でも、俺らも最初から思うように買えたわけじゃなくて。最初は「よく来る客」から始まったと思うけど、徐々に顔覚えられて、MURO君とよく一緒にいるなーっていう感じだったと思うけどね。

Y : 当時って、今の世代と違って、先輩後輩の関係はガチガチでした?先輩の言うことは黒でも白と言えみたいな。

DJ HAZIME : いや、全然そんなことないよ。俺らに関しては、そういうの無かったな~。そういう話を聞くことはあっても、俺らの周りでは無かったし、俺の知っている限りの範囲でも、そういう先輩後輩は無かった。要は、見ているところとか、好きなところとか、当時は情報が少なかったし、Hip-Hopとは言え、みんなが同じものを買ってた時代だから、みんな割と好きなものが一緒の時代だったのかな。そこが、今の時代と大きく違うところかもね。

Y : DJ OKIからの質問なんでですが「あ、俺売れたなー」と思った瞬間ってどのタイミングでしたか?

DJ HAZIME : 俺は、それを自覚したら終わりな気がするんだよね。「売れたな」って感じることもあるけど、そこに関しては結構微妙な感覚なんだよね。

Y : DJキャリアの中でターニングポイントと感じているものはありますか?

DJ HAZIME : それはHARLEMの土曜日帯獲った時じゃないかな?でも「売れたな」って言うよりは「やっとここまで来た!」って思った。自分がキャリアを始めた時から目指していたゴールにたどり着いたと言う意味でね。

Y : DJキャリアを始めた当時から、DJで食べていきたいと考えていましたか?

DJ HAZIME : 食べていきたいとは思っていないよ。多分、他のみんなもそうだと思う。「これで食べていこう」と言うより、当時から憧れている先輩の何かだったり、先輩が回しているあのクラブでやってみたいとか、俺もそっち側になりたいって思ってるだけの状態だったから、これを仕事にして食っていこうなんてのは、後からだよね。

Y : キャリアを積んで、HARLEMの土曜日のレギュラーを獲るっていうのは大変でしたか?

DJ HAZIME : 大変じゃないよ、全然。それを難しいと思ってたらダメ。勿論、簡単だと思っていてもダメだけど。「難しい、難しい」ばかりじゃないから、何て言えばいいのか、でも大変っていうのとは、ちょっと違うかな。だから俺は、たどり着くまで「大変」って思ったことはないな。

Y : 若い世代のDJは、みんなそこを目指してると思うんですが、なかなかたどり着けなくて悩んでいる人もいますよね。HAZIMEさんが、自分が思い描いた場所にたどり着けた理由って、客観的に見て何だと思いますか?

DJ HAZIME : それは、プレイが良かったんでしょうよ。でも、俺は結構特殊だから、何とも言えないな。俺の考えを今の若い子に当てはめたら、ただの生意気な奴になりかねないし、本当に何とも言えない。プレイ以外の部分で言っちゃえば、HARLEMの土曜日はずっとTAIKI君がやってたわけで、そこで「HAZIMEちょっと、たまに入りなよ」って俺を入れてくれた理由は、やっぱり俺がTAIKI君のことを好きだったからだと思う。単純に、TAIKI君の作るパーティーとか、人柄だったり、TAIKI君がやってる土曜日のあの空気感が好きで「俺も混ざりてぇ」って純粋に思ってたから、それが多分大事。

Y : OKIは今後いいパーティでDJしたいと思ってる立場から、今どう感じてる?

O : そうですね、まだ東京に来てわからないことだらけで、関西と比べてDJも多くて、改めて人間関係ってすごく大事だなって感じてます。

DJ HAZIME : そうね、俺は結構そこ大事だと思う。基本的に俺はMURO君のことスゲぇ好きだし、それでMURO君と仲良くなれたし、自分がこうなりたいとか、こういう風にしたいって感じてることをやってる人達が好きで、逆に「コイツ全然話合わねぇな」とか「全然聴いてねぇな」ってなると、やっぱり誘わないよね。

Y : 最近の若い世代は、プロモの意味もあってソーシャルメディアも頑張ってますけど、昔は無かったものじゃないですか。HAZIMEさんはソーシャルメディアに関してはどう捉えてますか?

DJ HAZIME : 何も捉えてない。

Y : でも、インスタは結構更新されてますよね?あまり、プロモーションとして重要視はしてないんですか?

DJ HAZIME : 重要視はしてないよ。まぁ、ぶっちゃけ言っちゃうとさ、インスタとか全部プロモーションじゃん?インスタもツイッターも、全部プロモーションじゃん。でも、俺は基本的に私生活の切り売りとかスゲー嫌いだからさ。

一同:(爆笑)

Y : 確かにHAZIMEさんはプライベートなことは載せませんね。

DJ HAZIME : フライヤーとその日の夜のスナップ載っけて、ラーメンの写真たまに載せて、多分何も面白くないと思う。

Y : でも、誰と一緒に写っているのかは、結構みなさんチェックしてると思うんですよね。

DJ HAZIME : うーん、でもそれもさ、結局宣伝なんだよ。所詮ね。だから、あんまり言いたくないんだよ(笑)。

Y : 写真に関しては全部ポーズを決めてるじゃないですか?あれはどんな意味があるんですか?

DJ HAZIME : 撮り直ししなくて済むんだよ。顔の3分の1隠してると、撮り直しも少なくて済むからっていうのが真実で、建前上は、こういうのは決めポーズあると楽じゃない?っていうね。

Y : みんなの中で完全にHAZIMEさんのポーズのイメージは付いてますよね。

DJ HAZIME : そうそう。勿論、そういうのは狙ってやってるけどね。地方に行って「写真撮って下さい」って言われて「あのポーズやっていいですか?」とか言ってもらえると「浸透してんちゃうん!?」と思ったりして嬉しいよね。

Y : プレーが良いことは絶対条件として、DJとして活躍していくためには、何をやったらいいと思いますか?OKIを含めた若い世代へのアドバイスを聞かせて下さい。

DJ HAZIME : プレー良いのは当たり前で、それ以外に「人が当たり前にやっていることで、自分が出来ていないことは何か?」っていうのを自分でわかってないとダメ。例えばイリーガルな話にもなるけど、ミックスCDを作ってる人って、俺を含めてもまだいるわけじゃん?でもOKIはやってないよね?これに関してはアレだけど、でもMixcloudでフリーのミックスを定期的に作ってる奴がいる。それ、OKIはやってんの?

O : いえ、最近出来てないです。

DJ HAZIME : でしょ?自分名義(プロデュース)のアルバム作る、ラッパーと組んでクラブプレイ以外の現場での仕事があるとか、でもOKIはまだないよね?そういう色んな部分で、どこが自分のやりたいことなのか?ラッパーと組むのか、Mixcloudにミックスを上げるのか。他の奴らが「俺のDJはこんな感じだぜ、俺の技術はこんなだぜ、知識はこんなだぜ」って、プロモーションツールを使って、ちゃんとやってるのを見たら、そいつ等が自分より努力しているんだって感じないとダメ。やれることは山ほどあんのよ。でも、それをやってない奴に限って「どうしたらいいかわかんない」って言うの。だいたいそうだよみんな。

Y : 時に、何かを始めるのって躊躇しませんか?ミックスを作るにしても、どういう内容にするべきかとか。

DJ HAZIME : しないよ!それが出来ない奴は、出来ないんだよ。みんなが、みんなやれるワケじゃない。DJもそういうことだよ。パソコンと、何と何があれば物理的にDJは出来るけど、これで食っていく、自分のパーティーを持つっていうのは、全員が出来るわけじゃない。最終的にはそういうこと。

インタビュー: DJ HAZIME Pt.2はこちらから

関連: A-TrakがDJはクリエイティブであり、柔軟な考え方をするべきだとインタビューで述べる