DopeOnigiriによるBeyond The Music Retreatレポート: “Your Instagram Sucks”のパネルディスカッションを受けて

先月、DJcityとViceが共同主催した”Beyond The Music Retreat“というナイトクラブDJ向けのカンファレンスが行われました。コロラド州のブラックホークという小さなカジノ街にあるホテルで開催されたイベントはアメリカのナイトクラブで働くDJが多数集まりました。Vice、A-trak、Miles Medina、そしてKayperとういうビッグネームDJ、ナイトクラブTAOグループのブッキングマネージャー、ラジオ局の関係者等、業界に携わる人たちがDJに関するトピックのもとパネルディスカッションを行いました。その後、参加者はパネラー達とQ&A形式でコミュニケーションをとる機会も設けられました。

議論された内容の一つに”Your Instagram Sucks(DJとして、どのようにInstagramを使用するべきなのか)”というタイトルがありました。そこで出たアドバイスや意見を自身でまとめたので、この場でシェアさせて頂きたいと思います。最後に、このイベントを通して個人的にどう思ったのかという感想を述べさせていただきました。

・ハッシュタグ、メンション(@付け)、位置情報を付ける方が良い。
・関連性、適切なハッシュタグを使用する、なるべく3つまでがベスト(多すぎるとスパムと認識される可能性あり)
・どのようにしてフォロワーを獲得するかを考える。
・良いコンテンツほど、少し大げさに投稿するのがオススメ。
・自分がどのような人物なのかを誇張して表現する。
・1つの投稿に対してのゴールを考える方が良い。いいねの数、アクセス数、コメントの数。
・Swipe Up機能をなるべく使用する。(フォロワー1万人から)。
・フォロワーの人たちがRepostやストーリー等でシェアしてくれる様な投稿を考えるのは大事。
・ビジネスアカウントは個人のアカウントより音楽の著作権に関して融通がきく。
・投稿する時間帯を大事にする。
・フォローするアカウントはよく考える。
・投稿内容はDJのコンテンツが70%、その他が30%のバランスが良い。(フォロワーは自分がDJというのを知っている。その他のコンテンツを乗せることも大事)
・ソーシャルメディアをコミュニティの構築と考え、面白さ、情熱のある内容の投稿をしている人たちを見て活用する。
・フォロワーをなるべく買わない方が良い。
・インスタ含め、SNSはフォロワーを買うなどで必死に集めるのは良くない。短距離走じゃなくてマラソンと考え、長いプロセスで活用するのがおすすめ。

上記の内容が主にInstagramを使用する際に大事なポイントとして話された内容でした。

今回のパネルディスカッションを受けて思ったのが、アメリカ人DJのプロ意識がSNSの部分でも発揮している人が多いと思いました。自分の学生時と比べると、現在のInstagramの活用方法は大幅に変わり、特にDJ活動、イベント、そしてミックス等の告知などを中心に、自分がどこでDJしているのか、そして影響力のある人物と遊んだ時などは、意識して投稿をすることが増えたと思います。俗に言う”Doin it for the Gram”(スラング的な表現”Instagramの為に写真を撮る”)と言うフレーズが当てはまる場面が自分には多いのかと思います。

日本ではプレイの評価が高いDJ、人気なナイトクラブでヘッドライナーを務めているDJの方でも、音楽的な側面に注力を注ぎ、SNSにて発信が効果的ではないという様な人もいるのではないでしょうか。何が、効果的というのは一概に名言できず、決して自分の使い方も摸索中ですが、うまく使用することによってアーティスト/DJとしてのプロモーションはよりいいものになると考えました。

先日、DJcityのTrendチャートなどを選曲しており、ニューヨークの様々なナイトクラブや大手ラジオ局のPower 105でミキサーを勤めるDJ First Choiceと話をする機会がありました。そこで彼は「Instagramは特にフリーランスのDJにとってすごく大切なツールであり、自分を売り出す履歴書・レジュメになる。特にナイトクラブのプロモーターはブッキングをする際に必ずInstagramからチェックする。また特に掲載する写真も携帯ではなく、よっぽどの事がない限り、良いカメラで撮った写真しか載せないと言っていました。彼の話しを聞き、自分も写真のクオリティーと自己表現であるということを注意し始めました。そういった意識を持ってアメリカで積極的に活動しているDJの投稿を見てみると、彼の言葉通りのDJ達が多い事に気づきました。

自分はSNSを見るのも投稿するのも大好きな人という部分もあると思いますが、SNSは世界中の人が見れるコンテンツなので、誰かに見られた時、何かが起こるかもしれない!と言う可能性は少なからず投稿を定期的に続けていると、あると思います。

今後は、ここで学んだ多くのことを生かし、自身のプロモーションに活用できたらと思います。前述しましたが、世界中の多くの人に配信することができるSNSを使わない手はないと思います。可能性を広げるためにも、音楽の側面以外にも注力が必要なのではないかと思いました。

関連: “Beyond the Music Retreat”のドキュメンタリー

Popular

  • DJcity価格改定のお知らせ

    2022年10月1日よりDJcityのサブスクリプション料金を変更させていただきました。初めてご利用される方のスタートアッププランが1500円/30日間、スタンダードな30日間プランが4,000円/1ヶ月、そしてお得な180日間プランが20,000円/6ヶ月に改定いたしました。何卒ご理解賜りますよう、お願い申...

  • DJcityのデスクトップアプリがアップデートされました

    DJcityのデスクトップアプリがアップデートされました。今回の大きなアップデートとしてはユーザーはダウンロードしたファイルのアーティスト、タイトル、バージョン、bpm、ジャンル、キー、年を編集することができるようになりました、 アップデートとしては ・ダウンロードしたファイルをアーティスト、タイトル、バージ...

  • デスクトップアプリを使って曲を一括ダウンロードする方法

    DJcityのサイトが大幅にアップデートし、先週はダウンロードの履歴を見る方法についてのチュートリアルを公開しました。今回はデスクトップアプリを使ってまとめて楽曲をダウンロードする方法を解説します。 まずは、お気に入りのトラックを「クレートに追加」します。クレートボタンを押すと「楽曲を追加し、デスクトップアプ...

  • Tokyo Young Visionのアーティスト達がDJcityに楽曲を公開

    東京を拠点に活動するHip-Hop クルーのTokyo Young Visionが所属アーティスト達の音源をDJcityで公開してくれました。今年の2月に1st アルバムを公開したNormcore Boyz、Normcore BoyzのDJを務め、クラブDJ/プロデュース双方で活躍中のDJ NORIO、そして...

  • 最大の特典!150円でDJcityをご利用出来ます!

    今年最大のチャンスをお見逃しなく! DJcityメンバーシップが90%オフで、最初の月は¥150でご利用できます(通常価格¥1,500)。チェックアウト時にプロモコードDJCITY2024を使用してください。 最新のリミックスやDJエディット、イントロバージョン、クリーンエディット、アカペラなどをダウンロード...

  • 楽曲の一括ダウンロードを可能にしたDJcityのデスクトップアプリ公開

    DJcityはレコードプールクレート内の楽曲を一括でダウンロードする事が出来る、無料のデスクトップアプリケーションを開発しました。これにより、ダウンロードにかけていた手間と時間を大幅に短縮する事が可能となりました。 デスクトップアプリの主な機能: - クレート内の楽曲を一括でダウンロードする事が可能 - DJ...

  • MaRIがeydenをフューチャーした「Pussy Wet」

    ブラジルにルーツを持つ岐阜出身のフィメールラッパー、MaRI。 過激なリリックを駆使し、彼女ならではのファーストEP、「PENTHOUSE」が先日リリースされ、その中の注目曲「Pussy Wet」をDJcityに掲載しました。フューチャーされているラッパーはeydenそして、楽曲プロデュースには「ASOBI」...

  • MonyHorseの「Look Up」

    日本を代表するHip-HopクルーのYENTOWNに所属するラッパーのMonyHorseが新曲「Look Up」のMVを公開しました。プロデュースには同じくYENTOWNのU-LEEが担当、Chillな雰囲気のトラックの中でMonyHorseのラップや歌を楽しむことができます。またナイトクラブに限らず様々な現...

  • Pioneer DJがRekordbox専用のオーディオインターフェースを公開

    Pioneer DJがRekordbox専用のオーディオインターフェースINTERFACE 2を公開しました。 従来のPioneer製品ではRekordbox DJソフトウェアとDVSプラグインは限られたミキサーやコントローラーでしか使用することができませんでした。過去にPioneerより販売している機材やそ...

  • DJcityの楽曲をキーで検索

    今週のチュートリアルではDJcityで楽曲のキーを使って検索する方法を解説します。 楽曲のキーで検索する方法としては、ウェブサイトのニューリリース、ヒットチャート、DJcityエクスクルーシブやジャンルのページで行うことができます。右上にある「フィルター」をクリックすると楽曲の「バージョン」「BPM」「キー」...