ターンテーブリズム
DJ Kwestが最新&注目の楽曲を使ったルーティンを披露
カリフォルニア南部を拠点に活動するDJ Kwestが、DJcityのピックアップする最新&注目の楽曲を使用したショートルーティンシリーズを公開。過去にはBOOM DJ Battleへの出場経験があり、ラジオプログラムPitbull’s Sirius XM Globalization やカリフォルニアリバーサイドのラジオKGGI, 99.1 FM.でも彼をチェックできます。では今週も見ていきましょう!
< ルーティン解説 >
今週はなんだか寝起き(!?)っぽい顔のDJ KWESTですが気にせずいきましょう!1曲目はコロンビアのレゲトンアーティストSky RonpiendoとFeid、プエルトリコのレゲトンユニットJowell & Randyが組んだブランニュー”Lo Creo”からスタート。曲頭のコーラスから挿入し同曲のメロディーにミキサー内蔵エフェクトのエコーを軽くかけて簡単なスクラッチ。そして再び曲頭のコーラスへ戻りプリセットループをオン、2曲目のTeam Salut “Boom Bam”を挿入します。Team SalutはUKアフロビートのプロデューサー兼アーティスト。”Boom Bam”のトラックの上でループさせた”Lo Creo”のフレーズを2小節ほど簡単にスクラッチしてエコーアウト。ドラムがしっかり入ってくる前にターンテーブルのピッチコントローラーでBPMを上げます。(ピッチを手動で変えるのはドラムがガッツリ入ってくる前に行う、というのがポイント!)
次にスクラッチを交えてから「Move Your~」のフレーズで2枚使いに突入し、最後は1拍までループさせて次のパートへ。2枚使い後のコーラス終わりでDiplo & Motifの夏を予感させるハウスチューン”Love To The World”をミックス。ミキサーのフィルターノブで音を絞ってから曲をスイッチしています。次にインスタントダブルスをしてから得意の半拍ずらし、1/4拍ずらしをメイクした後、曲の最後のエナジーポイントに飛ばします。曲のアウトロ、ドラムだけになる部分に差しかかったところでダラスを代表するラッパーYella Beezyの”Headlocc”をドロップ。ここで2曲のBPMを見てみましょう。”Headlocc”のBPMは62、対するDiploの”Love To The World”のBPMは123なのでこの2曲のBPMは大きな差があり一見ミックスは困難かと思われます。が、問題ありません。この2曲は倍数(2倍 or 2分の1)の関係にあり、62の2倍=124、または123の半分=61.5という計算でBPMを合わせればミックスも難しくありません。ルーティンのラストは軽く半拍ずらしをしてフィニッシュ。
トラックリスト:
1. Sky Rompiendo, Feid & Jowell & Randy – Le Creo
2. Team Salut – Boom Bam
3. Diplo & Wax Motif – Love To The World
4. Yella Beezy & Young Thug – Headlocc
いかがでしたでしょうか。毎週安心して見られるKWESTのNew and Notableシリーズ。今更ですがカラーヴァイナル(コントロールレコード)の色が映えてますね。調べによると盤の厚さが一番薄いのがクリア(透明)ヴァイナルだそうで、マーブル系は塗料が多いぶん厚くなっているようです。盤の厚さはレコードを触った時の重さに関係してくるので、私の感覚値ではスクラッチや2枚使いをするなら薄い盤の方がオススメ。
でもお洒落にマーブルとかピクチャーヴァイナルを使いたい気持ちもわかります。悩ましい。。
DJ IKUのYouTubeチャンネルが開始
説明不要のターンテーブリストでありRed Bull 3Style JapanチャンピオンのDJ IKUが初のコンテント番組をスタートしました。Genre BndrのYouTubeチャンネル内で、チャンネル419として始まります。4月19日生まれ、ヨシダイク(DJ IKUの本名)=419からチャンネル名が決定したとのことです。動画は毎月9のつく日、9日、19日そして29日に更新されます。
彼のクラブヒット楽曲を使ったルーティーンやDJライフスタイルを見ることができる内容になるとのことです。上記のティーザーで度々登場するモカ(茶色)とココ(黒)はDJ IKUの家で暮らす猫で今後多く出演するかもしれません。エピソード1は、4月29日にアップされる予定ですのでお楽しみに。
ABEMAにて新DJライブ番組“HOMIES by AbemaMix”が放送スタート
毎週月曜日から土曜日の19:00から25:00までライブストリーミングで放送されているAbemaMixが新たなDJのライブMix番組、HOMIES by AbemaMixをスタートさせます。初回放送は、2020年4月20日(月)15:00から18:00(以降は日曜を除く毎日15:00から18:00 ※5月30日迄の期間限定放送を予定)でABEMAのHip Hopチャンネルにて無料で視聴することが出来ます。
この新番組はSave The DJ Projectをテーマとしています。現在、非常事態宣言により日本中のクラブが営業自粛を余儀なくされた結果、ナイトクラブDJの活動の場が無くなってしまっていまいました。こうした状況を少しでもサポートしようという想いから、DJへ活動の場を提供と、そしてクラウドファウンディンとして応援金も募っています。集まった資金は番組の制作費を含むプロジェクト準備にかかる経費を除いた金額をHOMIES by AbemaMix出演料としてDJへ支払われるとのことです。
参加するサポーターには特典として番組内で応援メッセージと名前が掲載されたり、エクスクルーシブなManhattan RecordsのMixCDや、LafayetteのTシャツが購入することが出来ます。
詳細はクラウドファンディングMakuakeのページで確認ください。
関連: #おうち時間 Mixリスト
DJ Fuzeによる今月の“20-Year-View”(April 2000 & April 2020)
ロサンゼルスのラジオ局、REAL 92.3でミキサーを務めるDJ FuzeがBeatsourceの企画である20-Year-Viewにて新たなルーティンを公開しました。2000年4月、2020年4月に流行した楽曲を交互に織り交ぜた内容となっています。
プレイリストはBearsourceで見ることが出来ます。
トラックリスト
Vitamin C – Graduation (Friends Forever)
The Weeknd – Blinding Lights
Nelly – Country Grammar (Hot…)
Maroon 5 – Memories
Eminem – The Real Slim Shady – Instrumental
Eminem – The Real Slim Shady
Tyga & Curtis Roach – Bored In The House
DJ NDの’Made From Scratch’ エピソード14
今週、DJcityTVのMade From ScratchではDJ NDがスイングフレアについて紹介しています。複雑なスリークリックのスクラッチとなっています。スクラッチツールはこちらから。
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Bedroom Sessions: DJ K-Fry
今回のDJcity TV Bedroom Sessionsは、フィラデルフィアを拠点に活動するDJ K-Fryの登場です!旧譜を中心としたショートミックスを披露。ワードプレイのメドレーにも注目。
< ルーティン解説 >
1曲目は2015年に流行ったCharly Black”Party Animal”のRemixが有名なDJ BrainDeadのチューン”Spread Out”からスタート。簡単な2枚使いから始めてミキサーのパッド(ホットキューモード)を押しコーラス部分にジャンプ。Red Hot Chilli Peppers往年の名曲”Can’t Stop”のギターリフまんま使いのコーラスに被せる形で”Can’t Stop”の別リミックスverをミックスしていきエナジーポイントに突入する直前で完全にスイッチ。途中で1拍のループを仕掛けていよいよ同曲のオリジナルverをド頭のギターリフからカットインで挿入。ミキサーのパッドでコーラス部分にジャンプし、8小節終わりでミキサー内蔵エフェクトのエコーアウトをかけて音をフェードアウトさせます。
続いて伝説的ラッパーNotorious B.I.G.(ビギー)が凶弾に倒れた1997年の遺作「LIFE AFTER DEATH」からDiana Ross”I’m Coming Out”をサンプリングした”Mo’ Money, Mo’ Problems”をド頭のコーラスからぶっ込みます。間髪入れずに1997年リリースの人気曲Mase “Feel So Good”をミックス。ここはバッド・ボーイ・レコード(レーベル)繋がりになります。そして畳み掛けるようにレゲエ界の重鎮バンドInner Circleの名曲”Bad Boy (Major Lazer Remix)”のリミックスをブレンド。ここは「Bad Boy」繋がりになります。エナジーポイントに向けてフィルでビルドアップしていく部分(動画03:07〜)は手をクロスにしてフェーダーを切るパフォーマンス。コーラス部分に差し掛かったところでお次はP.Diddyの2001年ヒット曲”Bad Boy For Life”をドロップ。ここも引き続き「Bad Boy」繋がりですね。動画04:11〜のところでミキサー内蔵エフェクトのヴァイナルブレイク(1拍分)をかけ、パッドを叩いて曲の頭に戻るとトーンプレイで50 centの”Wanksta”を再現。この辺りの流れは2012年以降のトーンプレイが流行り出したRed Bull 3Styleのセットを見ているよう。
続いてRubi RoseがNLE ChoppaとYella Beezyをフューチャーした2019年リリースの新譜”Hit Yo Dance”をドロップ。そのままの曲の流れ(展開)通りにラップやコーラスへ突入せず、先ずはこの曲のサンプリング元であるBirdman(Baby) ft. Clips “What Happend To That Boy”のコーラスを使って遊びます。このいわゆる”焦らし”の時間が個人的にはとてもDJ的だと思っていて好きです。(やり過ぎ注意)
さてラストパートに突入。”Hit Yo Dance”のフレーズ「Only dance that I hit is the money dance」をパッド押しでループさせBobby Shmurda 2014年のヒット曲”Hot Nigga”のインストを挿入。「Money」をキーワードにラストは90’s西海岸ヒップホップクラシック、Snoop Dogg”Gin & Juice”のコーラス「Money on my mind」のアカペラをブレンドしてフィニッシュ!
トラックリスト:
1. BrainDeaD – Spread Out
2. Red Hot Chili Peppers – Can’t Stop – D’Maduro Remix
3. Red Hot Chili Peppers – Can’t Stop
4. Diddy & Mase – Mo Money, Mo Problems
5. Mase ft. Puff Daddy – Feel So Good
6. Inner Circle – Bad Boys – Major Lazer & Gianni Marino Remix
7. P. Diddy, Black Rob & Mark Curry – Bad Boy For Life
8. 50 Cent – Wanksta
9. Rubi Rose – Hit Yo Dance – KidCutUp Acap Intro
10. Bobby Shmurda – Hot N****a – (Instrumental)
11. Snoop Dogg – Gin & Juice – Acapella
いかがでしたでしょうか。個人的にはスクラッチのキレに物足りなさを感じましたが、王道的なワードプレイは明解で良かったと思います。あとReloopの新しいミキサーELITEを使用しているのも気になりました。それにしても防音の壁、ドラムセットにギター…もしこの部屋が自宅だとしたら羨ましいなぁ〜と思いながら見てしまいました。皆さんのDJ部屋のレイアウトはどんな感じなんだろう…ちょっと興味あります。
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“Bedroom Sessions”でルーティンを公開しませんか?”brs@djcity.com“に動画をお送りください。
DJ Kwestが最新&注目の楽曲を使ったルーティンを披露
カリフォルニア南部を拠点に活動するDJ Kwestが、DJcityのピックアップする最新&注目の楽曲を使用したショートルーティンシリーズを公開。過去にはBOOM DJ Battleへの出場経験があり、ラジオプログラムPitbull’s Sirius XM Globalization やカリフォルニアリバーサイドのラジオKGGI, 99.1 FM.でも彼をチェックできます。では今週も見ていきましょう!
< ルーティン解説 >
のっけからキレのあるチャープスクラッチでスタート。1曲目はコロンビア出身のレゲトンシンガー・ラテンアーティストKarol Gの新曲”Follow”。この曲の展開をチャープスクラッチ + クラブスクラッチ を交えたカットインで飛ばし飛ばし進めていき、最後のコーラス部分まで到達したらプリセットのループを仕掛けます。そこにDrake”Toosie Slide”を曲の途中からブッ込むと同時に反対のターンテーブルのストップボタンをプッシュ(通称:ギュン止め)。同曲のコーラス部分ちょっと手前へスクラッチを交えて飛ばし、コーラスに突入するところで1/4拍ずらしをメイク。ドラムが抜けヴォーカルの音が長くなっている部分、ここに予め仕掛けておいたマニュアルループをONにします。動画01:28〜 “Toosie Slide”がループに突入したところでBPMがいっきに82から105に上がっていますね。これは前回の記事で解説したマニュアルループを使った手動トランジションです。
BPMが105に上がったところでFamous Dexの”What I Like”を挿入。ちなみにFamous Dexといえば2018年リリースの”Japan”でお馴染みですが、今回の曲もリリック中に「Japan」というフレーズが沢山使われています。そんな”What I Like”の最後のコーラス部分へスクラッチを交えたカットインで飛ばします。そしてラストチューンとなる”Music Sound Better With You”を綺麗にミックス。曲を完全にスイッチしたらターンテーブルのピッチコントローラーでBPMを徐々に上げていきます。この可変域はPioneer PLX-1000だからこそ可能な業。ラストパートは半拍ずらしと1/4拍ずらしを巧みにメイクしてフィニッシュ!
トラックリスト:
1. Karol G & Anuel AA – Follow
2. Drake – Toosie Slide
3. Famous Dex ft. Rich The Kid & Tyga – What I Like
4. Stardust – Music Sounds Better With You – SH8K Remix
いかがでしたでしょうか。やはりDJ動画のイントロはスクラッチから始まると期待感を抱かせてくれますね。そしてスクラッチの基本的な技であるチャープスクラッチの重要性、カッコ良さを再認識しました。チャープスクラッチとベイビースクラッチを極めるだけでも充分いいんじゃないかと思います。ついつい難しい技にチャレンジしたくなる気持ちもわかりますが、時にはバック トゥ ベーシックス。
DJ Kwestが最新&注目の楽曲を使ったルーティンを披露
カリフォルニア南部を拠点に活動するDJ Kwestが、DJcityのピックアップする最新&注目の楽曲を使用したショートルーティンシリーズを公開。過去にはBOOM DJ Battleへの出場経験があり、ラジオプログラムPitbull’s Sirius XM Globalization やカリフォルニアリバーサイドのラジオKGGI, 99.1 FM.でも彼をチェックできます。では今週も見ていきましょう!
< ルーティン解説 >
1曲目はPARTYNEXTDOOR。つい先日リリースされたアルバム「PARTYMOBILE」からRihannaをフューチャーした”BELIEVE IT”です。ベイビースクラッチを軽くカマしてから最初のコーラス部分を挿入。BPMは次の展開も考えて予め少し早めた状態(+5程度)でスタートさせていますね。次に同曲の最後のコーラスをスクラッチを交えながら挿入します。
前回の記事にも書きましたがドラムスが抜けてボーカルだけになっている部分なのでスクラッチがし易いポイントを選んでいます。そしてコーラス終わりの「BAE」というフレーズにプリセットループを設定してあるのですが、1つ仕掛けがあります。seratoのループ機能には大きく分けて2種類あり、1つ目が「オートループ」、これは曲のBPMに準じてソフトウェアがループの範囲(長さ)を正確に決めてくれるというもので、最長32拍から16、8、4、2….最小1/32拍までのループが設定できます。2つ目は「マニュアルループ」、これは自分でループの範囲を自由に決められるというもので、曲のBPMを無視したループが設定できます。Kwestはこの2つ目のマニュアルループを「BAE」というフレーズに設定しています。動画00:25秒のPC画面に注目するとループをONにした瞬間に曲のBPMが88から100になっている事が確認できますね。こうする事で次の曲のBPM(99)に近い状態でスタンバイできるわけです。さて、マニュアルループをONにしたところでお次はFrench Montana “Freaks”やNicki Minaj “Megatoron”などでもお馴染みのレゲエ定番Riddim「Filthy Riddim」を使用したHoodCelebrityy “Run Di Road”を頭から挿入し、ループさせてあった「BAE」で4小節スクラッチ。スクラッチ後はミキサー内蔵エフェクトのエコーをかけながらバックスピン。(日頃からスクラッチの終わらせ方も何パターンか意識して練習するといいと思います)
次に同曲のフレーズ「Party shot like dah high grade hurb, yah」部分にスクラッチを交えながらジャンプしループを仕掛けます。先週、先々週とKwestの過去ルーティン動画をチェックしている人なら次の展開は予想できるんじゃないでしょうか。お馴染みのアカペラ → ループ → 次の曲を挿入 → スクラッチの鉄板の流れです。
3曲目は4月10日にニューアルバムをリリース予定(本人Instagram情報)のTory Lanez “Do The Most”です。ミキサーのパッド(ホットキューモード)でコーラス部分にジャンプし4小節聞いたら次はフレーズ「Somebody call for the sauce, I appear」の部分をカットインしてからのサラッと2枚使い。2枚使い後は同フレーズにループを仕掛け(ここは先述した「オートループ」を使用)ピッチコントローラーでBPMを上げていきます。しかしなぜこのフレーズをループさせているのかと思ったら、次の曲がDuck Sauceの新曲”Captain Duck”ということで「Sauce」繋がりのワードプレイでした。「sauce」のフレーズをスクラッチしたりパッド(ホットキューモード)で遊んだらエコーアウトさせてインスタンドダブルス。ラストは手動で半拍ずらしと1/4拍ずらしをメイクしてフィニッシュ。
トラックリスト:
1. PARTYNEXTDOOR feat. Rihanna – BELIEVE IT
2. Hood Celebrity – Run Di Road
3. Tory Lanez – Do The Most
4. Duck Sauce – Captain Duck
いかがでしたでしょうか。このKwestのルーティンシリーズは基本的にクイックミックスなので、いかに曲の美味しい部分を掻い摘んで料理していくかがポイントになってきます。その観点から考えると曲を最後まで聞く事という作業も大事になってきますね。DJの皆さんは曲をチェックする際についつい飛ばし飛ばしで聞いて、最後まで聞かないという事がありませんか? 実は曲の最後の方に美味しい展開が待っていたりすることもあるので、時間がある時はじっくり最後まで聴き込むこともしてみましょう。
DJ NDの’Made From Scratch’ エピソード13
今週、DJcityTVのMade From ScratchではDJ NDが2クリックフレアとベイビースクラッチのコンボを紹介しています。スクラッチツールはこちらから。
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Bedroom Sessions: DJ Spadus
今回のDJcityTV Bedroom Sessions、アメリカ・テキサス州はダラスのDJ SPADUSが登場です。彼はラジオプログラムPitbull’s Sirius XM Globalization や TEEZZY Radioに出演しており、自身が主催するR&B主体のパーティー #RNBBASEMENTPARTY もオクラホマやダラス界隈で毎回場所を変えながら開催中。今回の動画ではジャンルをクロスオーバーさせたクリエイティブなルーティンを披露してくれています。
< ルーティン解説 >
先ずは、先日のグラミー賞でも2部門を獲得したLil Nas Xのワールドヒット曲”Old Town Road”のコーラス部分からスタート。「Wrangler on my booty」のフレーズまで聞いたらBlac Youngsta “Booty”を頭から挿入。予めキューポイントを設定しておいた「Wrangler on my booty」のフレーズを”Booty”のコーラスが始まるまでミキサーのパッド(ホットキューモード)で叩いてブレンドします。ここは「Booty」繋がりのワードプレイですね。
続いてMeegan Thee Stallionの2019年リリース”Sex Talk”をカットイン。すかさずホットキューでコーラス部分にジャンプ。コーラス途中からBPMが変わりますが、これはルーティン用に自身でEDITしたのでしょう。BPMが107に上がったところでオールドスクール・ガールズラップグループを代表するアーティストSalt-N-Pepaの1991年の名曲”Let’s Talk About Sex”を挿入しコーラスが入ってくるまでMeegan Thee Stallionのフレーズ「Ayy」で軽く擦ります。ここのミックスも「Sex」「Talk」のワード繋ぎですね。コーラスに差し掛かったところで、お次はCicseroがジャズサックスプレーヤー/シンガーソングライターのMasegoを迎えた浮遊感漂うグルーヴィーな良曲”Good To Know”を丁寧にミックスしていき”Good To Know”の最初のコーラスが入ってくる直前で完全に曲をスイッチ。そしてドラムスが入ってきたところでミキサーのパッドを使いフィンガードラミング。余談ですがFKJとMasegoのスタジオセッション動画をまだ見てない方は是非!音楽偏差値が高くなった気になれます。
さて、解説に戻り・・・フィンガードラミングを8小節行ったあとはコーラス部分にジャンプして、次の展開の準備に入ります。もう片方のチャンネルに次の曲Chris Lorenzo & Taiki Nulight “Mind Control”をロードしスタートポイントでスタンバイ。ミキサーの方はserato DJの機能”ピッチプレイモード“のスタンバイをしておきます。コーラス途中のスネアに強めのReverb(ミキサー内臓エフェクター)をかけて音を一度フェードアウトさせ、再びボリュームフェーダーをあげると同時にパッドを叩いてピッチプレイスタート。最初は”Good To Know”のメロディーのみを演奏し、途中から”Mind Control”のドラムを挿入します。途中ミキサーのFilterをいじって変化をつけつつ”Mind Control”のエナジーポイントに突入してフィニッシュ。この2つの曲はキーが一緒なので違和感なく聞こえますね。
トラックリスト:
1. Lil Nas X – Old Town Road
2. Blac Youngsta – Booty
3. Megan Thee Stallion – Sex Talk
4. Salt-N-Pepa – Let’s Talk About Sex
5. Ciscero feat. Masego – Good to Know
6. Chris Lorenzo & Taiki Nulight – Mind Control
いかがでしたでしょうか。中盤あたりから彼の好きであろうR&Bテイストを混ぜつつ、ラストは手動トランジションでBPMもテンションもアゲて終わる展開でしたね。途中のMeegan Thee Stallion”Sex Talk”のアカペラ終わりのEDITはDJcityのレコードプールでアカペラやインストゥルメンタルがダウンロード出来るので、それらを使って誰でも作れそうですね。皆さんも自分のスタイルや理想のMIXに合わせてオリジナルEDITを作ってみてはいかがでしょう。あと、気付いた方もいるかもしれませんが彼が着用しているTeeシャツはBeatsourceのやつですね。欲しぃー!
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