BABY-T : DJcity Japan Playlist
DJ/プロデューサーとして活躍するBABY-Tが2021年1月のプレイリストをDJcityに提供してくれました。彼は実業家としてYouTubeチャンネル『DJ HACKs』等を運営するなど、多くの才能を発揮しているDJです。最近はTK、T2 Nagoya、Atom Tokyo、Club Camelot...
熊本を中心に、九州全国と活躍を見せているYB。去年、Goldie AwardsやRed Bull Music 3Style Japanのファイナルに残るなどの実績も残しています。そんなYBがターンテーブルからCDJへ切り替えたきっかけやカナダに留学し得たものなどについてをDJcity Japanのインタビューで語ってくれました。
昨年はRed Bull Music 3Style及びGoldie Awardsでファイナリストになる活躍でしたが、振り返ってみてどうですか?
YB : Red Bull Music 3Styleに関しては何度かファイナリストまで残った事はありますけど、Goldie Awardsは自分にとって初めての大会だったし、初めてのNYで、初めてCDJで世界的な大会へ参戦するっていう、本当に初めて尽くしで、自分にとって刺激的で印象に残っているのは断然Goldie Awardsですね。NYで大勢の観客を前に、審査員も超豪華で、競合相手も名だたるターンテーブリスト達っていう、これ以上ないCDJデビュー戦だったなと。あの場所で戦えた事が今の自信に繋がってますね。
今までターンテーブルでやってきた中で、ある日を境にCDJにシフトするというのはどういう感覚でしたか?
YB : 単純に難しいですよね。パソコンとターンテーブルでやれる事を100としたら、CDJでやれる事って50~60くらいなんですよ。勿論、CDJでしか出来ない事もあるので、良い部分もあるんですけど。CDJで大会に出場した経験が全く無いので、自分の中では本当に挑戦っていう感覚で、学びの多い経験になってます。
挑戦してみて、手応えの部分ではどのように感じましたか?
YB : Goldie Awardsに関しては物凄い手応えを感じましたね。CDJでDJバトルに出場するっていうこと自体が珍しいというのもあって、Goldie Awardsの最終8人に選ばれた部分はあると思います。ずっと憧れだった前年チャンピオンのMiles Medinaから、初対面でしたけど「Hey CDJs GUY!」って声をかけられて、CDJで戦いに来てるって部分にかなり興味を持ってくれてましたね。逆に、ターンテーブルで参戦していたら、ファイナリストには選ばれていなかったのかもなとも思いますし。
YBが使用機材をCDJへ切り替えたキッカケとは何だったんですか?
YB : それは、カナダに行ってる時ですね。なので、2016年ですかね。1年のワーキングホリデイでカナダに行ったんですけど、向こうに着いた最初の週末にナイトクラブに行ったんですよ。結構Hip HopとかLatinがかかっているクラブだったんですけど。カナダのクラブって、1晩を1人のDJが回すっていうスタイルが多いので、全然DJとじっくり話す時間は無いんですけど、日本だったら絶対にやらないですけど、携帯の画面をパッとDJに見せて「俺もDJしてるんだよね!」ってテキストを打ったのを見せたら「今はDJでちょっと話せないけど俺のインスタこれだから連絡して。」ってテキストを打ち返してくれたんですよ。そこから「今日はありがとう」ってDMを送ったら、彼から連絡が来て、自分のインスタにはRedbull Music 3Styleの事とか書いてあるんで、そういうのを見て多少気に入ってくれたみたいで「一緒に金曜日DJやる?」って声をかけてくれたんですよ。現場に行くと、タンテとCDJが置いてあるんですけど、タンテがピッチを2くらいズラすと20くらいズレる、物凄い壊れ具合で(笑)。これで今までよくDJやってたな状態で(笑)。とりあえずその日はパソコンだけで出来るインターナルモードで乗り切りましたけど。彼には「今日は一緒にやるけど、ダメだと感じたらスグに切るからね」と初めに言われましたけど、特にそんな流れになることもなくて。逆に、声をかけてくれた彼が、クラブから2時間くらいの遠いところに住んでいて、自分のバーバーショップをやりながら、DJもやってる感じの人で「俺最近マジで忙しいから、来週から一人でやってくれない?」って急に言われたんですよ(笑)。急に凄い事になったなと、冷静に店内を見回すと、タンテはぶっ壊れてますけど、CDJは綺麗に使える状態だったので、そこでCDJを使う流れにしましたね。お店で練習するわけにもいかないので、カナダのメルカリみたいなサイトで中古のCDJを購入して、家で練習するようになって。そこからずっとCDJっていう流れですね。
どこの国も同じだとは思いますが、カナダもCDJが主流になっていく過渡期なんですか?
YB : カナダでは他のクラブでもプレイしましたけど、大きいクラブに関してはCDJでしたね。小さい箱にはターンテーブルがあったり、CDJもあったりと、半々くらいの感覚ですかね。クラブのスタイルによっても変わってくると思いますし。スクラッチをする人はターンテーブルで、普通のクラブプレイだけならCDJっていう感じでしょうね。そういう中で、CDJでスクラッチをする存在って珍しいと受け止められる環境があったし、人と違う事をしたいっていう気持ちは常にあったんで、自分がCDJへ切り替えるキッカケにはなりましたね。
振り返ってみると、カナダで得たモノはとても大きいですね?
YB : それは確実にそう思いますね。トロントに滞在していたんですけど、本当に現地のDJがみんな上手くて。カナダに行く以前は、他のDJの良い部分を真似をするっていう習慣が結構あったんですけど、そういうのって良し悪しがあるなって気づいたんですよ。カナダのDJって本当にみんなオリジナリティーがあって、同じようなDJがいないんですよ。みんなが個性を大事にしてるのを目の当たりにして、自分も何か見つけないとダメだって素直に受け入れられました。これも、CDJへシフトする決意に繋がってくる一因ですね。向こうに住んで体で感じた事ですけど、人と違う事をやっても、内容が良ければリアクションしてくれるんですよ。人と違う事をすることに対しての抵抗が一切無くなりましたね。当たり前の事ですけど、良ければ評価して貰える、悪ければ評価されない。自分のプレイが良いのか悪いのか、日本よりもわかりやすいですね。
現地のDJ達からも良い影響を受けましたか?
YB : 最初の2~3週間は、言葉も通じない中で焦る気持ちもありましたけど、3週目くらいで、さっきも話したバーバーショップのDJが、スクラッチDJのワークショップに誘ってくれて、そこにSkratch Bastidなんかもいたんですけど、自分が好きな事で、言葉を越えて触れ合える場所にいられる事が物凄く嬉しくて、そして、現地のDJがみんな上手過ぎて(笑)。もう、更に練習しなきゃっていう熱が入りましたね(笑)。カナダから帰る前に、Goldie Awardsの最初の年だったんですけど、CDJで応募してたんですよ。結局ダメだったんですけど。大会に応募して、ビデオ審査の時点で落とされるっていうのが初めての経験で、でもそれは仕方のない事で、日本に帰ったらリベンジしてやるっていう思いが強くなりましたし、カナダで色んな事を学んで、自分を成長させようっていうモチベーションになりましたね。本当にカナダでの経験が活かされて、その後のGoldie Awardsでのファイナリストに繋がったと思います。
活動の場を日本に戻して、今感じていることはありますか?
YB : 細かい話になっちゃうんですけど、今自分はCDJ-2000NXS2を使っていて、レジデントの現場では同じものを揃えたりしてますけど、なかなか他の場所でも同じものを揃えてもらえるかというと、難しいので。自分のルーティンの中にはCDJ-2000NXS2じゃないと出来ないものがあって、そういう部分のパフォーマンスは自分の中の課題だと感じてますね。
この先、YBはどんなDJになっていきますか?
YB : 前例が無い事、誰もまだやったことがない事をやっていきたいです。それとトロントから地元の熊本に戻って、BACON EGGというクラブで、サウンドプロデューサー的な立場で音楽面を全て任せてもらってます。今までの熊本にはなかった規模のクラブで、これも自分にとっては新たな挑戦です。これまで大会に出て、レジデントもやってきて、自分の前には先輩達がいて、そして自分がいるっていう感覚だったんですけど、今は自分も人を引っ張っていく立場になって、視点は変わってきますけど、面白く、楽しみながらやらせてもらっています。色んな意味でレベルアップして、またカナダに行ってみたいなという気持ちもありますね。
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