DJ Tessa
インタビュー: DJ Tessaと女性DJ限定のエージェント、Prism DJ

DJ Tessa performs at the LA Food Bowl. (Credit: Matthew Withers)
ロサンゼルスで活動するDJ Tessaは女性DJが活躍できるように活動しています。彼女は未だに男性が中心の業界であるとコメントしています。2010年代の初期から活動している彼女は女性DJのブッキングエージェントがほとんどない事に気づきました。そこで彼女のDJとしての長年の経験や繋がりを通してPrism DJsという女性DJのみのエージェンシーを立ち上げました。
2015年から活動しているPrism DJはウェディングやプライベートパーティーなどのイベントを対象としたDJのブッキングエージェントを行い、現在23人の女性DJが所属しています。今回はDJ Tessaに女性DJのエージェンシーを立ち上げた事についてDJcityで質問を行いました。
なぜDJエージェンシーにいる女性DJの数が極端に少ないと思いますか?
「単純に男性DJの数が多いからであり、そこの比率が変わることはないと思う。でも今、音楽制作やDJに興味を持つ女性が増えてきているのは事実です。これから女性DJたちが活躍できるように私たちが彼女達のレベルアップをサポートし、トップDJ達と同じレベルで活躍できるようにしないといけないと考えています。」
Prism DJsと他のエージェントの違いは何ですか?
「私たちが抱えるDJはタレント性があり、DJとしての経験が長いアーティストしかいません。またアーティストに対しての扱いも整っている部分が強みだと思います。」
モバイルDJとして、ナイトクラブやフェスDJとして必要だと思うスキルをそれぞれ教えてくだい。
「モバイルDJとして活動するのに必要な部分はまずDJ機材のセットアップからだと思う。もし機材面でトラブルがあれば、自分自身で解決しないといけないからね。特にウェディングDJやダンスパーティーのDJを行うときはお客さんの空気を読まないといけない、だから音楽の知識も必要であり、幅広いジャンルを様々な世代で知る必要があると思う。ナイトクラブやフェスDJは自身の楽曲をプレイするチャンスの場でもあるんだ。モバイルDJの現場と比べると自分が活躍できるチャンスが多いため、自身がプレイしたい楽曲はまだできるのではないかと考えているよ。」

Prism DJs at Serato’s studio in Los Angeles. (Source: Instagram)
女性DJのみのエージェントを運営するにあたっての1番のチャレンジは何ですか?
「男女限らずロサンゼルスのマーケットは競争率がすごい高いです。またソーシャルメディアが活性化している世の中でどのようなDJを目指すかという選択肢は多くあると思います。私たちはより洗練され、クリエイティブになる必要があります。ただただ”女性DJ”、”女性DJのエージェンシー”と掲げるだけでは意味がないと考えています。」
新しいアーティストをエージェントに加える時、どこを見ていますか?
「多くの部分をアーティストに求めます。ミックスのスキル、ソングセレクション、楽曲の知識、プロとしての前向きな意識などです。またどのような機材でも対応できる人、そして人前でDJの経験が2年以上ある人です。またSNSでの印象も大事です。なぜならクライアントが自身のイベントに合うDJを探すにはSNSを使うからね。」
今後どのようなエージェントにする予定ですか?
「Prism DJsはまだ成長段階のエージェンシーでありブランドです。これまで通り成長させたいと考えています。また近い将来若い女性DJのためにワークショップなどを行いたいです。」
今後DJエージェンシーを始めようと考えている人がいればどのようなアドバイスを与えますか?
「マーケティング力、マネジメント力、管理能力、そして優れた目と耳があれば全ての要素が揃っていると思う。頑張れ!」
DJ TessaのFacebook、Instagram、Twitterをフォロー。
Popular
-
11月 22, 2018
DJ向けのBlack Fridayセール
Black Fridayセールにお馴染みの方はいますでしょうか?今回はDJ関連の商品がBlack Fridayセールを行いますので、DJcityがそれらをまとめて紹介します。 GENRE BNDR 日本発信のDJアパレルブランド、全商品25%OFFのセールを開催中、ディスカウントのコードは"BFRIDAY25...
-
1月 13, 2017
DJcityポッドキャスト DJ SHOTAのダンスミックス
東京を拠点にDJ/プロデューサー、またクラブミュージック、DJ入門のための情報メディアDJ HACKsを2014年に共同で設立したDJ SHOTA。その彼がDJcity Podcastに30分のダンスミュージックのミックスを提供してくれました。 [podcast] トラックリスト: 1. Bruno Mars...
-
2月 2, 2021
MonyHorseの「Look Up」
日本を代表するHip-HopクルーのYENTOWNに所属するラッパーのMonyHorseが新曲「Look Up」のMVを公開しました。プロデュースには同じくYENTOWNのU-LEEが担当、Chillな雰囲気のトラックの中でMonyHorseのラップや歌を楽しむことができます。またナイトクラブに限らず様々な現...
-
12月 18, 2020
Fezbeatzが楽曲制作について語る
Fezbeatzが全編プロデューサーとして参加しているREAL-TのセカンドEP、『REAL TAPE 2』から「THUG SCENE」がDJcityレコードプールに掲載されました。REAL-Tのコラボレーション作をはじめ、数々のヒット作を残しきたFezbeatzがプロデュースに関するインタビューに答えてくま...
-
5月 6, 2020
Tokyo Young Visionのアーティスト達がDJcityに楽曲を公開
東京を拠点に活動するHip-Hop クルーのTokyo Young Visionが所属アーティスト達の音源をDJcityで公開してくれました。今年の2月に1st アルバムを公開したNormcore Boyz、Normcore BoyzのDJを務め、クラブDJ/プロデュース双方で活躍中のDJ NORIO、そして...
-
9月 10, 2020
デスクトップアプリを使って曲を一括ダウンロードする方法
DJcityのサイトが大幅にアップデートし、先週はダウンロードの履歴を見る方法についてのチュートリアルを公開しました。今回はデスクトップアプリを使ってまとめて楽曲をダウンロードする方法を解説します。 まずは、お気に入りのトラックを「クレートに追加」します。クレートボタンを押すと「楽曲を追加し、デスクトップアプ...
-
7月 20, 2022
現在の国内ナイトクラブでセットアップされているDJ機材とは?【福岡編】
本記事では2022年現在、国内のナイトクラブでどのようなDJ機材をインストールされているかを調査しました。各ナイトクラブのレジデントDJが、現場での使用機材や今後導入希望の機材について答えてくれています。本企画2軒目のナイトクラブは福岡の中心天神に位置する人気クラブIBIZA FUKUOKAのDJ機材を、当ク...
-
9月 6, 2019
DJcity Podcast Mix: FUMMY
Red Bull 3Style, 2019, World Final - Taipei, Taiwan (Source: Red Bull Content Pool) DMCとRed Bull 3Styleの2つのJapanチャンピオンのタイトルを持つ、ターンテーブリスト/DJの、FummyがDJcity P...
-
2月 17, 2022
Hip-Hopコレクティブ「Tha Jointz」が新作発売前に主要メンバーのソロ作を一挙DJcityに公開
2020年よりJ.Studio Osaka にてKojoe、DJ GEORGEと共に日々クオリティーの高い作品を制作する大阪きってのダークホースでありスーパースター集団「Tha Jointz」 から2022年2月22日リリースのポッセカットシングル[Jointz & Jam]発売目前のタイミングで、T...
-
9月 30, 2023
Candeeのアルバム「Rockdwon」の楽曲をDJcityに掲載
今年1月にファーストアルバムをリリースしたばかりのCandeeのセカンドアルバム「Rockdown」が早くも完成。ラップ、ビートともに前作よりさらに磨きをかけた作品には10曲が収録されたていて、今回はゲストフューチャーで7との「Unlucky」、KOWICHIとの「SUPERHOT」、LANAとの「35℃」、...
