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Facebookがライブストリーミングの利用規約を明確に: DJコミュニティの次のステップとは?


(Credit: Heshan Perera/Unsplash)

Facebookの今後の利用規約の更新で、「音楽を聴く体験を作成する」ユーザーやページをプラットフォームから削除する」という噂がありましたが、そうではない事が明確になりました。

DJcityとFacebookの担当者との会話によると、次のように記されています。

「Facebookの利用規約に加えられている更新は、多くの人が誤解しているようです。私たちの音楽ガイドラインは、2018年にプラットフォームで音楽をリリースしてから導入されています。これらのガイドラインは、プラットフォームでの音楽表現のサポートへの取り組みと、権利所有者との契約を維持することのバランスを保つために作成されました。」

世界的なパンデミックの状況が6ヶ月目に入ると、DJはライブストリーミングに適応する方法を学ぶ際に、各プラットフォームのルールをナビゲートしています。

Facebook、InstagramTwitchなどのプラットフォームはどちらかと言うとアーティスト向けであり、逆に、MixcloudやYouTubeなどのプラットフォームは、オンラインブロードキャストプラットフォームとしての持続可能性に向かっているためDJ向けになると言えるでしょう。

Instagramで作成されたVerzuzは、Apple MusicおよびCiroc Vodkaの親ブランドであるDiageoとのパートナーシップを発表しました。一方、Twitchは9月12日と13日に、グローバルなマルチシティヒップホップフェスティバルであるRolling Loudとの2日間のライブストリームパートナーシップを発表しました。DJとの提携には、BMIとASCAPとの権利料金と支払い構造の交渉が必要であり、ブランドとフェスティバルはまったく異なるコンセプトです。

Facebookは更に「Facebookのライブコンテンツとして使用するためビジュアルコンポーネントを取り入れた短い音楽クリップをお勧めします。また、ビデオに収録されているトラックの数が多いほど、プラットフォームによって制限される可能性が高くなります。」とコメントしています。

DJとしての自身のブランドやイベント運営側は商品やサービスをマーケティング(プロモーション)する為のプラットフォーム、またそこに参加した顧客から利益を得ることが必要不可欠です。又は、第三者から直接的に投資として利益を得る方法があります。しかしなが、DJとして企業間に認められているネームバリューがない限りは投資を得るという方法は選択肢としては中々難しいかもしれないです。現在、無数にあるアプリやサイトの中でユーザーの利用シェアが競われている中で、自身のブランドやイベントの人気を利用してユーザー数を多く獲得するに著作権のクリアやプラットフォームは、重要な鍵となっています。

これまでの「伝統的」と言えるストリーミングのプラットフォームでもパンデミックの間に進化を遂げました。特に、Mixcloudは楽曲の権利所有者や著作権団体と交渉し、DJミックスをストリーミングできた初期からのプラットフォームでした。最近はMixcloud Live機能により、Mixcloud Proを登録する事で公式にDJセットがを行えるようになりました。

YouTubeの平均ユーザー数は1か月あたり20億人で、平均はTwitchの約4倍です。このように、権利所有者が申し立てを行い、アップロード/ストリーミングされたミックスで広告収入を共有できるコンテンツIDシステムを開発しました。

Facebookの動きに関係なく、多くのストリーミング方法とオプションを詳しく検討するべきです。まず第一に、DJコミュニティを含む多数のユーザーからのエンゲージメントの増加を背景に、Twitchは翌年にユーザーベースを166%増やす可能性があります。ライブDJセットが利用規約で技術的に禁止されているため、楽曲間で90秒以内に素早くミックスをする事で自身の配信チャンネルのファンを伸ばす事ができるでしょう。

Instagramの認証バッジにも注目です。 6月に発表されたこのコンセプトにより、Instagram Liveの視聴者は、ライブ配信中に投げ銭を配信者に送ることができます。また、Instagramは、各ユーザーのアクティブなエンゲージメントの開始時に広告を放送します。 Instagramの広告からの収益は、55%が配信者に、45%がInstagramに支払われます。

アメリカでパンデミックによるロックダウン後、D-NiceのInstagramライブではDJセットを見に15万人以上の視聴者が訪れました。その半年後、BrandyMonicaによるVerzuzの放送ではその7倍以上になる120万人以上が同時に視聴しました。またその時のブランドとスポンサーシップの合計の純資産は合計1.4兆ドルになります。

このような成功例の中では人々を楽しませるためにできたコンテンツをするのか、収入源として成り立たせようとするのかを考えているDJ達が存在します。ライブ音楽ストリーミングを中心に業界が形成されつつあります。DJが問題なく、公平な方法でプレイできるのが理想であり、その日は遠くないかもしれません。

関連: 音楽業界がInstagram、TikTok、Twitchなどに目を向け、適応する流れに

Mixcloudがライブストリーミングのプラットフォーム、”Mixcloud Live”を発表

Mixcloudが新しくライブストリーミングのプラットフォームであるMixcloud Liveを発表しました。現在ベータ版で公開されています。新型コロナウイルスで大きく影響を受けているアーティストが世界中にいる状況を踏まえて予定よりも早くに発表しました。 Mixcloud Liveは、ストリームキーとストリームURLを提供している為、OBSやWirecast等のストリーミングソフトウェアと組み合わせて配信することが出来ます。

今の状況で数多くのナイトクラブが閉鎖している中、多くのDJ達がライブストリーミングを行いはじめました。そこで著作権問題が必ず取り上げられます。Mixcloudはライセンスのあるプラットフォームであり、ラジオと同様でアーティストに対してライセンス料を支払います。

FacebookやInstagramなどのプラットフォームで見られるライセンスの問題が理由でのテイクダウンが起きることはありません。

Mixcloud Liveは現在ベータ版であるため、バグや問題が発生する可能性があることをコメントしています。

Mixcloud Liveを行うにはMixcloud Proのサブスクリプションサービスに登録する必要があります(※現在90日間のトライアルを提供中)、詳細はこちらから。

関連: Mixcloudの新しいサブスクリプションサービス”Mixcloud Select”

MixcloudがWarner Musicとライセンス契約を結ぶ

Mixcloud

音楽ストリーミングサービスを行なっているMixcloudがWarner Music Groupとライセンス契約を結びました。Mixcloudがメジャーなレコード会社と契約を結んだのは今回が初めてとなります。

Mixcloudの発表によると、今回の契約で音楽ファンがクリエイターのチャンネルにもっと身近に音楽を視聴することができるようになり、またプラットフォーム上で楽曲クリエイターがコンテンツを収益化できるようになるとのことです。

2008年から開始したMixcloudは現在100万ほどのクリエイターがラジオ番組、DJセットやポッドキャストを公開しており、その数はおよそ1200万に及びます。また、このプラットフォームでは、コンテンツを制限する法的なラジオライセンスが使用されています。ここ数年クリエイター達が著作権の問題でアップした作品等が削除されるという問題が起こり、SoundCloudなどでも同じような問題が起こっています。

Mixcloudの創設者であるNico Perezのコメント

「当初から、私たちは権利者と協力して番組やミックス音源を収益化し、ストリーミング業界における情報を収集する重要性が大事だと考えています。メジャーなレーベルと直接的なライセンス関係を結ぶことにより、私たちはよりアーティスト、キュレーター、音楽ファン、そして業界にとって何がベストかを考えて行動しています。」

Warner Music GroupのOle Obermannのコメント

「今回の契約は、新しいビジネスモデルを取り入れ、業界を牽引する良い例となっているのではないでしょうか。ストリーミングが広範囲の音楽にアクセスできるようになるにつれて、プレイリスト、オンデマンドのラジオ番組やDJセットがお客様にとってより身近な存在になると考えています。」

Billboardによると、MixcloudはSony Music、Universal Music Group、そしてインディーズレーベルの権利団体Merlinとも今回のWanerと同様のライセンス契約について話し合っていると発表しています。

関連: Warner Music GroupがSpinnin’ Recordsを買収

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