最年少DMC世界王者DJ RENAがスキルフルなルーティン動画をDJcityTVにて公開

その歴史は古く世界的に最も権威のあるDJバトル”DMC World DJ Championship“において12歳の若さで史上最年少優勝を果たした日本ターンテーブリスト界の至宝DJ RENAが新旧Hip Hopを織り交ぜたスキルフルなルーティンをDJcityTVにて公開。

現在15歳の彼は2018年にKame World Classic優勝。そして2019 IDA World Show CategoryにてK-Swizzとのタッグチーム、Superbeast DJsとして準優勝と素晴らしい経歴の持ち主です。

トラックリスト:

1. The Black Eyed Peas ft. Nas- BACK 2 HIPHOP
2. Nas – Nas Is Like
3. Kanye West – All Of The Lights
4. Shy FX – Carnival Culture
5. Dead Prez – Hip Hop
6. House Of Pain – Jump Around
7. RUN DMC – It’s Tricky

〈ルーティン解説〉
イントロはBlack Eyed PeasがフューチャリングにNasを迎えた2018年リリースの“Back 2 Hip Hop”を頭から流します。ドラムスが入ってきた所でジャグリング開始。最初のキックを1拍の短さまでループさせた後、2番目と3番目のスネアを軸にした崩しの展開。次にクロスフェーダーをオープンにしたまま半拍ずらしの状態を作り、背中を使ったボディートリックでフェーダーをスイッチしていきます。ミキサーTRAKTOR CONTORL Z2のフィルターノブで音を絞っていきキューボタンを使って再度イントロ部分へジャンプ。(動画00:53秒のところで縦フェーダーを両手で摘むよう細かく上げ下げして音を切っている技、意外と簡単なのでオススメ!) さて、次の展開はブレイクダウン。曲を進めながらの高度なブレイクダウンをいとも簡単にメイクしていますね。ラストは「Bring It Back」のフレーズをドロップしてブレイクダウン終了。続いてフレーズ「It’s a Resur-Re-Reaction Bring It Back」のアカペラに合わせたフィンガードラミング を2小節。次にNas繋がりで90’s HipHopの名曲“Nas Is Like”をドロップしつつ「It’s a Resur-Re-Reaction Bring It Back」のフレーズで3小節スクラッチしたところで“Nas Is Like”のサビに突入します。キューボタンでフレーズ「Before my number’s called, history’s made」にジャンプしてエコーアウト、これでルーティン第1部が終了。

ルーティン第2部は、2010年グラミー賞ベスト・ラップ・ソング部門にもノミネートされたKanye Westの名曲「All Of The Lights」のメロディーからスタート。その上にSHY FXの“Carnival Culture”のメロディーをスクラッチとフィルターを交えながら乗せていきます。ドラムスのフィルイン終わり(動画02:17秒〜) で”Carnival Culture”の印象的なメロディーフレーズでガッツリ擦ります。ターンテーブルのストップボタンを使いながら間を空けて擦るあたり、流石です。次にループ機能とフィルターを使って”Carnival Culture”の音でフィルインを作りながらフェードアウト。続いて、もう片方のターンテーブルでベース音を鳴らしていきます。ベース音はフィルターで遊びつつ、たまに”Carnival Culutre”の音を差込むところがお洒落。動画02:54秒のところでターンテーブルの電源をOFFにしDead Prezの2000年リリースの名曲”Hip Hop“から名フレーズ「It’s Bigger Than Hip Hop, Hip Hop…」をアカペラで挿入。と同時にベース音で”Hip Hop”のベースラインを再現します。まさに”ターンテーブル・リミックス”と言えるでしょう。

さて、ルーティンも第3部(動画03:38秒〜)にきました。いわずと知れた往年のパーティーアンセムHouse Of Painの“Jump Around”からスタート。(DJcityレコードプールではHouse Of PainをはじめTommy Boy Recordsの楽曲も取扱っているので是非チェックしてみて下さい!!) 誰もが1度は聞いたことがあるであろう有名なホーンのイントロから入り期待感を煽ります。先ずは同曲のフレーズ「Jump Up, Jump Up and Get Down」のアカペラでスクラッチ。ここはビートをクロスフェーダーで上手く消しつつ、縦フェーダーを巧みに使ってフォワードスクラッチを高速でメイク。8小節スクラッチし終わると一旦サビのコーラス部分にジャンプします。次は「Jump Up, Jump Up Get Down」のフレーズで高速ビートジャグリング。ターンテーブルを33回転から45回転にし「Jump」のフレーズを徐々に増やしていきます。最後はバックスピンをしつつサンプラーの効果音を鳴らしてこのパートは終了。ポイントとしては最後サンプラーで爆発音を鳴らした時のRENAのアクションです。DJブースに隠れるように一瞬しゃがんでいますね。こうする事でより派手なステージパフォーマンスに見えるので効果的です。(これはDJ松永が得意とするアクションでもあります) これでルーティン第3部が終了。

いよいよ最後の第4部。ここまでで既に内容盛り沢山ですが最後までお付き合い下さい。第4部はオールドスクールHipHopの代名詞的アーティストRUN-DMCの1986年リリース曲“It’s Tricky”から始まります。歌い出しからの「Here We Go」をキッカケにスクラッチ。最初のスクラッチネタ終わりにHIJACK “Airwave“のメロディーを一瞬流しているんですが、ターンテーブリストやターンテーブリズム好きだったら反応して欲しいです。2003年にリリースされたドキュメンタリー作品「SCRATCH」の本編は勿論トレイラー映像でも使われた名曲です。さて、ルーティン解説に戻ります。スクラッチを終えると再び曲の歌い出しに戻り今度は「It’s Tricky is the title」で高速ジャグリング。さながらDJ AKAKABE “King Kut ルーティン”のようです。次に「Here We Go」のフレーズをボディトリックで繰り返し、最後はサビのコーラスを聞かせて終了!

いかがでしたでしょうか? 今回のルーティンは大きく4つのパートに分けて説明しましたが、どのパートにも隙間無く技術が盛り込まれていて個人的にはお腹いっぱいです。ある程度のレベルのテクニックが身に付いてくると、音楽性を重視してあえて簡単にこなす部分やテクニックを出し惜しみするケースも出てきますがRENAの場合はその次元が高いです。そしてまだ15歳という若さ。今後のさらなる活躍も大いに期待されます。

DJ RENAの FacebookInstagram, Twitter, Youtubeをフォロー。

関連: DJ RENAがRANEの機材を使ったルーティン

Popular

  • 【DJ SANCON】DJとして最もPLAYした曲

    BEAT TRICKSのオリジナルメンバーDJ SANCON。地元京都のラジオ局にてAMからFMまで数々の番組を担当し、自身が開催しているパーティーESSENTIALは2021年で26周年を迎え、日本で一番長く開催してるPARTYとなる。現在も東京渋谷THE ROOMや京都CHAMBERS等でレギュラー出演す...

  • DJcity Top 50 Sep 2021 Mix by A4

    2021年9月のTOP50ミックスを公開。今回もミックスを担当してくれているのはA4 (ACKO & DJ 4REST)。 DJcityの2021年9月のTop 50にランクインしている楽曲をベースに30楽曲が収録されています。まだダウンロードしていない最新楽曲やリミックスなどをチェックするのに...

  • DJ REVOLVER : DJcity Japan Playlist

    セレブリティも沢山訪れる世界の主要都市に展開する1oakでレジデントDJを担うDJ REVOLVER。先日の色々聞いちゃってすいませんのインタビューでインターナショナルなナイトクラブでプレイする経験談を語ってくれた彼がDJcityにプレイリストを公開してくれました。 今回のプレイリストに関して本人より ...

  • 世界のローカル DJ・クラブ情報(Newcastle🇬🇧, Seoul🇰🇷, NYC🇺🇸)

    2020年から始まったパンデミックから1年半以上経ち、日本国内ではナイトクラブを営業しているところもスタートしている中で世界各国でも新たな動きが見られています。アメリカでは多くの場所でフェスティバルやライブコンサートなどが開催されている様子をソーシャルメディアを通じて見られる場面も増えてきたのではないでしょう...

  • 【DJ IMAI】DJとして最もPLAYした曲

    90年代半ばより京都を拠点にCLUB DJとしての活動を開始。不動の人気を博したMix Tape『LUXURY LOUNGE』シリーズで全国区にその名を広め、地元関西を拠点に多数のビッグパーティーに出演。現在もCLUB DJと並行しながら楽曲制作にも力を入れ、DJとして進み続けるDJ IMAI。そんな彼が長き...

  • FreejakがDavid GuettaとSiaの「Titanium」をリミックス

    イギリスを拠点とするDJ/プロデューサーのFreejakが、David GuettaとSiaの10年来のコラボ楽曲「Titanium」を、Tech Houseスタイルでリミックスしました。ビルボードの全米ダンス部門で1位を獲得したこの曲の疾走感のあるシンセサイザーの音とHouse系のリズムの組み合わせは、オリ...

  • DJcity Podcast Mix: DJ TACT

    10月のDJcity Podcast Mixでは大阪を拠点に日本各地で活躍しており、人気Hip-HopアーティストであるMC TYSONのオフィシャルDJを務めるDJ TACTが担当してくれました。今回のMixでは1発目にMC TYSONのがJP THE WAVYを迎えた新曲!!そこから新譜のHip-Hopや...