London On Da Track: プロデューサーからアーティストへの転向

アトランタ出身のLondon On Da Track (※London Holmes)が今年の8月にRCA Recordsとアーティストとしての契約を結びました。彼は同郷であるDJ KhaledMike WiLL Made-It、そしてMetro Boominに続き、アーティストとしてメジャーレーベルと契約結ぶプロデューサーの1人となりました。

今年で26歳となる、London On Da Trackは2011年からシーンで頭角を表し始めました。彼が有名になったきっかけは2014年にTygaの楽曲”Hookah”、Young Thugをフューチャリングに迎えたT.Iの楽曲”About the Money”やRich GangがYoung ThugとRich Homie Quanをフューチャリングに迎えた”Lifestyle”などのプロデュースからでした。これらの楽曲はBillboardのHot 100チャートにてそれぞれ85位、42位、16位にランクインしています。

2015年と2016年にもYoung Thugの”Check”やDrake21 Savageをフューチャリングに迎えた”Sneakin“をプロデュースし、共にBillboardでランクインしています。そして今年、RCA Recordsとの契約を発表したLondon On Da TrackはNicki Minaj、21 Savage、Offsetをフューチャリングに迎え、デビューシングルである”No Flag“をリリースしました。この楽曲は9月のDJcity Top 50にもランクインしています。

そんなラップとDJを両方行い、現在ツアー中であるLondon On Da TrackにDJcityがインタビューを行いました。プロデューサーからアーティストへの転向について、またDJをすることについて質問を行いました。

BillboardのインタビューではRCA Recordsと契約を結んだ理由はレーベルが自身のビジョンを信じているからだとコメントしていますが、そのビジョンとは何ですか?

「自分のビジョンは、プロデューサーとアーティストとして素晴らしいコラボレーションを行ったり、持ち合わせている多くの才能を発揮することだね。Hip-Hopしかできない、またHip-Hopアーティストとしか仕事ができないと思われたくないんだ。RCAは自分のビジョンが次のレベルに導いてくれると信じているんだ。」

プロデューサーからアーティストへ転向するという挑戦はどのようなものでしたか?

「挑戦とは言わないかな?でもクリエイティブに行動しないといけない時間が大幅に増えたね。プロデューサーとしては楽曲が使われるかわからない時があったね。でもアーティストとして活動する時はボーカル、アートワークなどのビジョンをすべて納得するまで手掛けているんだ。」

プロデューサーとしてのバックグラウンドはDJにも影響がでていますか?

「もちろんでているよ。音をブレンドしたり、トランジションをする時に役立っているね。」

DJ活動を行ってからプロデュース面での変化はありますか?

「まだDJを初めて数ヶ月でクラブDJとして初のツアーを行っている最中なんだ。どのようにしてお客さんが盛り上がるかなどを研究中だよ」

DJとラップをパフォーマンスする際、どのようにしてバランスをとっていますか?

「お客さんの流れを読むことだね。これだ!と思うものを中心にプレイしてまた変えていくようにDJしているよ。普段は自分でプロデュースしたHip-Hopの楽曲をかけてからEDMにシフトチェンジしているよ。自分のセットにはいろんなムードがあるからお客さんがどこに刺さるかによるね。機材はPioneer DJのCDJ 2000NEXS2とSerato DJを使っているよ。この機材達のおかげでクリエイティブにDJできるんだ。たまにパソコンなしでDJする時もあるけどね、Seratoが使えない時はrekordboxを使うようにしているよ。」

ダンス、エレクトロミュージック向けのお客さんには違う形のDJでアプローチしますか?

「お客さんのために広く浅くプレイすることを心がけているよ。自分が成し遂げた作品を伝えるために”About the Money”や”Lifestle”をかける時もあるし、また現在流行っているホットな楽曲もね。Nicki Minaj、21Savage、Offsetをフューチャリングに迎えた”No Flag”をかけた時のレスポンスは本当に最高だね。自分のゴールはお客さんが盛り上がっていて全員に楽しんでもらえることなんだ。常に同じビジョンをもっているよ。でもEDMが好きなお客さんはすごく盛り上がってくれて、楽しいし予測ができない時があるよ。彼らのエナジーは素晴らしいと思う。」

London On Da TrackのFacebookInstagramTwitterをフォロー

関連: London On Da TrackがNicki Minaj、21Savage、Offsetをフューチャリングに迎えた”No Flag”の制作を語る

Popular

  • Sync機能についてどう思うのかをDJ Jazzy Jeffが答える

    現在、ポーランドのクラクフで行われているRed Bull 3Style、大会初日に行われたインタビューでDJcityのStyles DavisがDJ Jazzy JeffにSync機能は必要かどうかについて質問しました。 「テクノロジーとDJは何も関係ないよ、使いたくなかったら使えばいいと思うし、必要ないと思...

  • DJcity価格改定のお知らせ

    2022年10月1日よりDJcityのサブスクリプション料金を変更させていただきました。初めてご利用される方のスタートアッププランが1500円/30日間、スタンダードな30日間プランが4,000円/1ヶ月、そしてお得な180日間プランが20,000円/6ヶ月に改定いたしました。何卒ご理解賜りますよう、お願い申...

  • 最大の特典!150円でDJcityをご利用出来ます!

    今年最大のチャンスをお見逃しなく! DJcityメンバーシップが90%オフで、最初の月は¥150でご利用できます(通常価格¥1,500)。チェックアウト時にプロモコードDJCITY2024を使用してください。 最新のリミックスやDJエディット、イントロバージョン、クリーンエディット、アカペラなどをダウンロード...

  • DJcityで2023年に最もダウンロードされた50曲

    Ice Spice and Nicki Minaj. 以下はDJcityが発表した、年間で最もダウンロードされた楽曲のトップ50のチャートです。このリストはユーザーのダウンロード数に基づいております(DJcityがキュレーションした楽曲ではありません)。 2023年においてDJcityで最もダウンロードされた...

  • デスクトップアプリを使って曲を一括ダウンロードする方法

    DJcityのサイトが大幅にアップデートし、先週はダウンロードの履歴を見る方法についてのチュートリアルを公開しました。今回はデスクトップアプリを使ってまとめて楽曲をダウンロードする方法を解説します。 まずは、お気に入りのトラックを「クレートに追加」します。クレートボタンを押すと「楽曲を追加し、デスクトップアプ...

  • ビデオ: 楽曲における、Cleanバージョン vs. Dirtyバージョン

    DJが楽曲をレコードプールでダウンロードする際、放送禁止用語をカットしたラジオ向けのCleanバージョンとオリジナルであるDirtyバージョンの選択肢があります。今週のShare The KnowledgeではDJ TLMが2つのバージョンをどう使い分けるのか、そして両方ダウンロードするべき理由を語ってくれて...

  • 「BAD HOP HOUSE 2」がDJcityに公開

    神奈川県川崎市を拠点とする、8MCによるヒップホップ・クルー。双子であるT-PablowとYZERR を中心に、Tiji Jojo、Benjazzy、Yellow Pato、G-K.I.D、Vingo、Barkのメンバーで構成される日本で最も勢いのあるクルーBAD HOP。そんな彼らがDJcityに先日リリー...

  • DJcityで2018年に最もダウンロードされた楽曲

    DJcityの年間で最もダウンロードされた楽曲TOP50になります。こちらのランキングはDJcityユーザーのダウンロード数を元に集計されています。 11曲がチャートにランクインしたDrake、2018年は彼の年であったと言っても過言ではないではないでしょうか。Nicki MinajとCardi Bは共に4曲...

  • 楽曲の一括ダウンロードを可能にしたDJcityのデスクトップアプリ公開

    DJcityはレコードプールクレート内の楽曲を一括でダウンロードする事が出来る、無料のデスクトップアプリケーションを開発しました。これにより、ダウンロードにかけていた手間と時間を大幅に短縮する事が可能となりました。 デスクトップアプリの主な機能: - クレート内の楽曲を一括でダウンロードする事が可能 - DJ...